晴れた空に浮かぶ雲とは真逆に、ツンとした黒い髪が6月の心地よい風に吹かれゆらゆらと目に映る。
人々の間を誰にも気づかれず通り過ぎていく暖かい空気が、俺の冷え切った心に強く張り付いた。
ああ、こんな時には――――――…
「…いちごみるく、飲みてぇな、」
そんなつまらない独り言を呟いていると突然、黒い影に覆われた。
「おじさん、こんな所で何してるの?」
疑問いっぱいの顔でのぞき込む少年の手には、いちごみるくが握られている。
「はい、これ。おじさんにあげる」
「おー、気が利くなクロノ…蟻が十匹だ。」
「…???」
「ありがとうって意味だよ、」
「あー…どういたしまして!」
ああ、こういう時だけは心が暖かくなる。
この時間が一生続けばいいのに…
そんなさみしい気持ちを持ったまま、俺は少年とどうでもいい会話をし続けた。
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ノベルは気力がいつもより削られる、
今回は試し書き的な?これから少しずつ更新しますわ…
じゃばい👋
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