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刑事ぱろ
「……いた!」
駅員が指さした先には、防犯カメラの映像。
画面には、一人で改札を出ていく桃の姿が映っていた。
橙「このあとどっちへ行った?」
駅員「海の方です。」
青「海……。」
六人は急いで車を走らせる。
その頃。
桃は防波堤に座っていた。
波の音だけが響く。
桃「……。」
ポケットには数百円だけ。
「帰ろうかな……。」
そう思って立ち上がった瞬間。
フラッ……
桃「……っ。」
数日まともに食べていなかった体は限界だった。
その場に座り込んでしまう。
そこへ、一人の女性が駆け寄る。
「大丈夫!?」
桃「……大丈夫です。」
女性「その顔で大丈夫じゃないでしょ。」
温かい飲み物を差し出される。
桃は少しだけ目を潤ませた。
「……ありがとうございます。」
その頃。
青のスマホが鳴る。
『海沿いのコンビニで似た人を見たという情報が入りました。』
橙「急ぐぞ!」
あと少し。
でも、その”あと少し”が遠かった。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡25⬆️
コメント
1件
第3話、読み終わりました。防波堤に一人座る桃の姿が本当に切なくて……ポケットに数百円しかない状況と、立ち上がった瞬間にふらつく描写に心がぎゅっと締め付けられました。そんな中、駆け寄って温かい飲み物を差し出した女性の優しさに、私も思わず目頭が熱くなりました。その一方で、車で急ぐ六人の「あと少し」という焦りも伝わってきて、次が待ち遠しいです。