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甘える凛ちゃま!無防備な凛ちゃま!ふっふっふ(?)最高
📖 第十八章:「静かな看病」
部屋の中は、静かだった。
凛は○○にもたれたまま、ゆっくり呼吸し
ている。
さっきより少し落ち着いてきたみたいだけど、まだ熱は高そう。
○○:(……ちゃんと寝かせたほうがいいよね)
○○:「……凛」
小さく声をかける。
凛:「……ん」
目は閉じたまま。
○○:「……ベッド、行こ」
凛は少しだけ眉を動かす。
凛:「……だるい」
完全に弱ってる声。
○○は少し迷ってから、
○○:「……ほら」
ゆっくり体を支える。
凛は抵抗せず、そのまま立ち上がる。
ふらつく。
○○:「……気をつけて」
凛:「……ん」
短く返すだけ。
いつもより、ずっと素直。
――ベッドの前。
○○はそっと凛を座らせる。
凛はそのまま後ろに倒れるみたいに横になる。
凛:「……はあ」
小さく息を吐く。
○○は布団を引き寄せて、そっとかける。
○○:「……ちゃんと寝て」
凛:「……お前が言うと」
少しだけ間。
凛:「……なんか、聞く気になる」
ぼそっと。
○○は少しだけ目を丸くする。
○○:「……なにそれ」
凛はうっすら笑うみたいにして、
凛:「……わかんね」
そのまま目を閉じる。
○○は少しだけ考えて、
洗面所へ向かう。
タオルを濡らして、軽く絞る。
戻ってきて、
そっと、凛の額に乗せる。
凛:「……冷てぇ」
でも、嫌そうじゃない。
○○:「……我慢して」
凛:「……ん」
目を閉じたまま、小さく頷く。
少しの沈黙。
時計の音だけが、静かに響く。
○○はベッドの横に座る。
凛の顔を、そっと見る。
いつもより無防備で、少しだけ幼く見える。
○○:(……こんな顔、するんだ)
髪が少し乱れている。
○○は迷ってから、
そっと整える。
指先が触れるたび、少しだけ心臓が跳ねる。
凛:「……」
寝息が、少しだけ深くなる。
○○:(……寝た)
安心して、小さく息を吐く。
部屋は、さらに静かになる。
○○はゆっくり立ち上がる。
もう遅い時間。
○○:(……帰らないと)
でも――
足が、少し止まる。
振り返る。
眠っている凛。
規則的な呼吸。
少し赤い頬。
○○:(……大丈夫、かな)
少しだけ近づく。
タオルの位置を直す。
布団をもう少しだけ整える。
○○:「……おやすみ」
小さく、誰にも聞こえない声で。
そのまま、少しだけ見つめて――
ゆっくり背を向ける。
――玄関。
靴を履く音が、小さく響く。
ドアに手をかけて、
一瞬だけ止まる。
○○:(……また明日、会えるかな)
昨日の告白。
今日の出来事。
全部が、まだ夢みたいで。
○○は小さく息を吐く。
そして――
静かにドアを開けた。
外は、もう夜。
少し冷たい空気。
○○は空を見上げる。
○○:(……ちゃんと、待とう)
凛の言葉。
凛:「ちゃんと返すから」
その言葉を、信じたい。
○○は小さく頷いて、
ゆっくり歩き出した。
夜の道に、ひとり分の足音が響く。
凛、お大事に ))風にしてごめんなさい🙇♂️