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つづき。🩷💙 r-18
「なあ、舜太」
「ん?」
二人きりになったところで、太智が自分の首元を指で触った。
「ここってさ、噛まれたら痛いんかな?」
「知らんけど……」
「僕も分からんねん」
太智は少し考えてから、ふと思いついたように舜太を見る。
「舜太、ちょっとやってみてや」
「……は?」
「噛んでみて」
「いやいやいや」
舜太が即座に首を振る。
「なんで俺が?」
「痛いかどうか知りたいだけやん」
「いや、それ俺が知る必要ある?」
「でも気になるやん」
「気になるからって人に噛ませる?」
「舜太ならええかなって」
「なんで?」
「なんとなく」
太智はけろっとしている。
舜太はしばらく太智の顔を見た。
「怒らん?」
「怒らへんよ」
「後からやっぱ嫌やったとか言わん?」
「絶対言わん」
そこまで言われると、舜太も少しだけ興味が湧いてくる。
「……ちょっとだけやで?」
「うん」
太智が首を差し出す。
舜太は近づいて、首元を見る。
「ほんまに噛むで?」
「ええよ」
「……」
いざとなると、なんとなく緊張する。
「軽くやからな」
「うんうん」
そう言われて、舜太はそっと歯を当てる。
太智がくすぐったそうに肩をすくめた。
「……どう?」
「まだ噛んでない」
「え?」
「いや、歯当てただけ」
「じゃあ噛んでみて」
「……ほんまにええんやな?」
「ええよ」
その言葉に、舜太が少しだけ笑う。
「じゃあ……」
「……っ」
太智の肩がびくっと跳ねる。
「どう?」
「……痛くない」
「じゃあ、もうちょい強くしてみる?」
「うん」
舜太は今度こそ少し強く噛む。
太智は眉を寄せるものの、すぐに笑った。
「……これくらいなら平気やな」
「ほんま?」
「うん」
舜太は妙に楽しくなってしまった。最初は「痛いか試すだけ」だった。なのに、太智が嫌がらない。それどころか「もうちょっと」と言ってくる。
「じゃあ、もう一回」
「舜太、楽しんでへん?」
「……ちょっと」
「やっぱり!」
「だってだいちゃんが頼んだんやん」
「まあ、そうやけど」
二人で笑う。
そのときは、ただの悪ふざけだった。
――それからしばらくして。
太智は勇斗と付き合ってること、勇斗のことが大好きなこと、自分は痛くしてもらった方が気持ちいが、嫌われるのが怖くて言えないことを舜太に打ち明けた。
最初は、メンバー内でそんなことになってるんかと頭を抱えたが、いざ太智を抱いてみると、女の子を抱くよりも何倍も楽しいし気持ちかった。
感情のままに殴っても太智は逆にそれを悦んだ。相性はすごく良かった。
ーー別日。
勇斗は、太智の首元に残った跡を見つけた。
「……太智」
「ん?」
「これ、何?」
「んー?」
「首」
「……」
太智が一瞬だけ固まる。
「なんか跡ついてるけど」
「そう?」
「噛み跡に見える」
「気のせいやって」
「誰に噛まれたの?」
「……知らん」
「いや、知らないわけないでしょ」
勇斗はじっと考える。太智は頑として答えない。そこでふと、メンバーの顔が浮かぶ。
仁人。――いや、仁人はこういうこと頼まれても、普通に「やだよ」って断るだろう。
柔太朗も同じだ。「なんで?」って笑いながら、絶対にやらない。
勇斗の中で候補が一人ずつ消えていく。
「……仁人じゃないな」
「……」
「柔太朗でもない」
太智の視線が泳ぐ。
「ってことは……」
勇斗が少しだけ眉を上げる。
「舜太?」
「……」
太智が黙る。
その沈黙だけで、ほとんど答えが出た。
「舜太だ」
「……知らん」
「太智」
「……」
「…舜太ぁ、ちょってきて〜」
勇斗が少し離れたところにいる舜太へ声をかける。
「これ、噛んだ?」
舜太は太智を見る。太智も舜太を見る。
ほんの一瞬。
「……噛んだ」
「…っ、ばか!」
即答だった。勇斗は呆れながら太智を見る。太智がバツ悪そうに答える。
