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『無気力組はアイドル!?』第12話 ――合宿6日目、最後の練習
合宿6日目。
朝。
「……あと二日?」
国見が布団の中で呟く。
「今日が6日目だから、明日が最終日」
白布が答える。
「……長い」
「もうほとんど終わりだろ」
月島が言う。
研磨はスマホを確認している。
「明日のライブ、何時?」
「夕方からです」
赤葦が答える。
「だから合宿が終わったら、すぐ移動になります」
角名が笑う。
「休む暇ないね」
「……」
国見が無言になる。
「国見?」
「なんでもない」
体育館。
「今日は最終日前日だ! 気合入れていくぞ!」
各校の選手が一斉に返事をする。
「はい!」
木兎は朝から絶好調。
「赤葦! 今日の俺、なんかすげぇぞ!」
「いつも言ってますね」
「今日は本当にすげぇ!」
「分かりました」
一方、国見はいつも通り省エネ。
「国見ちゃん!」
「はい」
「もうちょっと元気出そう!」
「無理です」
「即答!?」
岩泉が笑う。
「国見は国見だろ」
「岩ちゃん優しい!」
「うるせぇ」
午前は各校ごとの練習。
青葉城西では国見がレシーブ。
白鳥沢では白布がトス。
烏野では月島がブロック。
音駒では研磨がゲームメイク。
稲荷崎では角名が攻撃。
梟谷では赤葦が木兎へトスを上げる。
誰もが、いつものバレー部員。
そして午後。
最後の合同練習。
「明日は最終日だ!」
監督が言う。
「今日は各校でしっかり仕上げるぞ!」
体育館にボールの音が響く。
練習終了。
「ありがとうございました!」
6人はそれぞれのチームに戻る。
「赤葦!」
木葉が声をかける。
「明日で終わりだな」
「そうですね」
「なんか寂しいな」
「……そうですね」
赤葦が体育館を見回す。
一週間。
長かったような、短かったような。
「明日も頑張ろうな」
木葉が笑う。
「はい」
夜。
最後の夜。
6人は空き部屋に集まった。
「今日が最後か」
角名が椅子に座る。
「明日の朝までです」
白布が言う。
研磨が机に突っ伏す。
「やっと終わる……」
国見も、
「長かった」
月島が笑う。
「でも、意外と楽しかったんじゃない?」
「……まあ」
赤葦が5人を見る。
「明日は最後の練習試合です」
「その後――」
赤葦が少し笑う。
「MIRAIのライブです」
「……」
5人が黙る。
「切り替えないとね」
白布が言う。
「そうですね」
国見が頷く。
「明日の夜、ステージ立つんだよね」
「うん」
研磨が小さく笑う。
「久しぶりにファンに会える」
角名も頷く。
「楽しみ」
月島がスマホを見る。
「じゃあ今日は早く寝ますか」
「そうしよう」
赤葦が立ち上がる。
「明日は最後までバレーを楽しみましょう」
6人が頷く。
――明日は合宿最終日。
そしてその夜。
全国から集まったファンが待つ、
MIRAIのステージが始まる。
誰も知らない。
明日の昼まで、6人がそれぞれの高校のバレー部としてコートに立つことを。
そして夜には――
全く別の顔で、何万人もの前に立つことを。
コメント
1件
うわ、第6話……合宿の最終日前夜、いい締めくくり方だね。毎日の練習と夜の集まりで自然に積み重なってきた6人の関係性が、試合の日々の向こうにもうひとつの「顔」があるって設定で、うまく裏側を見せてる。国見の「無理です」即答とか、赤葦の「そうですね」の微妙な間とか、地味だけどそれぞれのキャラが生きてるのが好き。明日のライブが昼のバレーとどう繋がるのか、すごく気になるなあ。