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なれてないから変なところあるかも

場地冬

血ハロを少し変えました

(これでも良いならどうぞ)


















クズみてぇな奴だろ

「これからもよろしく」には、そんなことも含まれているのだろう。

食って寝る、喧嘩して、バイクでツーリングして、ペヤング半分こして…

千冬と居ると、何もかもが俺にとって必要なものだと感じていたんだ。

あの日までは


千冬∶場地さん…?ここどこですか?

場地∶……

“来なくても良いのに。”

そんなことを思っている。話なんか入ってこない。

いっつも来る野良猫みたいに、トントントンと音を立てて着いてくる。

こんな時でもそばを離れない。何でだろう。

家族でもないのに、ただのダチなのに、

凄く苦しい。

殴って、殴って、殴って。抵抗もせずにただ殴られている千冬は、やがてグチャっとなる音がした。

すごく怖い。こんなに怖いなんてことは無かった。

これで信用を失って、遠く離れていくんだ。

怖いけど、これが適切なんだ。






血のハロウィン当日。

あの千冬が来ていて、凄くモヤモヤと言う気持ちになった。

何でかは分からない。

“助けたい”

そう思っても、敵だから簡単には出来ない。

今更後悔しても、自分の意思で入ったことだ。




千冬∶俺は…場地さんを、、、殴れねぇ……

何で?

あんなことしたんだぞ?

殴れよ…

説得してくれよ…


グサッ……


そんな音がした時、凄く青ざめた。

“死ぬんだな”

そう思っていたら、何だか暖かい感じがした。

痛みもない、かゆくもない。

ただ、苦しかった。

見てみたら、一虎も青ざめた顔。

そして、俺の前に立っていたのは

やっぱりお前だった。


場地∶ち…ふゆ…?





千冬∶場地さーん!!お昼食べましょー!

場地∶…おう。

千冬∶今なら屋上誰もいないっすよ!!

あの日から1ヶ月経ち、冬になっていた。

刺されて、緊急搬送されて、叔母さん泣いて…

なんとか退院出来たらしい。

場地∶…千冬。お前メガネかけてたっけ?

千冬∶あ~…ちょっと黒板の字が見えにくくて。

千冬∶左だけ度が入ってて、右は場地さんと同じですよ!

場地∶…ふーん…

場地∶…サラッ(千冬の髪に優しく触れる)

千冬∶…? どうしたんすか?

場地∶…痛かったよな。

千冬∶え?

場地∶苦しかった…よな。

場地∶あんなことしたのに…何で…俺を追っかけてんだ?

どうしても聞きたい。

“場地さんだから”って言うはずだ。

千冬はきっとそうだ。

だけど…刺された以上、俺には近付きたくないはずだ。

千冬∶…場地さんの隣に居たいからです。

そうだよな。そう言うと思ってた。

千冬∶…ギュ(場地を抱き締める)

場地∶…!

千冬∶本当は思ってたんです。場地さんが東卍を出ていくのも、俺を殴るのにも、理由があるんだって。

千冬∶だから、離れた方が良いのかなって。

千冬∶助けたかったんすよ。

千冬∶助けたかったから、庇ったんです。

千冬∶でも、ここで感じますよね。

千冬∶俺は生きてます。

場地∶!!!



千冬∶俺が生きているから、こんなにも暖かいんです。

千冬∶だから! パチンッ(頬を少し叩く)

千冬∶…俺を頼って。

場地∶………

千冬∶俺、心配なんです。場地さんが。

千冬∶貴方は詰め込みすぎるから、負担をおってしまうんすよ。

千冬∶喋ってくれるだけでも良いです!

千冬∶…少しでも、役に立ちたいんです。

場地∶…詰め込みすぎるのはお前もだろ。

千冬∶…そこは場地さんから習ったんすよ!ww

あの微笑んだ姿が懐かしく思える。

俺が望んでた、その笑顔。

俺が追っかけていっていたその顔。






…今日叱られたことが、あの温もりが、

とても尊いと思えたのは過去にも未来にも無いんだろう。







あの温もりが、俺を悪魔から冷ましてくれたんだ。

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