石「ん”んーッ!」
石「つかれた……」
仕事終わり。
先日までは半袖でも寒く無かったが、急激に冷えてすこし肌寒い思いをしながら帰宅しようとしていた。
幸い、明日は自分の誕生日なため休みを取っており、久しぶりに家でのんびりしようと考えていたが……
石「……村瀬さん、明日もお仕事かぁ。 」
自分の誕生日くらい、恋人に祝って欲しいのが普通である。
だが、現場も違うため仕事の調整とかをしても都合が合わないことは多々あるし、自分も経験したことがあるので流石に我儘を言えず、結局1人で虚しく祝うことになったのであった。
石「……家に、来てくれるだけでもいいのになぁ、」
だなんて、淡い期待を抱いても仕方ないことなんだけどな。
__
石「……やっぱ、無理だよね」
時刻、夜の11時。
誕生日が終わってしまう1時間前になっていた。
来れないことは分かっていたのだ。出演してるアニメが違うため、スケジュールが必ずしもあうわけではない。また、急遽早めに撮るなどのアクシデントもあるので、そう簡単に来れない。
石「……今度村瀬さんの等身大抱き枕作るか」
だなんて発言を許して欲しい。そのくらい村瀬さん不足で死にそうなんだ。
というかもはやこの愛は依存に近い。なくてはならない存在になってる気がする。
石「……はぁ、今日はもう寝るか。」
村瀬さんの写真やら動画やらSNSなどをみながら睡眠するのがもはや日課になっていく。本人に知られたらドン引きだろうが。
石「……? 」
気のせいだろうか。
今、微かにドアが開く音がして……
村「ッ、……はぁ、はぁッ、……! 」
石「……ぇっ、」
村「よかったッ……、!ッま、にあッ、…… たッ、……!」
石「村瀬さん……」
石「ッ……あゆ!」
どうしても来て欲しいと願っていた恋人が来てくれて、抱きしめない人なんていないと思う。とりあえずキツく抱き締めておいた。あとさり気なくキスもした。
村「ん、……ごめんね、界人くん、遅くなっちゃって」
石「いや……来てくれただけで嬉しいです。」
村「そっか……えへへ、急いで来たかいがあったな」
そう言って恥ずかしそうに自分の胸に顔を押し付ける仕草が可愛すぎで、今すぐにでも押し倒そうかと思ったが、急いで理性を必死に動かせて我慢した。
石「……村瀬さん」
村「どうしたの?」
石「烏滸がましいことを言うかもしれませんが……プレゼントありますか?」
村「ふふん、もちろん!」
ドヤ顔が可愛すぎて吐血しそう。
村「まってて、今出すから……」
そう言って鞄の中をゴソゴソと漁り出す村瀬さん。なにやら見つからないようだが……
村「……ごめん、界人くん。」
石「……もしかして?」
村「家に、置いてきちゃったぁ……」
そう言って少し瞳に薄い膜を貼りなが少し火照ってる顔で上目遣いされたら理性がブチッと切れるに決まっている。
石「……そうですか」
村「っ、!ごめん!!」
村「後でちゃんと渡すからっ、!」
石「じゃあ、あゆが俺のプレゼントになるしかないよね?」
そう言いながら、村瀬さんを押し倒した。
足に力が入っていなかったのか、ただ単に軽かったのか、村瀬さんはそのまま倒れ込んで行った。
村「っ、ぇ、⸝⸝⸝」
__押し倒されても、抵抗しないってことはそういうことでいいよね?
コメント
3件
はーすき(( 受けが誕生日なんじゃなくて攻めが誕生日なのめっちゃいい … 🫢💓 健気に待ってる界人くんかわいいし 走って来てくれるあゆくんもかわいい …… 😔😔 こーれは有罪ですね 。今後も仲良く過ごしていてください 。 選ばせてくれるんですか …… 🫠🫠 無理のない程度でいいので 書いて頂いても宜しいでしょうか ……… 🥹🥹
流石に気力なさすぎて本番には至らなかったよ 書いて欲しいか???((