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綾子:実は私ね…
綾子:両親がいないんだ…
和也:え…?
綾子の告白に戸惑う和也
和也:どういう事…?
綾子:私のお母さんね…小学生の頃に病気で亡くなってるんだ…
和也:本当に…?
和也:(ん…?この話どこかで…)
綾子:でね、私妹と暮らしてるんだけど…
綾子:お父さんから毎日虐待を受けられて過ごしてきたの…
和也:…じゃあ今はどうしてんの?
綾子:今はアパートで2人で暮らしてるよ
綾子:中学の時に家出して
和也:そうだったんだ…
和也:大変だったな…
綾子:和也は覚えてる…?
和也:何が?
綾子:実は中学の時、和也に助けてもらった事あるんだ…
和也:え、いつ?
綾子:2年生の時なんだけどね…
それは、中学1年生の頃
父親から虐待を受けられていた綾子はどこかに行く事も出来ないまま1人で彷徨っていた
綾子:うぅ…グズッ
綾子:家出たのは良いけどこれから何をしたら良いんだろう…?
??:あの、大丈夫?
綾子:え?
振り返ると和也がいた
和也:何かあった?同じ中学生でしょ?
綾子:は…いや、うん…
和也:その状態だと…親に何かされたとか?
綾子:(す…鋭い!)
綾子:実は、お父さんに虐待されて…
和也:何があったの…?
それから、綾子は一連の流れを和也に話す
和也:大変だったな…
綾子:うぅ…グズッ
和也:とりあえずさ、俺について来てよ
綾子:え…?
和也:いや、嫌らしい意味じゃなくて…
和也:俺の母さんさ、不動産会社で働いてるんだよね
綾子:…?
和也:とりあえず、母さんに事情説明した上で何か良い家探してくれるわ
綾子:ありがとう…
その後、2人は母親が勤務する会社に向かい、綾子の事情を説明すると母親はすぐに納得してくれ、綾子の新しい家も探してくれた
綾子:ありがとう…!
和也:いやいや笑 決まって良かったよ
綾子:あの…名前は?
和也:俺は相葉和也。羽鳥中学だ
和也:どこ中?
綾子:私は秋葉台中学だよ
和也:そうか〜、秋葉中なんだ
和也:俺の苗字と発音そっくりだな笑
綾子:相葉くん…だっけ?
和也:相葉だよ
和也:俺、千葉県生まれでさ
綾子:そうなの?
和也:うん。小3まであっちに住んでて
和也:小4でこっちに引っ越したんだ
綾子:そうだったんだ…
そんな話をしてるうちに綾子の新居に着いた
綾子:ここが私の新居か〜…
和也:結構良いでしょ?
綾子:うん…めっちゃ良い
綾子:ありがとう…
和也:とりあえず良かったよ
和也:…あ!まだ名前聞いてないな
綾子:私は桜井綾子だよ
和也:綾子ちゃんか
和也:じゃあ、元気でね
綾子:うん!本当にありがとう!
和也:また会う機会あった時はよろしく!
そう言って別れた2人だった
そして、4年経った今
綾子:…て事なの
和也:俺ら初対面じゃなくて1回会ってたんだね…。全然知らなかったよ笑
綾子:まあ中学違うって事もあるし忘れるのも無理ないよ笑
和也:悪いな笑
綾子:ううん
そう言って綾子は、和也の手に触れる
綾子:でも、今は違うよね?
和也:あぁ…もう俺らは恋人同士だよ
綾子:ありがとっ!命の恩人さん!
和也:いいえ笑
その後、2人はお互いの存在を確かめるようにぎゅっと手を繋ぎ合った
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