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広い教室、懐かしい。

私達もここで実習したのを、つい最近のように思い出す。

アシスタントだった頃の悠人のことも、頭にちゃんと浮かんでくる。



「みんな、おはよう。月城です。こちらはアシスタントの結城先生。よろしく。さあ、始めよう」



「おはようございます。よろしくお願いします!」



男女合わせたたくさんの生徒に360度囲まれながら、丁寧に授業を行う悠人。

カットの技術を惜しみなく生徒に伝えようと、一生懸命に頑張る姿にすごく好感が持てる。そして、その全てを聞き逃さないようにと、生徒達も真剣に聞き入っていた。

悠人みたいな最高のトップスタイリストになりたいっていうみんなの思いがヒシヒシと伝わってくる。



私も……

学生時代は、ここにいるみんなと同じように必死だった。とにかく、センスのない私は人の何倍も努力しないとダメだったから。



でも、どんなに頑張っても、悠人みたいなセンスに溢れてる人には絶対叶わない。

それは、痛感していた。

だからこそ、私なりに、日々、できることに精一杯取り組んだ。



そのおかげで、国家試験は緊張したけど、美咲と励まし合って何とか乗り、子どもの頃からなりたかった美容師になれたことは嬉しかった。

でも、半分、何となくで決めた将来だったから、いつまで経っても中途半端なままで。それを今、悠人のおかげで軌道修正できて、ほんの少しずつだけど変われてるって実感してる。



悠人もこの学校で、かつては学んでたんだ……

その頃ってどんな感じだったんだろう?

学生時代にいくつかの賞もとってるし、才能に溢れ、きっと……女子にもモテたんだろう。

ううん、「きっと」じゃない、「絶対」だ。

いったい何人、彼女がいたの?

あれ、私、ちょっと……ヤキモチ妬いてる?



何だか、学生時代の悠人に……会ってみたい気がした。

始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から

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