私は綾瀬りあ、聖ベルナデッタ女学院の中学1年生だ。私は、死のうとしている。
この屋上で。
私はフェンスを超え、飛び降りようとした。そのときー。
「ちょっと何やってるんですか!?」
こんな声が聞こえた。誰かと思って後ろを振り返ってみたら、音楽教師の鏑木瀬奈先生だった。鏑木瀬奈先生は、容姿端麗で優しくてちょっとおっちょこちょいだがとってもいい先生だ。
「お願いだから死なないで….!!!!!!!」
いつもの鏑木先生からは想像もできない力強い声だった。
「あなたの事が……ずっと前から……好きだったんです」
そう言って鏑木先生は無理やり私を安全なところに戻した。
これが全ての、始まり。
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