「……僕が頼んだ」
勇斗のため息が落ちる。
まだ大丈夫だ。このくらいじゃれ合いだったで終わる、勇斗は許してくれる。
「なんでそんなこと頼んだの?」
「……」
「舜太」
「はい」
「なんで噛んだの?」
「だいちゃんが、やってみてって……。頼まれたからそのまま噛んで…流れでヤってみて…」
舜太が小さく答える。太智の顔が歪む。
勇斗は二人を見比べる。
「……は?やった?」
勇斗が腕を組んだまま、舜太を見る。
「舜太、太智とどうやってやったの?」
「えっ」
舜太が固まる。
「……普通に」
「普通って言われても分からない」
勇斗の視線が鋭くなる。
「やってる最中に噛んだの?」
「……さ、最初は噛むだけで…。そのあとえっちした時に噛んだりして…あ、毎回噛んではないで?」
「は…ヤッたの…?何回やってんの…」
勇斗の表情から、すっと温度が消えた。
舜太が黙る。口を滑らせ過ぎている舜太に太智は暗澹たる気持ちになる。
勇斗は舜太から太智へ視線を移した。
「太智。舜太に何回抱かれたの?」
「ごめん…」
「謝れば終わると思ってる?」
「思ってへん……」
「じゃあ、ちゃんと答えろよ」
太智は俯いたまま、しばらく黙っていた。
ここ最近は結構な頻度で会っていた。誤魔化そうも即答できない時点で詰んでいる。
「……分からん…」
勇斗の眉がぴくっと動く。
一度目を閉じて、深く息を吐いた。
「舜太は、もういい」
「え?」
「事情は分かった。頼まれたんでしょ?」
「うん……」
「じゃあ後でちゃんと話す。でも、今は太智。」
太智の肩がぴくっと揺れる。
「俺と帰ろう」
「……二人で?」
「うん」
「舜太は?」
「舜太は別で帰って」
「う、うん。またな…」
舜太がものすごく素直に頷く。
「じゃ、太智。行くぞ。」
太智は小さく頷いて、勇斗の後ろをついていった。
⸻帰り道。勇斗は何も言わなかった。
太智も何も言わない。さっきまでなら、どうでもいい話をして空気を変えようとしただろう。
でも今日は、それをしたら余計に怒られるのはわかりきっていた。家に着いて、部屋に入る。勇斗がドアを閉めた。
「座って」
太智がソファに座る。
勇斗はその向かいに立った。
「俺、めちゃくちゃ怒ってるからな」
「……うん」
「まず、舜太とヤったこと」
「はい」
「それ自体も嫌だけど、俺が一番嫌なのは、なんか理由があるにしろ、その前に俺に相談すらしなかったこと」
太智が俯く。
「…俺がダメで舜太がいい理由ってなんだよ。てか…どういう流れで舜太とヤるんだよ…っ、ヤれれば誰でもいいってことか?」
「違う!」
太智がすぐ顔を上げた。
「違うんよ……」
「じゃあ何?」
太智は少し言葉に詰まる。
「…僕、痛いほうが…いいみたいで…」
「…は?」
「……その…ッ、噛む…だけじゃなくて、首、締まったり…叩かれたり…して、痛かったり苦しいと、気持ち良さが倍になるって言うか…」
勇斗はしばらく黙っていた。
「…ッ、引く、わな…嫌われたくなくて…言えんかった……」
太智の目が少し潤む。
勇斗が少し困ったように笑う。
「俺じゃダメだった?」
「……!?」
「俺なら、太智が『痛いやつやって欲しい』って言ったら、びっくりしたと思うけどちゃんと聞くよ」
「…ごめっ…」
「太智はさ、なんで舜太に頼んだの?」
「……舜太なら、笑ってくれると思ったから」
「……そっか」
それを聞いて、勇斗の怒りが少しだけ別の形に変わった。
「それは、もっと早く言えよ」
「……うん」
「俺、太智が俺には言えないことがあるのかと思って、普通に傷ついた」
「ごめん」
「俺に頼ってほしかった」
「……うん」
勇斗は太智の隣に座る。けれど、まだ少し距離がある。太智がちらっと横を見る。
「……怒ってるよな」
「怒ってる」
「めっちゃ?」
「めっちゃ」
「ギタギタ?」
「ギタギタ」
「怖……」
「自業自得」
太智はしゅんとする。
それから、そっと勇斗の袖をつまんだ。
