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【みこと視点】
夏休み明け。
朝から、なんとなく変だった。
いや。
正確には――
すち「…………」
俺を避けている。
朝、挨拶しようとした。
みこと「すっちー、おは――」
すち「おはよ」
それだけ言って、すぐに自分の席へ行った。
みこと「…………」
昼休み。
いつもなら一緒に話すのに。
みこと「すっちー、一緒に――」
すち「ごめん、こさめちゃんと話すから」
みこと「……そっか」
放課後。
みこと「すっちー、今日――」
すち「先帰るね」
みこと「…………」
まただ。
一日中、まともに話していない。
(……俺、何かしたかな)
思い当たることを考えてみる。
(昨日まで普通だったよな)
(夏休みも一緒に遊んだし)
(海も行ったし)
(泊まりもしたし)
(……何か嫌なことした?)
でも、分からない。
みこと「…………」
すちの方を見る。
すちはこっちを見ない。
(やっぱり避けてる)
俺は、少しずつ不安になってきた。
そして放課後。
いつもなら六人で帰る。
でも今日は――
すち「……じゃあ」
らん「え、もう帰るの?」
すち「うん」
こさめ「すっちー、また明日ね!」
すち「うん。また明日」
すちは俺の方を見ないまま、教室を出ていった。
みこと「…………」
俺はその場に立ち尽くした。
なつ「みこと?」
みこと「……どうしよー!!」
らん「え?」
みこと「俺、すっちーにめちゃくちゃ避けられてる!」
いるま「今さら気づいたのかよ」
みこと「やっぱりそうだよね!?」
こさめ「うん……まあ……」
みこと「俺、何かしちゃったかな!?」
らん「何したか心当たりは?」
みこと「ない!」
即答だった。
なつ「じゃあ、すちに聞けば?」
みこと「それができたら苦労してない!」
いるま「お前、珍しく焦ってんな」
みこと「だって……!」
みことは頭を抱える。
みこと「昨日まで普通だったのに……!」
こさめ「確かに」
らん「今日の朝からだよね」
なつ「なんかきっかけあったのかな」
みこと「…………」
考える。
朝。
昼。
放課後。
でも、何も思いつかない。
みこと「……俺、嫌われた?」
らん「それはまだ分からないよ」
みこと「でも全然話してくれない」
こさめ「すっちー、みこちゃんのこと見るのも避けてたよ」
みこと「……やっぱり?」
いるま「ああ」
みこと「…………」
胸がぎゅっとなる。
(嫌われたくない)
(すっちーと話したい)
(今まで普通に話してたのに)
みこと「……どうしよ」
なつ「明日、ちゃんと聞いてみたら?」
みこと「でも……」
らん「無理に聞かなくてもいいけど、何かあったなら話してもらった方がいいんじゃない?」
みこと「…………うん」
みことは少し考えてから、鞄を持つ。
みこと「……明日、話してみる」
こさめ「うん」
いるま「逃げられんなよ」
みこと「それ言わないで!」
なつ「じゃあ明日、頑張れー」
みこと「……頑張る」
でも。
帰り道。
一人になったみことは、また考えていた。
(俺、何したんだろ)
(すっちー、なんで……)
そして――
(……嫌われてないよね?)
不安だけが、頭から離れなかった。
コメント
1件
うわぁ〜〜😭💦 みことの不安がめっちゃ伝わってくる……! 夏休みあけていきなり避けられるの、心当たりないから余計ツラいよね……「嫌われたかも」って思っちゃう気持ちすごくわかるし、胸がぎゅっとなったよ。 なんかきっかけがあったのかな? すちの気持ちも気になる〜!! 明日ちゃんと話せるといいね…! 次が待ち遠しいよ🌸