コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
黒を基調にポイントとして
オレンジの入っている服とその服と、お揃いの鞄に、時によって変わる飴を舐めながら調達屋として求められたことをする。それが玄蕃の当たり前だった。
だが最近は新しい「当たり前」ができたのだ。それは大也達、もとい仲間に会い、話し、サポートすること。
調達屋としての仕事が終われば次はブンオレンジとして大也の家へ出向く
周りから見ると何も変わらないように見えるが、本人からしてみると”ヒーロー”としての心構えがあるかないかでは見える景色だって違ってくる
例えば……道の隅で縮こまる子供に気付く、とか。
「ぼく、どうしたんだい。こんな所で」
近付き声をかけてみると、足に埋めていた顔がおもむろに上がる。
なかなか可愛い顔をしているな。誘拐なんてする気はないけど。
いつも依頼人に見せる笑顔でその子を見ていると、警戒した目をして声を出した
「通報しますよ。」
「したいならすればいいよ。私は不審者じゃないからねぇ。…お巡りさんのお友達もいるが、そっちの方が話しやすいかい?」
その子の目が丸くなる、図星だったらしい。わかりやすい子だな
「……ひ、人とはぐれちゃって。」
不審者ではないとわかったからか、理由を言ってくれた。人、人か。家族や友達かな。
「迷子か。なら交番にいこう」
ここからなら警察屋の勤務している交番が一番近いだろうか。最短ルートを考えていると「大丈夫です」と否定の言葉が聞こえる
「そこにずっといる訳にもいかないだろう。」
「そうなんですけど!なんと、いいますか…」
怪しんで、驚いて、また俯いて。忙しないな。
ただ─そうか、警察に行っては行けないのか。
ということは裏社会の子供だろう。戸籍のない隠し子か、シャーシロのように裏社会で生きるために育てられた(彼の過去は知らないが、性格や戦闘の腕を見る限りそうなのだろう。)子か。