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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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名前は当て字。

頭空っぽにしてお読みください。








夏那 side





もうこの世から消えてなくなりたい。




生きている意味もわからなくて




生きてる心地もしなくて




もう、なんにもいらないと

屋上から翔びたとうとした瞬間

俺の身体は真っ黒な翼に覆われた。





なに?

どうして?

なんて焦る気持ちも 湧 き上がらないのは

死のうとしてるから?




そのまま目を閉じ

その時が来るのを待つ。





これで楽になれるんだ。





………あったかい




もう天国にいけたのだろうか

フワフワして気持ちがいい。




小さい頃、太陽の香りを充分に 纏 う羽毛布団にダイブした時の事を思い出した。





懐かしいな

あの頃が一番幸せだった。




本当に気持ちがいい。

やっぱり死んだ方が楽じゃん。





もっと早く実行すれば良かった。





こんなに気持ちいいなら

今まで我慢することなかったね。















次に目を開けた時には

見慣れた天井

自分のベットの上。





なんだ……死ねなかったのか………

絶望感に襲われながら瞼だけを動かした。




さっきまで気持ち良かったのに

今は…………




なんか肌寒くて動きずらい

自分の寝室なのに、いつもと違う感じがする。




不意に手を動かそうとした時

ジャラっと聞き 慣 れない音がした。




「ん…………っ……」




首の後ろも痛い………重たい

ハッと我に返ったように体を動かすと

全く自由がきかない状態になっている事に気が付く。




手は頭上で 手 錠 の様な物で固定され

両 脚 は M 時の状態で首の後ろを通した 拘 束 具にしっかりと 固 定 されているから、もちろん開いた足は動かせないし少しでも激しく動かすと首の後ろに負担がかかった。




「なんだよ………これ………」




地獄にでも落ちたのか?

状況が飲み込めずアタフタしていると




「おーはよ」




目の前に…………




「しっ……死神!!!!!!!」




真っ黒な翼を背負った死神が




「目を覚ますまで起こさないなんて優しいだろ?」




物凄く綺麗な笑顔を見せてきた。




これは夢?死後の世界?

なに?

なに?

なんなの?!

誰?!!





呼吸が 乱 れていくのをハッキリと感じ

やっぱりまだ生きてるんだと

生きてる状態でとんでもない格好をしている自分に

また 絶 望 する。




「誰………」



「死神? 酷 いな」




困った顔を見せる、そいつは綺麗で

一瞬自分が 恥 ずかしい状態であることを忘れた。





「なにこれ………なんなんだよ……」




「助けに来たんだよ」




「え………………」




「生きてる実感がないんだろ?」





頷く変わりに涙が 溢 れ出す。





「俺が死んだって誰も悲しまない………」




「それは好都合だね」





初対面な奴に向かって、こうも簡単に涙を見せるなんて……

しかもこんな状態でさ

もう普通の状態じゃない

だから自ら命を絶とうとしたのか……




「なに言って…………」



「君は居ても居なくても何も変わらない存在なんだろ?」




返事の変わりにまた新たな涙が 溢 れ出す。





そうだよ。

俺が居なくなっても誰も探しやしない。




「もう大丈夫だよ」



「………………」



「俺が来たから………もう大丈夫だよ」



「ぃ…………っやだ……っ………死なせて………」



「君はまだ本当の 悦 びを知らないんだよ」



「………………」





喜びなんてない

生きてて楽しい事なんかない

俺は天涯孤独だ………





愛されたことも

愛してこともない




もう充分でしょ?

