テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
68
みこまめ
573
【みこと視点】
夏休み明け。
朝から、なんとなく変だった。
いや。
正確には――
すち「…………」
俺を避けている。
朝、挨拶しようとした。
みこと「すっちー、おは――」
すち「おはよ」
それだけ言って、すぐに自分の席へ行った。
みこと「…………」
昼休み。
いつもなら一緒に話すのに。
みこと「すっちー、一緒に――」
すち「ごめん、こさめちゃんと話すから」
みこと「……そっか」
放課後。
みこと「すっちー、今日――」
すち「先帰るね」
みこと「…………」
まただ。
一日中、まともに話していない。
(……俺、何かしたかな)
思い当たることを考えてみる。
(昨日まで普通だったよな)
(夏休みも一緒に遊んだし)
(海も行ったし)
(泊まりもしたし)
(……何か嫌なことした?)
でも、分からない。
みこと「…………」
すちの方を見る。
すちはこっちを見ない。
(やっぱり避けてる)
俺は、少しずつ不安になってきた。
そして放課後。
いつもなら六人で帰る。
でも今日は――
すち「……じゃあ」
らん「え、もう帰るの?」
すち「うん」
こさめ「すっちー、また明日ね!」
すち「うん。また明日」
すちは俺の方を見ないまま、教室を出ていった。
みこと「…………」
俺はその場に立ち尽くした。
なつ「みこと?」
みこと「……どうしよー!!」
らん「え?」
みこと「俺、すっちーにめちゃくちゃ避けられてる!」
いるま「今さら気づいたのかよ」
みこと「やっぱりそうだよね!?」
こさめ「うん……まあ……」
みこと「俺、何かしちゃったかな!?」
らん「何したか心当たりは?」
みこと「ない!」
即答だった。
なつ「じゃあ、すちに聞けば?」
みこと「それができたら苦労してない!」
いるま「お前、珍しく焦ってんな」
みこと「だって……!」
みことは頭を抱える。
みこと「昨日まで普通だったのに……!」
こさめ「確かに」
らん「今日の朝からだよね」
なつ「なんかきっかけあったのかな」
みこと「…………」
考える。
朝。
昼。
放課後。
でも、何も思いつかない。
みこと「……俺、嫌われた?」
らん「それはまだ分からないよ」
みこと「でも全然話してくれない」
こさめ「すっちー、みこちゃんのこと見るのも避けてたよ」
みこと「……やっぱり?」
いるま「ああ」
みこと「…………」
胸がぎゅっとなる。
(嫌われたくない)
(すっちーと話したい)
(今まで普通に話してたのに)
みこと「……どうしよ」
なつ「明日、ちゃんと聞いてみたら?」
みこと「でも……」
らん「無理に聞かなくてもいいけど、何かあったなら話してもらった方がいいんじゃない?」
みこと「…………うん」
みことは少し考えてから、鞄を持つ。
みこと「……明日、話してみる」
こさめ「うん」
いるま「逃げられんなよ」
みこと「それ言わないで!」
なつ「じゃあ明日、頑張れー」
みこと「……頑張る」
でも。
帰り道。
一人になったみことは、また考えていた。
(俺、何したんだろ)
(すっちー、なんで……)
そして――
(……嫌われてないよね?)
不安だけが、頭から離れなかった。
コメント
1件
うわぁ〜〜😭💦 みことの不安がめっちゃ伝わってくる……! 夏休みあけていきなり避けられるの、心当たりないから余計ツラいよね……「嫌われたかも」って思っちゃう気持ちすごくわかるし、胸がぎゅっとなったよ。 なんかきっかけがあったのかな? すちの気持ちも気になる〜!! 明日ちゃんと話せるといいね…! 次が待ち遠しいよ🌸