「……嫌いになった?」
勇斗はすぐ答えた。
「ならない」
「ほんま?」
「怒ってるのと嫌いなのは別」
「……よかった」
太智が小さく笑う。勇斗はその顔を見て、ようやく少しだけ表情を緩めた。
「でも、次は隠さないで」
「うん」
太智が小指を差し出す。勇斗は呆れながらも、その小指に自分の小指を絡めた。
「……じゃあ、やってみようか」
「なにを?」
「痛いのとか苦しいやつ」
「え…は…今から?」
「今から。…舜太とやって気持ちよかったとこ教えてよ」
俺のが気持ちよくできるから。と呟かれ、ベッドに手を引かれていくのだった。
ーーベッド
「ン″んん〜〜〜っ!ぅあ″…はや″とぉ…!」
「……これが快いんだ、」
太智を問い詰めるとクローゼットの中に大量のおもちゃが入っていた。いくつか開いているのもあるが、大半は新品のまま、こわくて使えなったようだ。
「あ″…っ前ッ、前当たって…やばぃっ」
せっかくなので、新品の電マを太智のものに当ててみた。
「これは?きもちい?」
振動と勇斗の長い指で扱かわれて目がチカチカする。
「や…っ!いまっ…さわんなっ…い、でぇ」
じゃあこっちか。と後ろのディルドを動かしてみる。
「っんんぅ…あ…ぁ…きつい″…っ」
「つらいならこのままやめるけど」
ナカをぐちゃぐちゃにされながら震えてる太智が首を振る。
「…ぁっ…やっ…やめないで」
「……ふーん」
カチカチと電マの強さを大にシフトする。
肩も腰もなんども跳ねる。お尻を加減なく何度も叩く。
「…んっんぅ〜〜〜!痛っ、きもちいぃ♡きもちっ、ぇえよぉ♡♡」
「…舜太にも叩かれたりしてたの?」
勇斗を見上げる半分閉じた目は、涙が薄く浮いていて、照明を反射してきらきらしている。思わず顔を見つめてしまう
「…んっ…ぁ…叩いてって頼んだ…ぁ」
「……さいてー」
綺麗な目に吸い込まれるように顔を近づけ噛み付くように唇を重ねる。
「勇斗…僕…っ、さっきから…ぁ、うしろじんじんしてっ」
「…して?」
「んぁっ…勇斗の…ほしっ…」
「…っ、ちゃんと、言えたな」
滾った自身のソレを太智のナカに納める。
「あひっ…ぁっ…キたぁっ」
電マの振動が中にも伝わってくる。道具を使ったからか、痛くしたからか、普段より溶けてるナカに腰を打ちつける。
「ぉっ…ぁっ…う″ん…っ、あ″ぁ…おっ♡」
「は…っいいね。」
「それっ♡それすきぃ♡おく…ッあ″」
「太智…っ、…俺で…っ、いっぱいになって」
「なるっ…なりたぃ…ッ、勇斗でいっぱいにしてぇ…っ♡」
白い首に目印のように青い血管が浮いている。そこに手を這わせ力を込める
「…〜〜ッぐ…う…ぅ〜〜っ♡♡」
「…まじなんだァ。締め付けすご」
「……ふっ、ん″んーーーッ…」
太智の口からくぐもった声が漏れる。
眉間にはしわが寄っているのに、口元は少し緩んでいる。
「…嬉しそうだな」
太智は何度か小さく息を吐きながら、身体を快楽に委ねていく。涙が一粒だけ頬を伝った。それを見て、勇斗の手がほんの少しだけ優しくなる。
「あ…はぁ…はぁ…っだめ…手弱めないで…、やめちゃ…やだぁ♡」
かわいい声と顔で猟奇的なお願いをしてくる太智の願い通り再び力を加えると、太智は腰を反らせてイってしまった。
イったばかりのものに再び電マを当てると悲鳴のような声で叫ぶ。
「あ″ひっ…イ″った、はや″と♡もっぉ♡出ないってぇ…っ」
「大丈夫だから。イけるって」
ナカが面白いほどうねる。何度も何度も腰を打ちつける。
「あっ…やば…ぃっ、太智のナカっ、吸い付いて…っ、きもちよすぎっ」
「やだ♡もぅやだ♡はっ…はやとぉ、止まってぇ…!イっ…イく」
「好きなだけイけよ…っ!」
「お″っ♡お″ぉ…あぅ…イ″く〜〜〜ッッ!!」
目は開いているが放心状態の太智に、もう一度勇斗から口付けした。
⸻翌日。
「舜太」
「…っ、はやちゃん」
呼ばれた瞬間、舜太が背筋を伸ばす。
「昨日のことだけど」
「うん…」
