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_____バレーを諦めた少女が_____
_____及川を見て憧れ…_______
_____そこから彼女になる物語____
新作:及川の彼女になるまで
私が高校1年の時の夏休み…ぐらいの話。
私は委員会の仕事がまだ残っていて週1ぐらいで学校に来た。廊下を歩いていた時突然体育館の中が目に映った。今年春高に出るために一生懸命頑張っているバレー部。こんな暑い中バレーしてる、凄い、学校の中には先生達…と私しかいないから余計こっちまで音が伝わってくる。 私はバレーが好きだった。でもそれは中学1~3年の時のある日の試合をさかいにやめた。足をひねり骨折ししかも両足…片足だけならまだ希望はあったかも、もう足は治ったでもまた捻るんじゃないかという不安が頭によぎったそれともう1つ
____もう二度とバレーを楽しいと___
____思えることは無いだろう_____
ふと新しい考えが浮かんだ。それは中学の時私はバレー部でマネージャーが居た。
マネージャー=支え。ここの高校…青城はバレー部のマネージャーがいない、マネージャーがいなくて大変じゃないのかと言う考えが頭に浮かんだ。…ならマネージャーになってみたいと思った。今日は委員会の仕事を早く切り上げ先生にここだけチェックしてくださいなどと色々説明をしたり説明を聞いたりで少し遅くなってしまった。
私は委員会を2時ぐらいに終わらせ体育館に足を運ぶ…さすがに今「マネージャーになりたいです」と言ってもみんなと先生を困らせてしまうと思ったから差し入れだけ持っていくことにした。体育館のドアを開けるとさっきまでボールがドンッドンッとなっていたのに開けた瞬間ならなくなった。しかも全員私の方を見た…多分夏休み中に来るとは思わなかったのだろう。私は緊張しながらも差し入れを持ってきたことを言う
「あの…差し入れ…です!良かったらみんな で食べてくださいッ!」
緊張と同時に顔が下がってしまった。まずいと思った、だってみんながどんな顔をしているか分からないしシーンとしてるし冷や汗をかく、恐る恐る顔を上げるとそこには同じクラスの国見くんもいた。でも私の近くにいたのは国見くんじゃない、バレー部で人気でめっちゃモテるという噂の及川先輩だった
バレー部全員がきょとんとしていたが及川先輩が話かけてくれた。
「え!差し入れ?貰っていいの! 」
「はッ、はい!良かったら後でみんなで食べてください!」
「岩ちゃん達やったね! 」
「おう」
と後から岩ちゃん…?達がありがとう、とお礼を言ってくれた。 後から聞いた話だが普段は「及川先輩!差し入れです!」など及川先輩”だけ”と1人に絞った差し入ればっかりだったらしく私は ”みんな”と言ったからみんなキョトンとしていたらしい
「では」と同時にドアを開けると及川先輩に「待って」と声をかけられたびっくりして後ろを振り向く
「少しでもいいから練習試合見てかない?」
委員会も早く終わらせてしまったし2時だし別に友達と遊ぶ予定すら夏休みに入れてない
だから私は頷いた
体育館の階段を登った上に登ったらすぐ試合が始まっていた初めのサーブは及川先輩でトンッとボールをあげたかと思うと次はバンッと羽が付いてるぐらい高く、美しいフォームででもそのボールは止められた岩ちゃんという人にびっくりした。こんな強烈なボール止められる人がいるなんてと2人の事で目が離せなかった。
もう4時…ちょうど試合も終わりみんな片付け始めた…そろそろ帰ろうかな…と思い体育館のドアを開け学校の校門につき靴に履き替える。その時
「ちょっと待って!送っていくから!」
送っていくから…という言葉に揺さぶられた
でも朝からこの4時まで練習試合なんて疲れること、休んで欲しいのがこっちとしての願望私だったら絶対そう。
「え、申し訳ないです!」
「いやいや、見てくれた方がありがたいし」
「でも、」
「いーから!及川さんに送られなさい!
だって君まだ高校1年生でしょ!
