桃黄
アイスバース
死パロ
※ご本人様には関係ございません
【アイス】
ジュースと結ばれると
3分以内に身体が溶けて死んでしまう(水になる)
見た目は普通の人間だか
普通の人間より体温が低く
一般人との見分け方も分かっている
「死んでもいいから結ばれたい」
「愛する人に看取られたい」
という思いから結ばれる結末を選ぶ人がほとんど
【ジュース】
アイスと結ばれるとアイスを溶けさせてしまう
他は普通の人間だか
アイスを溶けさせてから始めて
自分がジュースであることを知る
自分がジュースであることを
知らずにしぬこともあるが
アイスとジュースは惹かれ合う運命のため
アイスを殺してしまった罪の意識に
さいなまれることになる
普通の人間も存在する
桃 アイス
黄 ジュース
(自分がジュースだと気づいている)
黄くんは桃くんがアイスだと知っているが
桃くんは黄くんがジュースだと知らない
~start~
桃side
いつものようにメンバーとの撮影も終わり
解散した夜
俺はるぅとと二人でご飯を食べに来ていた
賑やかな店内の一番奥の個室の席
俺とるぅと二人だけの空間
いつになく緊張し
変な汗が背中を蔦る
とても俺らしくない
今日はるぅとに告白をしようと思いご飯に誘った
るぅとも俺のことが好きだと思ったから
あいつはとても分かりやすい
俺と話すときにいつもより明るくなる声色
嬉しそうに輝かす目
楽しそうにはにかむ顔
全部俺に向けられたもの
全部俺だけに向けられたもの
そんなに分かりやすく好意を
向けられてしまえば
気になるに決まっていて
いつの間にかるぅとから
目が離せなくなっていた
俺だけに向けられた
そのかわいらしい声色で褒められると嬉しくて
俺だけに向けられた
そのきらきらした瞳で見つめられたら嬉しくて
俺だけに向けられた
その笑顔で話しかけられると嬉しくて
俺から話しかけたり遊びに誘うと
嬉しそうに「はい!」なんて言ったり
俺が褒めると少し照れながら
「ありがとうございます」なんて言ったり
俺の中にはるぅとでいっぱいだった
それなのに最近はその顔や声に
悲しみが含まれている気がする
何かあったのかと聞くと
必ず濁されて終わり
そんなことが続きもどかしくなった俺は
今日告白すると決めた
頼んだ料理が届き
向い合わせで食べる
一つ食べるごとに美味しそうに
顔をほころばせて食べるもんだから
思わず目が離せなくなり
見つめていると
「どうしたんですか?」なんて
不思議そうに見つめてくるから
我に返りご飯を食べ進める
他愛もない話をして
ご飯を食べて
お酒がほどよく回ってきた頃
一度箸を置きるぅとに向き直る
桃「るぅと」
そう言うと
「どうしました?」
と言って俺の方をみる
俺の真剣さが伝わったのか
るぅとも箸を置き俺の方に向き直る
桃「俺、るぅとのことが好きだ」
「俺と付き合ってほしい」
綺麗な琥珀色をした瞳を
真っ直ぐに捉える
るぅとは一瞬嬉しそうな顔をして
頬を染めたが
一度目をつぶって
大きく息を吸い込み
涙をためた瞳で
黄「ごめんなさい…」
と一言
まさか断られると思ってなかった俺は
戸惑いるぅとに訪ねる
桃「何で?」
そう聞くと
下を向き黙りこんでしまった
沈黙が数秒流れた頃
るぅとが顔を下に向けたまま話し始めた
黄「僕もさとみくんが好きです」
桃「ならッ」
黄「でもッ」
「でもッさとみくんはアイスで
僕はジュースだからッ…ポロポロ」
そう言い涙をこぼし始めてしまった
俺は確かにアイスだ
人より体温が低く普通の人との見分けがつく
だがるぅとの言うジュースは
アイスを溶かして初めて
自分がジュースだと気づく
黄「僕はッ過去に一人大切な人を
自分のせいで失いました」
「もうこれ以上僕の大切な、
大好きな人を失いたくないッ…ポロポロ」
ジュースとアイスは結ばれると
アイスが溶けてしまう
るぅとも過去に経験したことがあるから
ずっと後悔してきたんだろう
でもどうも神様は
意地悪のようだ
桃「るぅとッ俺もう無理かも」
神様は俺たちを結ばれたと判断したようで
俺の身体は少し溶けて来ていた
黄「さとみくんッ嫌だッいかないでッポロポロ」
そう言って前の席から立ち上がり
隣に駆け寄って
俺を抱き締めるるぅと
俺も少し力の入らなくなった腕で
るぅとを抱き締め返す
桃「ごめんなるぅと」
「大好きだよ、愛してる」
黄「嫌ださとみくんッ」
「嫌いッさとみくんなんか嫌いッポロポロ」
そう言って先ほどより強く抱き締めて
俺の肩を濡らしていく
桃「うん俺も大好きだよるぅと」
「笑えよるぅと、
俺はるぅとの笑顔が一番好きだよ」
そう言い少し離れて向き直る
涙でいっぱいの瞳に
軽く口付けをして手で拭うと
るぅとが無理やり口角を上げ
笑ってみせる
桃「やっぱりるぅとには笑顔が一番似合う」
「大好きだよるぅと愛してる」
そう微笑むとるぅとも微笑み
黄「さとみくんも笑顔が一番似合います」
「大好きですさとみくん愛してます」
るぅとの柔らかくはりのある唇に
口付けをして
俺の身体は溶けた
「来世では」
~end~
最後まで読んでくださり
ありがとうございますm(__)m
今回はアイスバースの世界観でした
誤字脱字があればすみません
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