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宮舘は、恋人に戻りたい。だが、渡辺は幼馴染みがちょうどいいと言う。焦ったい、あぁ、焦ったい。と宮舘は思うけれど、襲うわけにはいかない。そんなことしたら、幼馴染みにも、戻れない。
宮舘ーいいじゃない、恋人で。はぁ…。
最近、渡辺が来ないから寂しい。呟いたところで、来るわけじゃないが、ため息と共に口から願望が出る。渡辺は、相変わらず風磨と友達と食事してサウナの日々。宮舘のことなど忘れているよう。そんなある夜、ふらりと渡辺が宮舘の家にやって来た。
宮舘ー翔太!
渡辺ー腹減った。
宮舘ーん、ん、何か作るから。
渡辺ー軽くでいい。
宮舘ー何で?
渡辺ーこの時間から食べるんだ、太る。
宮舘ー分かりました。
今、宮舘に尻尾があったら、ブンブン振っているだろう。鼻唄交じりに手際よく何品か作っていく。渡辺はソファで横になったら、眠気が襲ってきた。
宮舘ー翔太、あり合わせだけど。
渡辺ー…。
宮舘ー翔太?
渡辺ーんっ…出来た?
宮舘ーこんなに少なくていいかな。もう少し作る?
渡辺ーいや、いい。
渡辺が食べているのを、じっと見るのも、食べにくいだろうと宮舘は、酒を呑む。
渡辺ーお前、真っ直ぐだから、考えなかっただろうけど、寝てる俺に、黙ってキスの1つもすれば良かったのに。
宮舘ーあ〜しまった。
渡辺ーふふふ。
宮舘ー今からは?
渡辺ーだめに決まってる。
宮舘ーく〜。
渡辺ーごちそうさま。
宮舘ーはい、よく食べました。
宮舘が後片付けしている間に、渡辺はまたソファで横になっている。チラッと見た宮舘は、もう一度、渡辺が寝ないかと思っていた。
渡辺ーダテ。
宮舘ーはい。
渡辺ーコーヒー。
宮舘ーはいはい。
渡辺ー何?
宮舘ーお子ちゃまな翔太は酒とは言わないんだ。
渡辺ー当たり前だ、車で来たのに。ドライブでも行くか?
宮舘ーありがとうございます!
渡辺ー熱いコーヒーでも持って行くか?
宮舘ーじゃあ、今、コーヒーはやめておきましょう。
車は江戸川区に向かっている。2人の原点。土手に車を停め、コーヒーを飲む。綺麗な横顔に見惚れる。
渡辺ーダテ、演じるんじゃなく、ホントに優しい幼馴染みになれるか?
宮舘ーん。
渡辺ー帰るぞ。
宮舘ー翔太…。
渡辺ー次に演じたらもう会わない。
宮舘ー分かりました。
渡辺ーまた、来週も来る。
宮舘ー何ですと?
渡辺ー美味しいご飯作ってくれ。
宮舘ーかしこまり。
渡辺ーいつの時代だよ?
宮舘ー分かった?
渡辺ーん。
宮舘の家の前で宮舘を下ろし、渡辺は帰る。来週また会える。宮舘は、足取りも軽く帰って行く。家に帰って、渡辺が家に着くころ、LINEを送る。もう、演技なんかしない、会いに来てください。と。渡辺からは、OKマークのスタンプが送られて来た。
宮舘ー翔太…。
宮舘は携帯を握りしめ、渡辺を想う。ホントに、しばらくは優しい幼馴染みになろう。しばらく?渡辺が聞いたら怒るだろう。もちろん演技なんかしない。誠心誠意、心から、優しくなる。そして、渡辺が許してくれるなら恋人になりたい。もう一度。
宮舘ー翔太?今日来るの?
渡辺ー和食な!ちょっとでいいから。
宮舘ーちゃんと食べなさい。
渡辺ー俺の食べる量知ってるだろ。
宮舘ー分かりました。
渡辺ーあれより、ちょっと少なくていい。
宮舘ーばかおっしゃい。残したら許しませんよ。
渡辺ーはいはい。後2時間くらいで行ける。
宮舘ー分かりました。
2時間もあれば、急いで作る必要ない。ちょっと横になろう。ソファで音楽を聴きながら、うとうと。
渡辺ーおい!ダテ!
宮舘ーはい!
渡辺ー晩ご飯は?
宮舘ーえっ、しまった!寝ちゃった!
渡辺ーはぁ?
宮舘ーすぐ、すぐ作るから!
渡辺ーはぁ…。
渡辺はソファに座り込む。宮舘は急いでキッチンに走り、作り始める。ご飯を炊いていたことが救いだろう。渡辺は、呆れて帰ろうかと思ったが、一生懸命作っているのを見て、可哀想だから、待つことにした。
宮舘ー翔太?翔太?
渡辺ー…ん?
宮舘ーごめんね、出来たから。
渡辺ーん。
宮舘ーかなり、お腹空いているだろうから、ちょっと多く作った。
渡辺ー食べれんわ。
宮舘ーまぁ、とにかく食べて?
渡辺ーいただきます。
宮舘ー召し上がれ。
やはりちょっと多くて、宮舘が食べた。渡辺はコーヒーと言い、ソファに横になっている。
宮舘ー翔太、ここ置くよ?
渡辺ーん。
宮舘ー食べ過ぎた?
渡辺ー俺の食べる量超えてる。
宮舘ー待たせたから、お腹空いてると思って。
渡辺ーお前、電話してから、寝るなんて、ないから。次はないから。
宮舘ー気をつける。
渡辺が来いと合図する。そばに行くと、抱きしめていいぞと言う。宮舘はそっと抱きしめる。
渡辺ーん!
宮舘ーキスしていいの?
渡辺ーしたいだろ?
宮舘ー軽くね、軽くしたい。
渡辺ー当たり前だ。
宮舘ー翔太…。
渡辺ーんっ…んっ…。
宮舘ーありがとう。
渡辺ーこういう優しいダテは好きだからな。
宮舘ー翔太!
渡辺ーこらこら、暴走するな。
宮舘ーあっ、そうでした。
しばらく渡辺は宮舘の腕の中。宮舘、大人しくしていろよ。だが、残念ながら宮舘の手が渡辺の背中を撫でる。もう片方の手はお尻を撫でる。渡辺が立ち上がる。
渡辺ー誰がしていいって言った?
宮舘ーあぁ、すみません。俺の手が勝手に…。
渡辺ーそんなわけあるか!全く、すぐ調子に乗る!
宮舘ーすみません!あっ、どちらへ?
渡辺ー帰るわ。
宮舘ー怒ったんですか!
渡辺ー違う、時間見てみろ。明日、朝からだから帰る。
宮舘ーあのぅ、また来てくれます?
渡辺ー来週末には来るから、今度は寝るな?
宮舘ーはい!
渡辺が帰り、宮舘はニンマリ笑う。慌てて首を振り、渡辺の飲んだコーヒーカップを片付けながら、優しく、ちょっとずつと呟く。
コメント
10件
❤️様が(とりま)幸せなら良し👍️
焦るな😓舘様😅 翔太くんは、逃げないよ😅
