この作品はいかがでしたか?
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「_はい、ありがと」
燦々と照りつける太陽。
木々の葉の匂いがほのかに
香る 爽やかな風。
梅雨が明けた7月中旬。
教室の中は、蜂の巣をつついた ような
騒音につつまれていた。
「今回のもすっごく面白かった!
やっぱり麻衣のお父さんは すごいね!」
私のお父さん。
父さんは人気な小説家だ。
1冊の話は短いが、 出版速度が早く、
色々なジャンルに手を出し
どの年齢層からも支持を得ている。
今返されたのは、父さんの新作だ。
1人の女の子が、
伝説の虹色の孔雀を探す物語。
私たちが住んでる柳水町(ユウスイチョウ)
にある虹色の鳥の言い伝えを
参考にした小説らしい。
「柳水がモチーフだと、
私たちも夢見れるよね〜」
「どうして?」
「だって、虹色の鳥の
言い伝えあるんだよ。」
「探したら存在してたり…
あはは、なーんてね!」
「瑠佳は気になるんだ、 虹色の鳥」
「んー…、まあね〜、
存在するなら見てみたいよ」
「…じゃあ瑠佳、今日の放課後
一緒に探そう。」
私がそう言うと、瑠佳は
驚いた顔をした。
だけど、瑠佳は顔をすぐに戻し
こう言った。
「…いいよ、それじゃあ放課後、
いつもの公園で待ってる。」
コメント
11件
ぬ……コメントするの遅れちまったぜ……風景描写が的確すぎて美しい ↑語彙力消滅
通知を沢山鳴らしてしまっていたら すいません。 いくつか誤字脱字があり、 毎回修正していました…。 この連載はすぐ終わらすつもりです