テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
⚠️注意⚠️
・rutt(👻🔪×🤝)です
・ru→暗殺組織のドン 🤝→一般人
・ちょっと病み感あるかもです
・キャラ崩壊
tt side
人と話すのは苦手だった。
だって、人と話すのは難しい。
自分の一言で機嫌を損ねる可能性がある。相手の一言で自分の機嫌を損ねる可能性がある。
塩梅を見極めないと、人とうまく付き合うことはできない。
嫌でも、我慢して付き合ってくれてる人に、一方的にペラペラと語るのは…あまりに酷じゃないだろうか。
tt「お前らは、気楽でいーね、」
「にゃぁ~!」
足元でヘソ天して寝転ぶ猫に皮肉るが、1ミリも効いていない。当たり前だ。
薄暗い路地裏、世の中の時間はまだ昼である。
高い建物に挟まれた、深い深い渓谷のような場所には、陽の光なんて届かないのである。
入り組んだ路地裏はホームレスが蔓延って、どうやら社会不適合者は裏に隠されるらしい。
すぐそこの大通りに出ればキラキラとして目が眩しいくらいの人がいるっていうのに。
俺はそんな世の中が嫌いだ。
mb「佐伯さん、また来てるんですか」
tt「ん、?あ、…mbさん、!へへ、どーも…!」
mb「良いですよね、猫。人懐っこい奴らばかりです。」
tt「ですね…!可愛いですよ……本当」
mbさん。ここ辺りで寝床を作っているホームレスの人。
生憎養える力がないので、手助けもできず俺は見つめているだけの偽善者になってしまっている。
mb「……」
tt「……汗」
tt「…!ぁ、mbさん、…怪我してますよ、」
mb「え?、あぁ…これですか?ちょっと、ね」
tt「あ、お、俺薬局行って絆創膏買ってきます、!」
mb「ぇ、良いのに…って、行っちゃったなぁ、」
どこかぎこちなく気まずい雰囲気を脱すべく、いそいそと路地裏から出て薬局へと向かう。
こっちの方が好きとはいえ、人と話すのはやっぱり無理らしい。
tt「ば、絆創膏…これでいーかな、」
近いとも言えず遠いとも言えない絶妙は距離にある薬局は、今は人こそいないものの繁盛してるのか、広い。
……広い。
mb「こちら一点で○○円です~」
tt「…ぁ、ありがとう、ございます…」
高く陽気な声にすら負けそうになる。
薬局の中は証明がどこかしこも付けられているから、明るい。
路地裏へと走って逃げるように戻った。
……さっきは、気まずい雰囲気から逃げるためにこっちに来たっていうのに。
tt「っは、mbっ…さん、!絆創膏、買って…来まッ、した……」
汗をダラダラと流し、路地裏に声をかける。
薄暗くてよく見えなかったが、ゆっくりと踏み入ればmbさんはいなかった。
…猫もいない。
tt「……どこに…」
刹那、か細い声が聞こえた。
反応してそっちを向く。
入り組んだ路地裏を、暑くて仕方がない体を無理やり動かして、また、走る。
右か左か、耳を研ぎ澄まして、時々止まって方向を確認して。
走りながらついでに猫も探して、見つけたら聞く、
tt「ッねぇ、っ…mbっ、さん…はぁッ、見なかった…?」
「にゃーん!にゃおーん!!」
tt「…うん、ありがと、!」
あっちだよ!危ない事になってるよ!って教えてくれた。
猫の言葉なんて普通の人間なら分かるわけもないが、俺は理解できる…気がしてる。
とりあえず今は走る一心だ。
とずり阿
段々大きくなってきている音は、悲痛で苦しそうな声と、ぐちゃりと鈍い嫌な音。
冷や汗か、運動による汗か、もう何かもわからないものを頬に伝わせて、とにかく走る。
そうしてやっと、見えてくる。
mbさんは…mbさんはッ……
tt「…っ、!?…ぅ、ぅぷ…ッ……」
吐きそうになる口を咄嗟に抑える。
あれは…人だろうか。
確かにさっきまで、笑顔で……
赤い塊の中には、mbさんの着けていた、スカーフ。
あの人のチャームポイント。季節も気温も気にせず、いつも付けていた。
そばに立っている男は血だらけの刀を持って。
ふとこちらを向いた。
「…はぁ…ダリィ…」
tt「ぅ、…」
ゆっくりこちらへと歩いてくる。
刀をゆっくり振り上げて、腰を抜かして地面に座った俺の目の前へ立つ。
tt「(ああ…もう本当にッ、こんな世界クソったれ……!!)」
tt「(どーせ、俺の結末なんてこんなんなんだよ、もう知ってるよ!!)」
ぎゅっと目を瞑って、世界への恨みをつらつらと高速で詠唱してやる。
「…そんな諦めたような顔すんなよ、殺りづれぇじゃん」
tt「ッへ、」
ぱっと目を開ければ、刀を下ろして怪訝な顔をした、青い髪の男が1人。
「あ”ーぁ、殺る気失せた。…な、にいちゃん名前は?」
tt「ぇ、?え?ぁ…佐伯tt……です」
ru「…ほーん、俺は小柳ru。…このこと言ったら、首、飛ぶからな。」
