母親 「 アンタの父親? 」
母親 「 ふっ、笑 」
母親 「 逃げたわよ 」
母親 「 アンタが私の中に生まれて 」
母親 「 私の人生終わったんだ! 」
母親 「 責任取ってよ! 」
『 … 』
取れるわけないじゃない。
好きで生まれた訳でもないのに。
母親 「 何よその顔! 」
母親 「 死ね! 」
母親 「 あの人返してよ! 」
『 …ごめん 』
返してって言われても私その時生まれてないし。
勝手に貴方達がヤッてできた子じゃん私。
なんで、
『 私がこんな目に… 』
言った途端、後悔した。
母親の顔がリンゴくらい真っ赤だったから。
母親 「 殺してやる! 」
『 はッ、んッ、 』
この人は本気なんだなと、
首を絞められ殺されかけながらも思った。
私のことを、本気で邪魔だと、殺したいと思っているらしい。
だけど、私はまだ生きたい。
母親 「 はぁー、 」
母親 「 殺してやる殺してやる 」
母親がナイフを掴んだ瞬間、
最後の力を振り絞って首を掴んでいる腕を振りほどいた。
母親 「 待ちなさい! 」
『 けほッ、げほッ、 』
毎日開けるのが憂鬱だった扉を乱暴に開ける。
母親 「 待て! 」
『 はッ、はぁッ、泣 』
いつ出たかも忘れた涙が溢れた。
捕まったら死んじゃう。
辛い痛みを負いながらこの人に殺されちゃう。
『 助けて… 』
『 助けて、! 』
__ 「 はぁッ、はぁッ、 」
__ 「 離しましょう、 」
__ 「 お姉さん 」
母親 「 誰よアンタ! 」
母親 「 関係無いじゃない! 」
__ 「 いいから離せよクソババア 」
__ 「 翔太… 」
母親 「 な、なん、ですって…? 」
__ 「 クソババアって言ったんだよ! 」
母親 「 ぅあああ! 」
__ 「 翔太本当デリカシー… 」
__ 「 お、ナイス照〜 」
『 …、泣 』
あんなに怖かった、力の強かった母親が一瞬で床に押さえつけられて、
私は腰が抜けてしまった。
声が何も出なくて、出てくるのは涙だけ。
母親 「 お、前のせいだ! 」
警察 「 動くな! 」
母親 「 呪ってやる呪ってやる! 」
これが彼らとの出会い。
彼らと私が出会って、私の、ううん、私と彼らの人生の歯車が動き出した気がする。
I’m…
start!
コメント
5件
面白いがすぎてます😂ꉂ(ˊᗜˋ*)
まじですごすぎ
めっちゃいい!やっぱ神様ですね!