「舜太頭が良いんだから、太智が大丈夫って言っても、本当に大丈夫か考えて」
「…はい」
「お兄ちゃんの大切なものだから」
「……はい?」
勇斗が太智を見る。
太智はきょとんとしている。
「太智は、俺にとって大事な人だから」
「……」
「だから、勝手に触っちゃだめだぞ」
舜太は一瞬黙ってから、妙に神妙な顔で頷いた。
「分かったで、オニイチャン」
太智が横で吹き出す。
「舜太、怒られてんのに笑わせんといて」
「だって」
「太智も笑わない」
「え」
「昨日一番怒られた人」
「……はい」
それでも、太智は勇斗の隣にいる。
昨日みたいな微妙な距離ではなく、いつもの距離。普通に肩が触れている。
太智が勇斗の腕に寄りかかって、
「勇斗〜、朝の収録終わったらお昼一緒にたべれるん?」
「んー、遅くなるけど14時頃にはいけるよ」
「やった」
なんでもない顔で笑う。勇斗もいつものように太智の頭を軽く撫でる。
「ちゃんと待っててね」
「うん」
舜太はそれを黙って見ていた。
「……」
二人とも、もういつも通りだ。
太智は勇斗に甘えているし、勇斗もそれを当たり前みたいに受け止めている。
昨日あれだけ大騒ぎしたのに。
「……やられたわ」
ぽつり。
「何?」
仁人が聞く。
「いや」
舜太は二人を見る。
「俺、完全に咬ませ犬やん」
「何の?」
「恋愛漫画の」
「誰と誰の?」
「……聞かんといて」
柔太朗が通りすがりに、
「またなんかやった?」
「やった」
舜太はため息をつく。
「だいちゃんに頼まれて噛んだら、はやちゃんに怒られて」
「そりゃ怒られるわ」
「しかも、二人はもう仲直りしていつも通り」
「よかったじゃん」
「俺だけ傷ついてない?」
「知らないよ」
舜太はもう一度、二人を見る。
太智が何かを言って、勇斗が笑っている。
太智もつられて笑って、また肩を寄せる。
完全に二人の世界。
「……あー、しんど」
そう呟きながらも、舜太は少しだけ笑った。昨日、口を滑らせたように関係をバラしたのはわざとだった。
あまりにも具合が良かったので、2人に仲違いしてもらって、そのまま太智をもらおうと思ったが。2人の絆は案外固いらしい。
――まぁ、それでも。
「舜太」
太智と話してた勇斗に再度、声をかけられる。
「次は太智に頼まれても絶対に抱かないでね」
耳元で釘を刺される。穏やかな口調だが目は笑っていない。
「せんよ。」
「……ならいい」
その隣で太智が、
「舜太!今度は普通に遊ぼな」
と笑った。
「……うん」
舜太は少し考えてから、
「でも、俺もう咬ませ犬は嫌やわ」
「何それ」
太智が笑う。その笑い声につられて、勇斗も笑う。結局また三人でいつものように騒ぎ始める。
――ピンポーン
別日、舜太のマンションのインターホンが鳴る。画面を見て思わず笑ってしまう。
ロックを解除して、扉を開ける。
「そろそろ来ると思ってたで」
「……」
「…だいちゃん♡」
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前回のでバレたあとのお仕置き🩷💙展開みてみたいと言ってくださったので続き書いてみたけどどうでしょうか…?
結局❤️💙の関係が切れずに終わるやつ。
❤️はクレバーなんでね、全部手のひらだったら嬉しい。一応完結!暗めエンド
コメント
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さいっっっこうでした…最後の❤️💙のどんでん返しに開いた口が塞がりませんでした。続きが気になる…っ
最後マジで声出た!凄すぎんか!?マジでねむ子ちゃん期待を裏切らない(ある意味裏切る)クオリティの作品すぎて沼ってる!本当に最高なんだが!?これからの投稿も楽しみにしてるね!!!
#ご本人様には関係ありません
ち び
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