tt「ぇ、あ…!?い、言わないっ!言わないです、!!」
ru「…ま、お前の事は見張ってよっかな、」
頭を掻いて、こっちを見下す。
刀も鞘に仕舞って、手を差し伸べてくれた。
後ろに、死体があるというのに、どこか呑気でマイペースだ。
…俺なんていつでも殺せるからだろうか。
それこそ、とんでもない人殺しだと俺は思うけどね。
ru「さて、じゃ、よろしくな、tt」
tt「よ、よろしく…なんですか…小柳さん」
ru「敬語とさん付けやめてくんね、?下手に出た喋り方嫌いなんだよね。」
tt「ぁ……ぅん、わかった…?」
tt「じゃぁ…ruくん、とかで良い、?」
ru「ruくん…ねぇ、…ま、よろしくな?ttw」
ギラギラとした捕食者のような鋭い目つきをして、かっちりとこちらに目線を合わせてくる。
多少顔がゲスいが、イケメンだとそれも補正がかかるらしい。
顔が整ってるってすごいね。
…とか今考えるなんて、終わった思考回路か、
まぁ、こうして俺の路地裏監視生活が始まったわけだ。
朝から陽が表を照りつける数日後のこと。
tt「ねこぉ~…、?」
路地裏に猫が居なかった。
ru「猫って、コイツらのこと?」
tt「わ”ーーー!?……て、ruくん……」
上からひょっこりと猫を抱えて出てくるruくん。
前見た時と姿が違った。
なんかケモ耳生えてる、
tt「それ、…は、こ、コスプレ、?」
ru「コスプレっていうな」
tt「え、ぁっ、…すいません」
不機嫌そうな顔をしながら、ぴょこぴょこと耳が動く。
……………え、うご、……ッ、動くっ…、!?
ru「顔に出過ぎ。表情豊かかよ、w」
tt「へ、ぇ、?!」
ru「やっぱいーね…tt、お前気に入ったわ。」
tt「……ひ、人殺しに…言われても、恐怖でしかないんだけど、」
引き気味にそう伝えれば、ruくんは難しそうな顔をして唸った。
途端に、
ru「…触る?」
tt「え”………」
シュタッと地面に着地して、俺を上目遣いするように見てくる。
因みに怖すぎるので可愛くはない。俺の方が可愛い。()
未だぴょこぴょこと動く耳は、見るからにふわふわそうだ。
……気になる。
tt「じゃぁ、失礼…シマス、…」
tt「…うわっ、わぁっ、!」
ru「…ん、撫でるの上手いな…」
tt「もっふもふ……!!」
ru「良かったな、w」
生暖かい生き物の体温をもっふもふの耳から得る。
触り心地はいかにも手入れされた犬の毛って感じ。
ru「…言っとくが、犬じゃなくて狼だからな。」
tt「え、”……あ、あは…」
ru「絶対犬だと思ってたろ」
あれから時折俺の元にひょっこりと現れるruくんは俺の1番の友達……となった。
あの時の人殺しは、どうやらmbさんが悪かったらしく、ruくんは依頼が来たからやったと聞いた。
それ以上は企業秘密だか依頼だからだかよく分かんないけど教えてくれなかった。
それでも俺はmbさん大好きだったけどね。そんなんで覆らないよ?
まぁ、恨んでるかって言われると…そうでもないけどさ。
…薄情だね、俺。
ru「おもろいなぁお前…w」
tt「…でも、人と話すの、そんな得意じゃないからさぁ…」
ru「あー、だからここ入り浸ってんだ、あっちの道人多いもんな。俺もあそこ好きじゃねーわ」
tt「人殺しが紛れて歩いてるとか、怖すぎるからそっちの方がありがたいかも、」
ru「ふはっw、お前は今紛れるどころか目の前に居るけどな~」
tt「…表に出るよりマシ…だよ」
ru「俺と裏で暮らすか?w」
tt「ruくんと~…?」
ru「そ、スリル満点で楽しいぞ?それに俺、ttのこと好きだし。」
急に何を言い出すかと思った時にはもう、俺の手はruくんの柔らかい唇に触れていた。
tt「は…………」
ru「w…やっぱお前、表情豊かだな、w 顔真っ赤。」
tt「…////////」
ru「で、どーする?俺と生きてくれるか、」
ru「ここで死ぬか」
tt「え」
暑かった顔から急速に熱がなくなる感覚がした。
冷や汗が出る。
ru「いや忘れてるかもしれねぇけど、一応俺殺し屋なんよ。バレたら困るんだわ」
tt「俺にほぼ拒否権なくないそれ…」
ru「え、あってもお前はどうせ生きるって言ってくれるだろ。」
tt「…………まぁ、///」
ru「かわいーかよ、wんじゃ、良いってことで」
tt「危ない恋だなぁ、彼氏がいつ捕まるか死ぬか恨まれるか分からないなんて…」
ru「俺はそんなヘマしない。し、ttはちゃんと俺が守るよ」
tt「別に…ruくんだし心配はしてないけど…?///」
ru「……お前罪な男だな」
ムード作っては壊すのが得意なruくんに惑わされつつも、俺らは密かに静かに、暗くて狭い裏の世界で愛を誓った。
腕落ちましたよねこれ。
これがスランプってやつですか?
コメント
4件
読み終わったあとの余韻がエグいです‼……悶えてます‼