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かめちょん
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かめちょん
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#短編集
🙂
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ヘリオトロープ⑫
大森side
大森「おはようございます」
若井「っ?!しゅ、主任っ、おはようございがふっ」
いつもの時間に出社すれば、既に若井が居て、俺を見るなり挨拶をしてきたが……
噛んだ
大森「……お、……おはよ……くっ……」
藤澤「ぷ……だはっ!がふっ……て……」
若井「ちょ、笑わないでくださいっ、俺っ」
大森「若井ストップ。……ちょっと向こう行こうか」
まだ業務開始時間より早いと言っても、部署内は俺たちだけではない。
藤澤「僕は課長さんとお話してくるねぇ〜」
涼ちゃんは手をヒラヒラと振りながらポンコ……課長の所へと行き、俺と若井は廊下に出て、突き当たりへと向かった。
若井「朝からすみません……でも俺っ!昨日からずっと元貴の心配してて……携帯も繋がらないし、藤澤さんの連絡先も知らないし……」
若井に言われ、携帯を取り出せば充電が切れていた
大森「……あ、充電……切れてた……」
若井「はあぁぁぁぁ……」
大森「いや、ほんとにすまん……」
若井「いや、意図的に……電源切られてたとかじゃないなら……よかった……」
昨日俺が倒れて色々と世話をしてくれたのは涼ちゃんだが、あの場に若井も居て心配をかけてしまったにも関わらず、目が覚めてから涼ちゃんに言われた事に気を取られてて若井に連絡をすることを忘れてしまっていた。
大森「いや、本当にすまん……心配かけてたのに自分のことしか見えてなくて」
若井「倒れたんだから自分のこと最優先になるのは普通だから……身体……大丈夫なんですか?」
大森「あ、あぁ、うん……もう大丈夫」
俺の大丈夫の言葉に安堵の表情をした若井は、何かを言いかけてその言葉を飲んだように見えた。そして目線が少し揺らいで、言いにくそうに俺に問いかけてきた
若井「……、…………藤澤さんちに……また……泊まった……んだ……よね……?」
大森「ああ、でもそれは」
若井に説明しようとした瞬間
また邪魔が入った
涼ちゃんじゃなくて、課長の
課長「若井くーん、ちょっと来てくれるかーい?」
若井「あっ、はいっ」
俺が若井に何か言おうとする度に邪魔が入る
もうこれは俺に疫病神でも付いてんのかよって思うくらいにことごとく、だ。
若井「ごめん元貴、何か言いかけてたよね?」
課長「若井くーん」
若井「い、行きますっ!」
大森「若井っ、今日終わったら、俺に時間……くれ」
若井「え……でも……毎回藤澤さんが……」
大森「涼ちゃんは大丈夫だからっ、だから」
課長「若井くーん」
若井「すみません係長今行きますっ!……ごめん、俺行かなきゃ」
大森「……」
若井は課長の所へ行ってしまった……待ってるとも、待たないともはっきりとした答えはくれずに
若井が疑心暗鬼になるのも無理はない
今まで散々ふたりになる事を涼ちゃんに邪魔をされ、昨日俺が涼ちゃんちに泊まったのも知っている。
でも、このままじゃダメな事を涼ちゃんが教えてくれた。
ちゃんと
ちゃんと言わなきゃいけないんだ
若井に
───────
若井side
課長「若井くーん、遅いよ〜」
若井「すみません……」
課長「あのね、若井くんを呼んだのは今日これからプロジェクトの会場の下見をして来てほしいんだよね」
若井「下見……ですか」
課長「そう、下見。藤澤くんとね」
若井「藤澤さんと…………藤澤さんとぉ?!!」
課長「な、なに?どうしたの?藤澤さんとじゃダメなの?」
若井「いや……ダメ、ではないんですが」
藤澤「え〜、若井くん僕のこと嫌いぃ?」
若井「うわあっ!!ふ、藤澤さんっ」
俺の肩からヌッと突然現れた藤澤さん
全く気が付かなかった……
この人……なにもんだよ
若井「い、いやいやっそんなことは」
藤澤「だよねぇ、僕たち趣味嗜好が同じだもんねぇ〜」
課長「ほーう、それはいいねぇ!じゃあ若井くんよろしくね。現場で何すればいいかは藤澤くんが知ってるから。くれぐれも粗相しないように」
若井「あ、はい……」
藤澤「じゃあ、若井くん行こっかっ」
なんで……
何で俺が藤澤さんと?!!
