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心臓の激しい鼓動を感じながら、式場へ入る。
目の前に、笑顔なふわっちの顔写真。
大好きな、ふわっちの笑顔。
そのまま視線を落とすと、棺。
見たくもなかった、光景。
隣の人に軽く挨拶をして、座る。
それから、ふわっちの顔を見るまでの記憶はまるでない。
気がついたらふらふらな足で、不安定なか細い呼吸で、
ふわっちの顔を見ていた。
視界が揺れて、溢れて、涙がこぼれた。
ふわっちがいなくなって、初めて溢れ落ちた涙。
棺の縁に一滴落ちる。
あぁダメだ、あふれて止まらない。
ほんとに行っちゃったんだ、ふわっち。
綺麗な顔だね、ずっと。
世界で一番、綺麗だよ、ふわっち。
大好きだよ。ふわっち。
ずっと、ずっと。
視界が変に歪む。
“明那、来てくれたんだ…!”
「ずっと会いたかったんだから!来るに決まってんじゃん?」
“それもそうか、…”
「ふわっち、俺まだふわっちと一緒にいたい」
“…… 、 。 …”