ここまでよくやってこれた。

自分を褒めたい。

知らない奴でもいい。褒めてよ。





「言っておくけど死神じゃないよ?俺は君を死なせたりしない」




「じゃあ………誰………」




至近距離まで近付く顔は目鼻立ちがハッキリとした上品な顔立ち。




こんな綺麗な瞳は今まで見たことがないと思うぐらい   澄 んでいて 麗 しく

唇は男のわりに 紅 く 色 付 き 艶 っぽく 濡 れていた。




「悪魔」



「悪魔………?」



「優しい悪魔だよ。武良夏那(むらさきなな)くん」



「なんで俺の名前………」



「悪魔だから」





悪魔と聞いて、もう驚きはしなかった。




人間にはない美しさを兼ね揃えている

そいつは




「今から俺が生きてる実感を味あわせてあげる」




なぜが 真 っ赤に 熱 を上げる俺の 耳 朶 を甘く 噛 んだ。





「なに………するの………」



「まだ死にたくないって思わせてやるよ。新しい世界みせてあげる」



「そんなの………っ、ない!!」



「あるよ。一度知ったら抜け出せないかも」





それから俺は一生分涙を流し

一生分叫んだかもしれない。




何度も頭が 真 っ 白 になり

出したことも無いような 甘 ったるい声が部屋中に響き渡る。





「 前 立 腺 て気持ちいいでしょ?」



「ぁ、ぁ、ぁっ……んっあぁ!もう……っ、やめっ……て!おねが………いっ……ぁっぁ、ぁ、ぁっ………また……っ……ぃ っちゃ……い く………っ」



「ずっと 擦 っててあげるから思う存分 イ きな。夏那は今、生きてるんだよ」





生きてる………




脳 髄 が焼き付き下 半 身 に 痺 れるような 快 感 が何度も 襲 ってくる。

胸の 突 起 も 容 赦 なく 吸 いつかれながら 内 壁 も同時に 愛 撫 され気が付けば俺は 開 脚 した状態で尻 を 振 り立て

もっと、もっととお 強 請 りするように

奴を見ながら 舌 を出した。




「ほら俺の名前呼んでみて」



「あっあぁっ……く、っ……んぁっあぁっ……そこっ……も……だめっ………しないっ……しないでっ!!」



「呼んだら出させてやるよ」



「さとっ…………さとみ………も………だしっ…だし……たいよぉっ!!」



「もう出てるよ………」




前を 擦 られたわけでもないのに

その エ ネ マ グ ラ と言う 道 具 を後ろに 差 し 込 まれ

さとみ に軽く 叩 かれてるだけなのに

前 立 腺 への 刺 激 が ト ント ンと送り込まれると




内 腿 までが 痙 攣 し電気でも 流 されているみたいな 快 楽 が長く 強 く続き足の爪先まで 甘 い 痺 れがいつまでも走った。




無 意 識 に 突 き 出 す 腰

先 端 からはいつもと違う 液 体 が 勢 いよく 飛 び 出 していく。




「もう トコ ロ テ ン 出来たじゃん……いい子だね」



「はぁ……はぁ……さとみ……さと……み…… もう………わかんないよ………」



「大丈夫。時間はタップリあるよ。これから色んな事教えてあげるから。夏那の気持ちいいところ全部俺が   開 拓 してあげるからね」




もう 唾 液 も飲み込めなくなった唇に

さとみ は 舌 を入れ 込み 深 く浅く か き 混ぜていく。




優しく髪を 撫 でられながら

俺はまた 絶 頂 を迎えた。





意識が 朦 朧 とする中

聞こえてきたんだ。






「あの時はありがとう」





こめかみにさとみのキスが落ちてきた時





いつか助けた黒猫を思い出した。






end












気が向いた時にちょっとずつ書いてたおはなしでした

やっと書き終えた……

快楽に堕とされる受けいいよね()

おつちょこ!









この作品はいかがでしたか?

810

コメント

8

ユーザー

もしかして黒猫ちゃんか!? ちょこさんの表現・書き方ほんとに好きなんだぁ、、

ユーザー

全部好きなんですけど特に最後の黒猫ら辺ちょー好きです🐈‍⬛💗 久しぶり見れて嬉しかったです!!

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