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Sunflower ① (wm×w)
大森&若井×藤澤
涼ちゃん激ラブなふたりとちょっと天然な涼ちゃんのカプ未満な3人のお話。
基本的にわちゃわちゃとちょっぴりえっち。
シリーズで少しずつやっていきます。
なので更新は不定期になる作品です。
大森×藤澤、若井×藤澤などもお話に入ります。
最終は多分……3人でカプになる予定です。
それでも大丈夫でしたら拝読お願いします。
2025.8.23 kurara
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【某スタジオにて】
藤澤side
今日は長時間キーボードとにらめっこをしながら弾いていた為に身体が……痛い……。
元貴の注文がいつになく細かくて、頭では理解出来てるんだけど、音にするってなるとなんかしっくりこない……
今日は長くなりそうだからって元貴がスタッフ達を先に帰らせたから後は僕たち3人しか居ない。
だから時間を気にせず練習は出来るんだけど……ちょっと煮詰まってしまった……
ちょっと気持ちの切り替えと、身体の為に椅子から立ち上がり、思いっきり背伸びをしようと開けた場所へ移動する。
背伸びくらいで開けた場所じゃなくその場でやればいいんだろうけど……僕、色々やらかしちゃうんだよね……この前も若井のギターコードに引っかかって危うくギター壊す所だったし……あの時は上手くコードがギターから抜けてくれて僕がコケただけで済んだけど、若井が「涼ちゃん手は大丈夫?!!捻ったりしてない?!」って騒ぐから違う意味で大変だった……
だから何かに手をぶつけたりしない為にも周りになにもない事を確認して思いっきり背伸びをする
藤澤「ん〜〜〜〜〜っ、たはぁっ」
しっかり背中を伸ばし、もう少し頑張ろうと思っていたら、後ろからバタバタと走っている音が近付いてくる。
大森「りょ〜ちゃんっ!!」
藤澤「わっ、ちょ!!とっ、っと、っと」
突然走って来た勢いのまま、後ろから抱き着いてきた元貴。
僕は突然のことに元貴を受け止めきれず前に倒れそうになる。
やばい、元貴も一緒に倒れちゃうって思った瞬間
若井「っと、あっぶな」
前から若井が僕らを受け止めてくれた。
藤澤「わ、若井っ!ありがと〜っ」
大森「あー!若井涼ちゃん抱き締めてズルっ」
若井「そもそもは元貴が涼ちゃんに抱き着いたからだろ。しかも子泣きじじいみたいに」
大森「うっさいな〜、もう受け止め終わったんだから離れろよ」
若井「やーだね」
最近、ふたりからのスキンシップ?がちょっと激しくなっている。
現に何故かふたりは僕を離す離さないを僕の前後で言い合いをしてる。
元貴は首に巻きついて離れないし、若井も俺の腰に強く手を回し離れない。
正直、めちゃくちゃ苦しい……
藤澤「あ、の、苦しいから……離して……」
大森「わかいー、離してだって」
若井「元貴が、だよ。涼ちゃんの首締まってんじゃん」
藤澤「ふ、ふたりともだって!!!」
流石に苦しすぎて、怒りの声量で大声を出す僕。
大森「涼ちゃんが……」
若井「怒った……」
藤澤「もうっ!ふたりともいい加減にしてくれないと僕だって怒るんだか…………えぇーー!!ちょ、」
だって本当に苦しいのにふたりがふざけて離れないから……僕の大声にふたりは離れてくれたんだけど、予想外な反応で返された。
僕が怒った事でふたりが急に泣き出してしまった。普段泣く事なんてないふたりが涙を流して泣くから僕もびっくり!
