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前回センシティブつけられた…()
⚠色々注意
今日は太宰との合同任務。
「最悪」
なんていいながら、
俺の気持ちは高まッていた。
太宰と一緒に居ることが嬉しくて、
つい饒舌になって、
そこで、
太宰が今日も入水したという事を知ッた。
知ッてた。
知ッてたさ。
太宰が自殺志願者だッて云うことも、
死にてェッて思ッている事も知ッてたさ。
それでも、太宰が死のうとした、
それが俺にとッて悲しくて、
どうにも感情の整理がつかなかッた。
自分の表情と感情が歪んでいくのが分かる。
太宰にバレたら、
不味いと云うのがわかッていた。
そこで、俺は云ッてしまッた。
「死んでたほうが嬉しかったけどな」
……その言葉を云ッた
瞬間の太宰の顔が目に入った。
悲しそうに、
歪んだ太宰の顔。
その目は悲壮感を醸し出していて、
俺は自分が云ッては
いけないことを云ッた事に気づいた。
太宰が帰った後、俺も家についた。
何も考えれなくて、
太宰のあの表情が目に焼きついた。
俺が太宰を傷つけた
俺が太宰をあんな顔にさせた
俺………太宰に、嫌われた、?
嘘、え、?
太宰、太宰…
ちが、そんなのほんとはおもッてねェ、
生きててほしくて、
自殺なんてやめてほしくて、
最近だんだんと増えてる太宰の自殺頻度と、
包帯がとにかく痛々しくて、
『中也ってほんと酷いよね』
『僕は君の全てが嫌いだよ』
『僕、彼女待たせてるからもう行くよ?』
そんな太宰の声が聞こえた。
あ…やだ…追いつかないでよ、
ねぇ、謝るから、
ねえ、太宰、やめてよ、ねぇ、
「やめて…おねがい…おいてかないでよ…」
「ねェ…おねがい…太宰…太宰ッ…。」
「やだ、見捨てないでよ、一人にしないで」
「俺、俺…ちゅや、太宰がいないと……」
いるはずのない太宰にすがりつき、
触ろうとしても、何故か触れられない。
そこで、太宰の声がまた響いた。
『はぁ?どうでもいいし、
僕には関係ないんだけど?』
目の前が真っ暗になる。
「ぁ…ね、ぇ…だ、太宰…」
「太宰…。?だ、だざ……ぃ…」
目が覚める、
昨日はあのまま気絶したのか、
昨日のあれが、
事実なのか、
事実じゃないのかわからない、
頭が回らない。
頭がガンガンする。
ふと、
机においてあるカッターが見えた。
「………きらなきゃ」
そう言って、俺は洗面台で…
自分の腕を思いっきり切りつけた。
どんどん血が出てくる。
別にもう痛くない。
ジャシッシャッ
カッターを引くたびにそんな音が鳴る。
ピチャッピチャッ
そんな音を立てながら
また血が床に落ちた。
「ハハ…ハハハハ…」
渇いた笑みを浮かべながら、
手当なんてせずに長袖のいつもの服を着て、
外套を羽織る。
帽子を被り、
なんとか隈を消そうと頑張ってみる。
「……もう時間か。」
そんな事を云ッて、家の鍵をかけた。
今日は太宰に会いたくねェな。
外套と服に血が滲む。
首領になんて言い訳しようか、
なんて、考えながら俺は外にでた。
その日は酷い土砂降りだッた。