テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
数日後、放課後の昇降口は激しい土砂降りに見舞われていた。傘のないハヤトの隣に、ルイが小さな折り畳み傘を広げて立った。
「条件がある。僕から離れないこと」
傘の下という狭い密室で、二人の肩が強くぶつかり合う。ルイはハヤトの腰をぐいと引き寄せ、傘を深く傾けて二人の顔を隠した。
「ハヤト、続きをしようか」
雨音にかき消されて、ハヤトの小さな吐息は誰にも届かない。昨日の強引さとは違う、甘く粘り気のある口づけ。
「……雨が止まなければいいのに。そうすれば、ずっと君をこうしていられる」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!