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『   彼 と 俺 の 歩 む 道   』

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『 彼 と 俺 の 歩 む 道 』

9 - 第8話『 分 か ち 合 え な い 辛 さ 』

♥

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2026年01月19日

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kz side




kz『sy…、?』



俺が背中を摩る度に、syの口から漏れる声は震えていて…



sy『んッ…んん、ぐす、ッ…っ』




kz『どうしたん、sy…』



俺がそう問いかけてもsyは、ただただ俺の肩に顔を埋めて泣くだけだった。




kz『sy…顔見せてよ』




sy『だ…め。いま、見せらんな、ッい顔してるからッ…、ぐずッ…っ、』




syの顔が乗っている俺の肩あたりが、じんわりと濡れていっている気がする。そして、抑えているのだろうが、syの押し殺した苦しそうな泣き声が聞こえてくる。














syが泣き出してしまって数分が経った。 少しずつ落ち着きを取り戻したのか、泣き声は軽く鼻をすする音に変わり、落ち着いた呼吸音が聞こえる。





kz『落ち着いた…?、sy』





sy『ん、…』





syは俺の肩に顔を埋めたまますんすんと…鼻を鳴らす。






kz『ほら、sy。…顔上げて』





sy『ん、ッ…ぐす、っ』





syは顔は下げたままだが、そっと俺の肩から顔を離していく。俺の肩から完全に離れてもsyはずっと俯いたままで、ふわふわと揺れるsyの髪の隙間から濡れた睫毛が少し覗く程度だった。




