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サナ「何してるの?」
うつ「、、、誰?」
サナ「サナ、、、あなたは?」
彼女との出会いは病院の屋上だった
靴を脱いで柵を超えた瞬間
後ろからかけられた柔らかい声
サナ「死ぬの?」
振り返れば真っ白の病院服に
身を包んだ同い年程の女の子がいた
うつ「、、、うん」
サナ「そっか」
うつ「、、、止めんの?」
サナ「止めて欲しいの?」
うつ「、、、わからん」
何を考えてるのか分からないその子は
ぽつりぽつりと会話するとそのまま黙った
何をするでもなくじーッとこっちを見ている
サナ「あなたここの人?」
うつ「うん」
サナ「私もここの人、、、一緒だ」
綺麗に笑う人やな、、、
ふふwと上品に笑う彼女は白い服も相まって
天使のように見える
サナ「売店でクレープ屋さん来てるの知ってる?」
うつ「知らん」
サナ「どーせ死ぬなら私のわがままに付き合って」
うつ「クレープ?」
サナ「うん、ほら靴履いて?」
ズカズカとこっちに歩いてきたサナは
うつの手を引っ張った
サナ「ん〜、、、最高」
うつ「、、、甘」
サナ「甘いの嫌い?」
うつ「普通」
サナ「でも美味しいでしょ?」
うつ「、、、まぁ、うん」
素直じゃないなぁなんて言いながら
幸せそうにクレープを頬張る彼女
それを横目にうつもモソモソとクレープをかじる
久しぶりに何か食べたわ
、、、味する
サナ「、、、ん、次フルーツサンドだって」
うつ「、、、」
サナ「来週だから予定あけててね」
うつ「え」
サナ「え?食べるでしょ?」
半強制的に取り付けられた約束
あまりに彼女が楽しみにするもんだから
来週まで死ねなくなった