『俺の噂』
tg視点
次の日の昼休み。
また女子たちが集まって、ひそひそ声を立てていた。
「やっぱりちぐさくん、犬っぽいよねぇ」
「昨日なんて、先輩に頭撫でられてニコニコしてたんでしょ?」
「かわいすぎるんだけど!」
耳に入るたびに顔が熱くなる。
tg(……見られてたんだ)
「なぁちぐさ、ほんまに誰に懐いとるん?」
クラスメイトの男子まで冷やかしてきて、俺は慌てて首を横に振った。
tg ひ、秘密!……内緒です!
でも、その瞬間――視線は勝手に廊下の方へ動いてしまう。
ドキッとした。
そこにはやっぱり、窓際でこっちを見てるぷりっつ先輩。
tg(バレてる……絶対バレてる)
放課後。
帰り道を並んで歩きながら、俺は小さな声で切り出した。
tg …先輩。俺、また噂されてました
pr ほう。どんな噂や
tg …犬っぽい、とか。先輩に懐いてる、とか
先輩は苦笑して、わざとらしく肩をすくめた。
pr 当たっとるやん。それの何が悪いんや?
tg …っ、だって……恥ずかしいです
うつむいた俺の頭に、大きな手がまたぽん、と置かれる。
その温もりに胸がぎゅっとなる。
pr おまえは俺にだけ懐いてたらええ。それだけで――
そこで言葉が途切れた。
振り返った先輩の表情は、夕日の影でよく見えない。
tg …え? 先輩、続き……
風にかき消されて、最後の言葉は聞こえなかった。
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コメント
4件
続き、気になる…🫣 tgちゃん可愛い!
やっぱり最高すぎますよぉ!✨ ぷりちぐ最高!🫰🩵 これだけでぷりちぐ補給できそう!(?) これからのも楽しみにしてます!🫶