kz『…sy~。』




優しく名前を呼ぶと、ぴくりとsyの身体が反応する。だが、少し反応するだけで目を合わせるつもりはないらしい。





kz『どーしたの。sy…』





sy『ふぐッ…、ッっひぅッ…っ、…』




優しく数回名前を呼んでいると、syは泣き出してしまった。すると、また俺の肩に顔を埋めようとしたので、syの両脇を支えてそれを制止した。




sy『やッ…kzッ…っ、うッ…ぁ、っ、ッ…』




syは驚いた衝撃で一瞬こちらを向く。涙が溢れたアメジストのような美しい瞳に、涙の跡がくっきり残るほんのり赤い頬。


syと何年も共に過ごしてきてはじめて見た表情だったが、俺の意識は何故か冷静だった。





kz『大丈夫、大丈夫…』




抵抗を諦め、俺の胸に頭を置き脱力したsyの背中を優しく撫でそう声を掛ける。





sy『こわッ…ぃ、kzッ…こッ…わぃっ、ッ、ひッ…ぐ、っ、ッ…』





kz『何が怖い…?』





syはゆっくりと頭を上げ、俺と目を合わせると震えるその声で訴えかけてくる。涙で濡れる長い睫毛とその涙は今もとめどなく流れている。





sy『俺ッ…Ωだからッ…ひ、ヒート来るしッ…っ、ッ…ひぐッ…っ』


〃『俺の身体ッ…なのにこわッ…ぃっ、ッ…っ』





kz『うん…』





syは声をしゃくりあげながら、俺に言葉を投げかけてくる。αの俺には分かってあげられない。syの辛さ、苦しみ。


バース性が分かった日からΩという性に縛られるその不安と怖さが__。





kz『大丈夫。俺、g …』




俺が言葉を言い終わる前に、syが言葉を続ける。




sy『rmにもッ…申し訳ッ、っ…なくてッ…』



〃『rmッ…調査書配られた時からっ、ッ…ずっと辛そうでッ…っふッ…ひぐッ、』







kz『sy…1回深呼吸しよっか。』






一言一言、言葉を発する度にsyの呼吸は荒くなる。息も絶え絶えで話そうとするsyの口に人差し指を当て、『ゆっくりね』とsyを落ち着かせる。





sy『んッ…はふっ、ッッ…ん、んん…』




肩で辛そうに呼吸するsy。それは時間を要するが少しずつ落ち着いていく。
















kz『ん、落ち着けたね。いい子…話の続きしよっか』





1拍置いてsyがゆっくりと喋り始める。





sy『rmはΩッ…じゃなくて、fuと番になれなくて…っ、ッッ…しんどくて…ッ…っ』


〃『なのにッ…俺、ヒートとかッ…自分のことでッ…っ、いっぱい、いっぱいッ…でッ…っ』





胸に秘めたsyの辛い想い。Ωだからじゃなくて、syだから。みんなに優しくて、仲間思いなsyだからこその想い。




kz『んーん、syは十分考えてるよ。syもヒート不安なのにさ…』



〃『rmの心配してる時点でほんとにsyは優しいよ』




俺がそういうと、いつもの優しい目を細めふにゃっと笑う。




sy『kzの言葉って…魔法みたいだよね。kzが…ッ、言ってくれると不安な気持ち…ぐすッ…っ、小さくなるの』





kz『ふ、w…syは笑ってた方がいいよ。かあいい』




そうsyの頬をすりっと撫でるとsyは嬉しそうに頬を擦り付けてくる。そして、そのまま少し涙の残る目元を優しく拭う。




kz『話してくれてありがとね』





それでも、syは少し不安そうで…。紫色の瞳を揺らし、俺に抱きついてくる。





sy『ねえ…kz、…』





kz『ん、?どうした』





俺は、syを抱き締め返しその背中を優しく擦りながら返事をする。





sy『fuとrm大丈夫かな…』





kz『fuとrmなんだから、大丈夫に決まってるだろ。だって” 奇跡の巡り合わせ “なんだから。あいつらは…』





syは、『確かに』と柔らかく笑いながら再度俺に抱きついてくる。syが頭を左右に揺らし、猫のようにすりついてくる。俺の首筋にふわふわとした猫っ毛の髪があたり少し擽ったい。




kz『ほーんと、かわいい。』












sy『明日のデート楽しみ…。どこ行くの?』







kz『んー?、行ってからのお楽しみ』




いきなり顔を上げ、そんなことを聞いてくるsyに意地悪な笑みを浮かべ、そう答えるとsyはむすっと少し頬を膨らませる。そして、また俺の肩あたりに顔を預け、すりついてくる。


















しばらくsyのでれでれタイムを堪能していると、syは思い出したように…





sy『あ、お風呂…』





kz『ん、?…入る?』





そうするとsyは惜しげも無く、俺の上から退いてすたすたと脱衣所の方へ歩いていく。そんなsyのマイペースさにも翻弄されながら…それすらも愛おしいと思うのは、もう末期だよな…。




















syが風呂から上がってきて、リビングに入ってくると__。





kz『おまッ…いつもそんな格好なん、?』





少しサイズが大きくて、胸元が見える前開きのパジャマに薄手のゆったりしたズボン。目のやり場に困る服装に俺は、困惑した。





sy『楽で好きなんだよねー』




へらっと嬉しそうに笑うsyの破壊力でおかしくなってしまいそうで、俺は足早に脱衣所へと向かった。




























ササッとシャワーで済ませ、リビングに帰ってくると、syはもう既にすやすやと夢の中だった。ソファの肘掛けに頭を委ね、気持ちよさそうに寝ている。syの近くに行くと、くうくうと大人しい寝息が聞こえてくる。





kz『かわい…』




まだほんのりの濡れた髪の毛がsyの口元に垂れ下がり、その髪がsyの寝息でゆらゆらと揺れる。




kz『おやすみ。…sy』




〃『明日のデート楽しみにしとけよ』




俺はそう言い、気持ちよさそうに眠るsyの唇に口付けをした。リビングにリップ音が響き、syはもぞもぞと体勢を変える。









俺はソファで眠りこけるsyをベッドへ運び、俺もそのまま眠りについた。








⋆˳˙ ୨୧…………………………………୨୧˙˳⋆



いや。これはなかなか長くなりそうです🙃

たぶんまだ半分進んでるかどうかです…



どうかこの作品最後まで見届けてください…😭





他にも書きたいの沢山あるし、dom/subユニバースとか、普通の学パロとか書きたいのたくさんだ…!







コメントくださるのほんとに励みになってるのでたくさん下さい🙃🙃




.:° 🌾🌾╰(ˇωˇ )╯🌾🌾;。:*














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コメント

4

ユーザー

2人のデート楽しみ〜!! もちろん!最後までしっかり見させて貰います!! 分かりやすくいつも読ませてもらってます!これからも応援してます!頑張ってください!!

ユーザー

2人のデートなのに私がドキドキしだしてます(?) もちろん最後まで見ます逆に最後まで見させていただけるなんて……、🫠 ありがとうございます😭😭😭

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