藤澤「え、あ、ちょ、ふたりともっ、な、泣かないでよっ」
大森「だって……グスッ……涼ちゃん怒らせちゃったから……」
若井「そう……俺たちが悪いから……グスッ」
藤澤「なっ泣かないでっ!ほら、もう僕怒ってないから!」
大森「…………ホントに?」
藤澤「うんうんっ、怒ってない!怒ってないからっ!だからふたりともお願いだから泣き止んでよっ」
若井「……涼ちゃん……本当にもう怒ってない?」
藤澤「うん、怒ってない」
大森「……じゃあ……俺たちの事許してくれる?」
藤澤「うん、許すよ」
若井「……俺たちの事嫌いじゃない?」
藤澤「うん、ふたりの事嫌いじゃないよ!」
大森「……じゃあ」
大森・若井「「俺の事好き?」」
藤澤「うんうん、ふたりの事す…………えーーー!!!」
大森「チッ、」
若井「あ〜後ちょっとで、涼ちゃんの口から「好き」って言葉聞けたのに」
何を言ってるのかと僕がびっくりしていると、若井のポケットから何かが落ちた。
カチャンっと音をたてて落ちたのは
目薬
大森「あ、やべ」
藤澤「……元貴、ヤバいって?」
大森「あーーー、いや、」
藤澤「……………あ!もしかしてさっきの涙はもしかして!」
大森「……((ボソッ……普段は鈍感なのにこういう時だけ感がいいんだから……」
藤澤「元貴なに?」
大森「い、いや、若井がやれって」
若井「ちょ、俺じゃな」
藤澤「わーかーいー!!」
若井「ち、違うって!元貴が俺に目薬渡して来たんだって」
藤澤「…………はぁー…………」
若井「りょ、涼ちゃん?」
藤澤「僕はね…………嘘つきがいっっちばん嫌い!!!!」
大森・若井「!!!」
僕に嫌いと言われたふたりは今度は本当にショックを受けたみたいで、捨てられた子犬と子猫の様にシュンとしてしまった。
僕が普段本気でふたりを怒ったり、ましてや「嫌い」みたいにマイナスな言葉をふたりに言ったりしない。
だからか、僕の本気具合が伝わったのかな……普段はキラキラとカッコイイふたりが本当にシュンとしている姿に逆に嫌いと言ってしまった事に罪悪感が生まれてきてしまった……
藤澤「あ、あのっ、ごめっ、本当はぼ、僕はふたりの事……嫌いじゃないっ、……好き……だからっ、もう変な嘘、つかないでっ!」
大森・若井「…………はい、ごめんなさい……」
藤澤「わっ、わかればよしっ」
ふぅ……良かった……
今度こそ反省してくれてるみたいだし、嘘もない。
僕も本当にふたりの事が嫌いじゃないって伝えられたし、うん!一件落着!
大森「で、涼ちゃん」
藤澤「ふぇ?」
大森「さっき、「好き」って言ったけど、俺と若井どっちの方が好き?勿論俺だよね?」
え、そこ??
僕は「ふたりとも好き」って意味で言ったんだけど……
藤澤「あの」
若井「何言ってんだよ元貴、俺に決まってんじゃん。なんせ俺は涼ちゃんと同棲してたんだから」
藤澤「いや、だか」
大森「同居だろど・う・きょ」
藤澤「ちょ、ふた」
若井「いいや同棲だ」
大森「解消されたくせに」
藤澤「ちょっと!ふたりともっ!!」
若井「涼ちゃんはちょっと黙ってて。元貴は涼ちゃんの寝顔も裸も見た事ないくせに威張るな」
大森「うぐっ」
若井「それに俺は涼ちゃんの手料理も食べてたし、俺の料理も涼ちゃんは「滉斗の料理は美味しいね♡」って食べてくれてたもんねーだ!!」
藤澤「い、言ってな」
大森「ゔ〜〜〜!涼ちゃん!!いまから俺とも同棲しよ!!俺とは一緒に寝よ!!」
だんだんと話が変な方向に向いてってる……
僕、若井にあんな事言った事ないし……え、僕が覚えてないだけ?……いやいや、ない。絶対ない!