・
・
・
藤澤「ふんふふーんっ……あっ若井くん見て見て、変な銅像あるよ?あれは何をモチーフにしてんのかなぁ?」
あれよあれよと話が決まり、当然下っ端の俺には拒否権なんてあるはずもなく、今、藤澤さんとふたりっきりで現場へと向かっている。
藤澤「なんであんなポーズなんだろね?若井くんあのポーズ出来る?……って若井くん聞いてる?」
若井「なんで……僕なんですか」
藤澤「えー?」
若井「なんで主任じゃなくて、僕を同行者にしたんですか?」
藤澤「なんの話かわかんないなぁ」
若井「朝、係長に話があるって言ってた。それで誰を連れて行くかの話だったんですよね?普通なら立場的に主任と行くのが妥当だと思います」
藤澤「……以外と頭が回るんだねぇ」
若井「っ、」
以外とってなんだよっ、以外とって!!
言い返したいのをグッと我慢をして、藤澤さんが何が目的なのかを聞き出さなければいけない
若井「目的は何ですか?」
藤澤「まあ、君もわかってるんじゃない?」
若井「……も…………主任の事……ですか」
藤澤「それ以外に俺たちが話すことなんてないよね」
藤澤さんの一人称が『僕』から『俺』に変わった
この人も仕事とプライベートで使い分けているんだ……
『俺』になったってことは……
プライベートな話
仕事関係なしだ
若井「それで、俺とする元貴の話って?」
藤澤「んもぅせっかちだなぁ、せっかちな男は嫌われるよぉ?」
若井「……」
藤澤「あと、怒りっぽいのもね」
くそっ
何なんだ!自分から話を振ってきてこの言いよう……
だめだ……
この人のペースに引きずり込まれて毎回イライラさせられる
それを狙ってるってわかっててもだ
藤澤「とりあえず若井くんさぁ」
若井「…………なに?」
藤澤「僕から話振ったのに非常に申し訳ないんだけど〜…………まずは仕事、しよっか。話はそれから、ね?」
若井「え、あ………………はい」
藤澤「じゃあ、とりあえず現場ついたら……」
ほんとに掴めない人だ
そこからは俺をからかう事もなく、きっちり仕事をこなしていく藤澤さん。
プロジェクトミーティングの場で話をしている時も、凄く頭が回って、みんなが出す意見を否定せず、褒めながらもマイナス部分を指摘つつ、プラスにしたりして、みんなのやる気を上げていた。
今日ここでふたりで仕事をしなければ、藤澤さんの凄さをまじまじと俺は見ることがなかった。
テキパキとこなしながらも、俺にやる事を指示しつつ、指導という名の教育もしてくれた。
藤澤「こういうときはね、こうすると……」
藤澤「ここは、どうしたらいいって若井くんは思う?…………うん、それはいい考えだね、じゃあそれでやってみよう」
k3でエースと呼ばれるのも納得だった。
藤澤「ふぅー……とりあえずこれでおしまいだね。お疲れさま、ありがと」
若井「いえ、こちらこそ……色々と教えて貰えて本当に勉強になりました、ありがとうございました」
藤澤「若井くんはあの会社ではまだ新人みたいな扱いだけど、元の基礎が出来てるから飲み込みも早くて教えがいがあって楽しいよ〜」
若井「いや、僕なんて……」
藤澤「元貴が関係してなかったらうちの会社に引き抜きたいくらいなのになぁ〜」
若井「藤澤さんの期待に答えられるくらいに……今の会社で頑張ります」
藤澤「ざんねーん、振られちゃったっ……さて、ちょっと遅くなったけど、お昼食べてから会社に戻ろっか」
若井「あ、はい」
藤澤「若井くんは何が好き?」
若井「僕は……大葉が大量に出なければなんでも」
藤澤「だはっ、なにそれっ……じゃあ戻るまでに目に付いたお店に入って食べよっか」
コメント
5件

(*°∀°)・∴ブハッ!!w 読まれまくってますねぇぇぇっ、笑 はたしてピーでピーしてピーなのは当たっているのかどうか…… ↑私は物語のリクエストはお聞きすることは出来ませんが、他ならなにかしましょう!!( ≖ᴗ≖)ニヤ
しごでき藤澤さん(*´﹃`*) いや、そこじゃねぇ! ふっふっふ…大森さんが話す前に藤澤さんが若井さんに何かお話する予感です おそらくピーでピーしてピーなのでピー……… ( ゚д゚)ハッ!危ない… 漏れ出てしまうところでした 笑 続き楽しみ過ぎです!

藤澤さんと若井さんが急接近........!!! ドキドキが止まりませんな.... ま、また邪魔が入った....。 課長!!!タイミング悪いですよ!!!(怒り) でも、そのおかげで(?)二人が接近したことに叫びが止まりません....( *´艸) 続きも正座して待っています、笑