はじめに
主に順海ですが、最後に灰陸をぶっこみました。
島津ママがちょっと意地悪になってしまった。
漫画じゃないとわからない表現があるので、
ドラマだとこう、と書いておきました。
明日は、いよいよ聖ヴァレンタイン・デー。
だが、俺、島津順には関係なかった。
なんせ……
学校からの宿題が多い…
中学と小学校、どちらからもだ。
小学校は年度末が近いから、テスト勉強をいっぱいさせるし、中学は、量も質も凄い。
だから、明日がバレンタインと知ったのも、
母さんが見ていた雑誌からの情報だった。
送る洋菓子の意味も書いていたりした。
そういえば、あの洋菓子の意味は、何だろう。
色とりどりで、少し丸っぽくて、その丸っぽいものの間に同じ色のクリームが挟んであって…
あ!あれだ!マカロン!
どういう意味なんだろうか?
マカロン:あなたは特別な人
「へぇ〜〜〜〜〜?」
「わぁーーーっ!?」
「順…もしかして、こういうのに興味ある…?」
「え!?いや、ないないないないない!!!」
「え〜〜〜〜?でも、さいきんの子、マセてるからな…」
えっ、おれってマセてるの……?
「あ!!」
「?なに?」
「せ、先約思い出した!行ってくる!」
先約の相手は、海斗だ。
何やら、渡したいものがあるらしい。
場所もあって、妙に意識してしまう。
その場所と言うのは…
俺と海斗が仲直りした、公園近くの抜け道。
(ドラマだと弁財天のとこ)
身体もいくらか大きくなったから、
少し入りにくい。
まあ、結局入れるんだけど。
数分待っていると、海斗がやってきた。
遅れてごめんとか怒っちゃったとか聞いてくる。
全然大丈夫、と返すと、カサ、と可愛らしい袋を渡してきた。
覗いてみると、………マカロンだった。
は?え?マカロン?え?特別って思ってくれてんの?うれし。でも、赤とかピンクばっかだな…
「な、なあ。」
少し震えながら、海斗が言う。
「ピ、ピンクって、さ。」
「初恋とか、……そういう意味あるらしいぜ?」
そういった海斗の顔は、
ピンクよりも、真っ赤だった。
「じ、じゃあ!」
バッと、抜け道を抜けて、帰って行ってしまった。
これ、は…
「マカロンの意味知ってないと、割にあわないな…いや、わかっててほしい…」
つい、心の声がもれた。
その頃、上杉家の双子の部屋にて。
「兄ちゃん、どうだった?」
「わ、わかんない…恥ずかしくなって、に、逃げるみたいになっちゃった…」
「は!?何やってんの!?信じらんない!」
「………そういう陸斗は?」
「勿論、ありがとうって言われて、膝に乗っけてもらったよ。それで、少しいちゃいちゃ…」
「あーー!もういい!身内のそうゆーはなしが、一番心にしみるんだよ…」
「ま、渡せたんだし、いんじゃない?」
「そう、思うべき、かなぁ?」
「うん!そう思うべき!」
「ふふっ…そっか、なら、良いか!」
その頃の島津家
「え!?順、それって…」
「母さん!なんも言わないで!まだ状況整理しきれてないから!」
あとがき
以上、つっつく島津ママと、結構マセてる3人でした!
次話は宮沢賢治にハマったらしい順とその周り。
順海になる。
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