目の奥の奥の奥に、光が差し込む。
目が覚める。それは太陽のようで、太陽ではない。
目を瞑っていながらそれがはっきりと分かるのは、今が夜だからだ。
月でもないはずだ。月の灯りは何度も見たことがある。月の灯りはもっと、白くてか弱い光だ。
もっと美しく、優しい。
それじゃこれはなんだろう。目が開かない。というより、もう少し考えていたかった。答えを見ると、もう考えることすらなくなって、僕の時間を潰すものがなくなる。
なにかを考えるなんて久しぶりだし、いいよな。
そう言うことが、好きなのだ。することがなくなって、そろそろ1年経つ。
それから毎日を意味なく過ごしてきて、自分にとって意味のある物を大切に思ってきたのだ。
考えることは好きだ。
赤い光。
赤、赤。
赤い光。
暖かい、赤。
暖かい…
火事?
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