ー屋上ー
💚「あのさ、お弁当ありがとね」
💙「いや、大した事ない」
💚「でも、僕のお弁当のために学校に来てくれたんでしょ?」
💙「まぁな、。でも、お前がみんなに言ってくれたおかげで、ちょっと行きやすくなった。ありがと」
💚「ううん。僕は当たり前なことをしただけだよ」
💙「その当たり前が他の人にはできない。
…なあ、俺の過去を聞いてくれるか?」
💚「っうん!もちろん!」
💙「ありがと」
ー澄也の過去ー
俺は、昔から学校に行ってないわけではない。むしろ
学校は楽しかったし、毎日楽しかった。でも、定期試
験のとき、俺がカンニングをしたという疑いが出た。
俺が毎回テストで高得点を取っていることが気に入ら
なかった奴がカンニングをしたと言ったらしい。俺の
親友はそんな事しないと分かっていたから今まで通り
接してくれたが、その他は誰も信じてくれなかった。
俺はカンニングなんかしてなかったから次のテストの
時、1人で受けることにした。それでも高得点を取った
から疑いが晴れ、疑った奴全員謝ってきた。結局報告
した奴がカンニングをしてたことがばれ、そいつは停
学になった。でも俺は、俺が信用してきた奴らに裏切
られた気分になった。いくら謝られても、一度裏切ら
れたと思うようになってから学校に行くのが嫌になっ
た。それからしばらくして、たまたま俺が顔を怪我し
たところを学校の奴に見られていたらしく今度は不良
だという噂が流れた。ずっと学校に行ってなかったか
ら、余計に信じるものが多かった。かろうじて行って
た学校もついに全く行かなくなった。最初は親友も不
良ではないと信じて、毎日来てくれてたがいつの日か
来なくなった。そして今も尚学校には行っていない。
💙「って言うのが俺の過去。どう?怖くなったか?」
そんな過去が…
💚「そっか…そりゃ学校にも行きたくなくなるよね。ごめん」
💙「なんでお前が謝るんだよw」
💚「僕、今まで自分が一番不幸者だみたいな
素振りしてた。でも、僕だけじゃなくて
他のみんなも辛い思いしてきたんだよね…。」
💙「でも、今はちゃんと俺の話を聞いてくれただろ?
だから、お前は自分を責めなくていいし、
謝る必要もない。分かったか?」
💚「そっか。分かった。ありがと」
💙「いや、俺こそ話聞いてくれてありがとう」
🩵「ねぇ、何話してるの?」
💚「あ…えっと」
名前なんだっけ…?
🩵「僕は瑠夏!よろしく!」
あ、瑠夏くんか!
💚「ごめんね…まだ全員の名前、覚えきれてなくて…」
🩵「全然!で、何話してるの?」
💚「あ、そうだよね。うんとね、澄也くんの」
💙「ん゙ん」
💚「あ…えっと澄也の過去の話を聞いてたんだ」
🩵「え?!澄くんが?!」
💚「え?なんで…?」
💙「はぁ、瑠夏もういいだろ」
🩵「澄くんってね、僕達にも昔の話を全部話して
くれないの!」
💚「え?!そうなの?ねえ、澄也なんで?」
💙「それはまぁ お前とは似た者同士だと思ってな//」
っ!てことは、俺を信用してるってこと?うれしい…
💚「ふふっボソ」
💙「おい、何笑ってんだ//」
【澄也視点】
俺は、奏人に自分の過去を話した。なんでかは
分からない。でも、なんとなく話しても
いいと思った。だから話したんだ。そしたら、
こいつはまるで自分の事のように聞いてくれた。
俺は、こいつを信用しても良いのだろうか…。
こいつは似たようなところがあるし。
💚「ふふボソ」
ドキッこいつ、笑った顔可愛いな…。
って何言ってんだ//
💙「おい、何笑ってんだ//」
🩵「……」
💚「?どうしたの瑠夏くん」
ん?そういやこいつ全然喋らねぇな
💙「どうした?」
🩵「あ、いや!なんでもない!ただ、
お弁当持ってくればよかったなーって
思っただけ!」
ん?こいつ今嘘ついたか?
💚「あ、まってるよ?」
イラは?今は俺と食べてるだろ!
🩵「ううん!大丈夫!友達と食べるから!」
💚「そっか!分かった!」
ふぅって、なんでまた…。まるで俺がこいつをす、
好き見たいな…//。って、好き?!ないない!
こいつとは仮にも兄弟だぞ?!
【瑠夏視点】
あの澄くんが信用するって…僕たちも信用しても、
良いのかな?
ー教室ー
バシャ
🩵「え…」
生徒たち「ww」「ククッw」「かわいそーw」
最悪、濡れたし…
🩵「……」
とりあえず、お弁当食べよ…
生徒「チッ無視すんなよ!」ドン
🩵「痛!」
ビチャ
え…?
生徒「あ、やべwまあ良いよな?だって、
お前の兄ちゃんが作ってんだろ?不良のなw」
もう、いやだ。辛い!誰か助けて!
💚「あ!瑠夏くんいた!って…え?」
あ、見つかっちゃった…
💚「ねえ、誰がこんな事したの?(低音)」
ビクッえ…今の奏人くんの声?
💙「ま、まあ、落ち着けって」
💚「落ち着いてられるか!瑠夏くんが…弟が
いじめられているだぞ?そんなの見過ごせない!」
え、僕のために怒ってくれてるの…?
💚「誰?さっさと出てこい!」
生徒たち「ビクッあ、あの人です…」
生徒「は、はぁ?俺だけじゃないだろ!お前らも
笑ってたよな?」
💚「なるほど、全員か…」
💙「チッ、相手になすり付けるとかダセェこと
してんじゃねぇ!」
生徒たち「ヒッごめんなさい!」
💚「謝る相手は僕じゃないだろ?」
生徒たち「る、瑠夏くんごめんなさい…」
🩵「あ、いや大丈夫…」
💚「ふぅ!疲れたー!」
💙「w俺もびっくりしたわ〜。お前あんな声
出せるんだなw」
お弁当もないし、もう帰りたい…
💚「いや、僕もびっくりwあ、てか瑠夏くん!
お弁当ないんでしょ?今日はもう僕たちと早退しよ?」
🩵「っ!!うん!帰る!」
やっぱり、信用してみよう!
ー帰り道ー
🩵「奏人くん、今日はありがとう」
💚「ううん、あのさ瑠夏くん少し聞いても
いいかな?」
正直、怖い。でも、奏人くんになら話しても
良い気がする。
🩵「うん、何?」
💚「瑠夏くんは、いつからあんな感じにされてるの?」
🩵「うーん…小学校の時に僕の見た目について
からかわれて…。ほら、僕って他の男の子より
何ていうか、女の子っぽいでしょ?」
💚「うん、確かにね」
🩵「そのからかって来た奴が同じ中学で、
入ってすぐくらいにそいつを中心にいじめられた」
💚「そっか…。ありがと、話してくれて」
🩵「ううん!なんか、こっちもスッキリした!」
💙「…… あのさ 俺の存在忘れてない?」
💚「 いや 忘れてなんかいないよ!?」
なんか奏人くんって、そばにいてすごく心地いいな
今まで誰も信じたくなかったのが嘘みたいに、
信じたくなる。
主「すみません!変なところで切っちゃった😓
次回もお楽しみに!)
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