藤澤「ちょ、ふたりとも話がおかしいって!」
若井「それに」
藤澤「え、わっ、」
突然若井が僕を引っ張り、抱き締めてきた。
若井「俺と涼ちゃんは身長も同じくらいだからチビな元貴と違って何でも出来る」
大森「…………チビ…………」
若井は僕を抱きしめたまま元貴を煽り、更におかしなことを……
若井「目線が一緒って事は正常位でもちゃんと見えるし」
藤澤「せ、せせせっ」
若井「それに、キスだってすぐ出来ちゃう……………………ぐえっ!!」
顔を近づけた若井の顔に元貴が後ろから首にぶら下がった為に、キスされるのは免れた僕。
大森「どさくさに紛れて何キスしようとしてんだよ!」
若井「ゴホッゴホッ、お前首はダメだろ!首は!!」
大森「俺チビだから届くのがそこしか無かったんだよね、チビだから!!」
小さいと言われたのが余程ムカついたのか元貴は若井に食ってかかる。
てか、ふたりとも話がおかしいんだよね………せ、正常位の話とか……キス……しようとしてくるとか……
もしかしてふたりの「好き」は僕の思ってる「好き」と違う……??
いまだに悪口を言い合うふたりに僕は質問をしてみる。
藤澤「ふ、ふたりとも聞いて!!」
大森「お前は身長一緒でも筋肉ないから駅弁は無理じゃん。その点俺は鍛えてるし」
若井「はっ、まず攻める側が小さいとかないない」
大森「小さいのはお前のちん」
藤澤「元貴!若井!嫌いになるよ」
大森・若井「 」
藤澤「あ、あのさ、ちょっと質問なんだけど」
大森・若井「はい」
藤澤「さっき……ふたりの事好きって言ったけどさ」
大森「うん、好きって言ってくれたね」
若井「俺も涼ちゃんが好きだよ」
藤澤「その……ふたりの好きって恋愛感情的な……感じ?」
大森「え、それ以外何があるの」
藤澤「いや、僕は……友情的な好きかと」
大森「んな訳ないじゃん」
若井「そそ」
藤澤「…………」
若井「あれ?涼ちゃんどうしたの?」
藤澤「ぼ、僕っ、元貴と若井とっ……そ、そんな事出来ないよっ」
大森「……なんか涼ちゃん想像してる事が遥か斜め上に行ってない?すぐエッチに飛んじゃった?」
若井「多分……色々と飛ばしてる」
藤澤「しかもふたり相手とか……僕の身体は1個しかないし」
大森「若井、どうやら俺たちが受けみたいだよ。しかも3P」
若井「わーお、涼ちゃんの妄想が更に加速してる」
藤澤「手を繋いだりもないし……」
大森「突然のウブなんだけど」
藤澤「……キス……もまだなのに……」
若井「じゃあ涼ちゃん、俺たちとキスしよっか」
藤澤「ふえぇぇぇ!!そ、そ、そんな」
大森「涼ちゃんは俺たちとキス嫌?」
藤澤「いや……とかじゃなくてっ!……僕はふたりとは友情で……手……」
若井「手は普段から繋いでるじゃん。だから飛ばして次次!」
大森「だからさ、キスしたらちょっと変わるかもしんないじゃん。気持ちいいなーもう1回しないなーとか思うかもしんないし、気持ち悪って思うかもじゃん。試してみないと、ね?」
……確かに元貴の言う事は一理ある……??
藤澤「……うん……わかった」
大森・若井「シャッ(涼ちゃんチョロい)」
若井「じゃあ涼ちゃん俺と元貴、どっちと先にする?」
藤澤「え」
そんな事を聞かれても……わかる訳がない
藤澤「そそそんなっ、わかんなっ、選べない、よ」
大森「若井」
若井「ジャンケン、だな」
そしてジャンケンに勝ったのは
……To be continued
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Sunflower
和名 ひまわり
花言葉 「あたなだけを見つめる」
今回の表紙
コメント
15件
登場人物が全員可愛い笑 藤澤さんを溺愛してる2人とあわあわ困惑してる天然な藤澤さん…好きです♡ 相変わらずイラストが素敵すぎます! 目が引かれる表紙です😳
新作最高〜! 続き楽しみ!
わぁい新作だぁぁぁぁ!!相変わらずイラスト上手ですね、今回も楽しみ〜✨️😍