テラーノベル
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ピピピッ…
耳障りな音が耳に響いた。
「おはよう」
「「「おはよう」」」
家族全員が同時に、しかも声のトーンまで同じように返してくるから面白い。面白くて仕方が無い。そして腹を抱えて笑っていたらもう家を出る時間である。自分がどれだけ笑っていたのかを考えてまた面白くなる。だが学校に行くとその面白みが無くなる。
私にはとある同級生がいる。昔は仲が良かったのだが今は仲が悪い。何故だったか。小学生の頃までは仲は良好であったはずなのに。思い出せない。何でこうなったのか。どうして。なんて考えていると背中にドン、っと衝撃が走った。
「おっはよ〜!ハル!」
「おはよう、モモ。」
これは私の恋人、星凪モモである。人懐っこいのはいいのだが…いきなり飛びつかれると心臓の鼓動がバクバクと酷く早くなってしまう為勘弁願いたい。
「びっくりした。辞めてよ?」
と軽く注意をしたらモモは軽く頬を膨らませた。うん、可愛い。………ではなくて、私はその同級生との仲直りの方法を考えているのだ。その同級生とは仲が良く好きだったから………少し待ってほしい。語弊が酷すぎる。私はモモに恋人として好きな「LOVE」、と言う感情を抱いているがその同級生には友人としての「Like」の好きである。危ない危ない、口に出していたら誤解を招きかねなかった…そんな事を考えていると、チャイムが鳴った。
「あー…チャイム鳴っちゃった…じゃあね、ハル…」
「またね、モモ。」
そんなやり取りをしてその同級生の居る教室へと入っていった。…今日こそ、話しかける。幸運な事に今日は1時間目からグループワークもありグループもその同級生と一緒である。…ドキドキするなぁ、ちゃんと話せるかな…そんな思考が脳内をぐるぐると回る。すると
「おい、ハル。机合わせろ。」
おっと、もう授業が始まっていたようだ。いけないいけない、と思いつつ机を合わせた。今だ。今言うんだ。ほら、何も考えずに話せば良いんだ、あの言葉を。
「ねぇ、シキ。また後で、時間いいかな?」
するとその同級生…いや、シキは少し戸惑ってから
「え、?ああ…いいけど…」
「マジで!?ありがと!」
「ははっ、お前久しぶりに話したけど変わってないな…そうだ、放課後空いてたら久しぶりに昔行ってた公園行こうぜ」
「いいね!行こう!」
…あれ?仲直り出来た…やったぁ!
と凄くはしゃいでいたら…恋人に凄く嫉妬されてしまった。…不味い。非常に不味い。…甘い物で機嫌を取ろう。と思いプリンを渡したら
「ありがと!大好き!」
と抱きついて来た。…本当にこの人達に会えて良かった。
「…皆に会えて良かったなぁ。もう死んでもいいよ。」
と言ったら
「「そんな事を言わない!」」
と2人に怒られてしまった。えへへ、なんて笑って誤魔化したがこれが本心なんだよ、と思っていたら
「「そんな顔しない!」」
とまたしても怒られてしまった。にぎやかだなぁ、と思ったし本当にこの人達に会えて良かった、とも思った。
そしてふと顔を上げると夕日が柔らかく私達を照らしていた。
コメント
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久しぶりに話せたシキとのやりとり、すごく自然で「ああ、元々仲良かったんだな」って伝わってきた!モモは嫉妬しつつも可愛くて、最後の「死んでもいい」発言に一瞬ドキッとしたけど、2人に怒られてて「大事にされてるんだな」ってほっこりしたわ。日常の温かさがじんわり来る話だった〜!