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夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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#溺愛
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「いやいや、さすがに申し訳ないから払うよ」
知り合ったばかりだし、年下だし、奢ってもらうのは気が引ける。お茶代ぐらいならまだしもチケットって高額だし。
「ダメです」
「いや、でも」
「由夏さんの頼みだとしても、これだけは絶対に譲れません」
満面の笑顔の隼人君。
折れてくれなさそうな気がしたので、受け入れて妥協することにした。
「じゃあ、交通費は私が出す。新幹線で行こうね?」
「由夏さんの誕生日なんですから全額俺が出します」
「ダメです! これだけは絶対に譲れません。それでもダメって言うなら行くのやめる」
さっきの真似をして同じように言ってみる。これは私も譲れない。
「……分かりました。由夏さんには敵いませんね」
「えー、それは私の台詞だよ? いつもそう思ってるし」
ストローを回すと氷とグラスがぶつかる音がした。そこに重なる笑い声。しばらくして肝心なことを思い出した。
コメント
1件
お疲れさまです、読了しました。 「これだけは譲れません」の応酬が微笑ましくて、思わず口元が緩みました。由夏さんが隼人くんの真似をして言い返すところ、ああいう小さな掛け合いが二人の関係性をじんわり浮かび上がらせてくれますね。年下の彼に全額出させたくないという気持ちと、それでも折れてくれない彼への甘やかされたような喜びが混ざっていて、とてもリアルな温かさを感じました。最後の「肝心なこと」、何を思い出したのか気になります。