さすがにうっと痛い所を付かれたが疲れている人に無理はさせられない
「本当に大丈夫なんで!」
「なんでそんな断わるのさ!」
「だって、絶対疲れてますよね!」
「いや、疲れてるけど!女の子1人を返す訳には行かないし!」
そう言い合いながら結局私が折れることになった…なぜなら
「疲れてるんだから、いうこときあてくれてもいいじゃーん!」
と言われ確かにと思ってしまった。
それから私は週1、委員会がある日に差し入れを持ってった。今度は自分用ではなく他の人が食べる用も作った他の人…と言っても青城バレーのメンバーだけだけどある日また体育館に来てバレー部の練習試合が終わり帰ろうと思ったその時だった
「あ!〇〇ちゃん今帰るの?少し話したいことがあるんだけどさ~時間ある?」
「…?はい」
「ありがとう~ 」
頭にハテナを浮かべなんか変な事した…?やらかした…?と変な事を考え緊張していると
「〇〇ちゃんって”マネージャー”に興味無い?」
「え、」
”マネージャー”本当嬉しくてでもいつも私は清楚キャラで大人しめ少しクールさがある…このキャラを保つためにはにやけては行けないのに、にやけてしまいそうな私がいた
「大丈夫、〇〇ちゃんを誘ったのは俺だけの意見じゃなくてみんなの意見を聞いてみんな賛成だったから安心して~」
「…あ、えっと…や、やりたいです!」
「!」
「本当?ありがとう!」
それから委員会の仕事・夏休みの宿題…それから青城の支えとなるマネージャーもこなした。マネージャーになって及川先輩に憧れた。あんな飛べていいな…といつの間にか私の中で憧れが及川先輩になっていた。それから夏休みが終わり次は冬休みへと入っていった。ある日の青城バレー部の唯一の休みの日及川先輩に遊ばない?と言われた。
「〇〇ちゃん今度一緒に遊ばない~?」
「え!ぜひ!遊びましょ!」
「あと、その…… 2人ですか?」
「安心して!2人じゃないよ~!」
「そうなんですね……」
少ししゅんとすると
「ごめんね、嘘、2人でだよ」
「……!」
「分かりました…!」
じゃあいつにする~と話しながら5時になってしまった。遊ぶ場所は遊園地集合時間は10時で月曜日…!冬休み+バレー休みだから長く遊べる日を選んだ!そして遊ぶ日当日
楽しみで集合時間より早く来てしまった。冬だから寒~、と思いながらふとカフェとか…と思ったが入れ違いになったらと不安になり行かなかった。そして集合時間よりちょっと前の9時55分に先輩が来た。先輩はとってもびっくりした顔でこっちに向かってきた。
「〇〇ちゃん、もしかしてめっちゃ待った…?」
「いや、そんなことないですよ!」
と嘘をつく、がすぐバレてしまう
「手出して?」
「え?」
「いや、だから手出して?」
「……えっと?」
「いいから!」
という圧に負け手を差し出す
「ほら!冷たいじゃん!本当は何時に来たの?」
「9時35分ぐらい…?」
「早っ!?」
「そりゃこんな手冷たくなるよね、」
「てか、嘘ついたよね!?〇〇ちゃん!」
「すみません…」
「もう!仕方ないから今日はずっと手繋いでて!これで許してあげる!」
「はい…」
はい…と言いながらもびっくりもしたしどきっともした。……多分ここで憧れ…でもあるけど好きな人…でもある人になったんだな、と思った。
「何乗りたい?」
「ジェットコースター乗ってみたいです!」
「ジェットコースターいいよね!」
「乗ろっか!」
とこんな感じにどんどん乗っていった。
でも楽しい時間はあっという間でもう6時だった。少し遠い遊園地だから早めに帰らなきゃ行けない…
「最後に観覧車乗らない?」
「いいですね!絶対景色綺麗ですよ~!!」
「そうだね笑」
と私がはしゃぐと笑ってくれた。てっぺんになると及川先輩が私に話しかけた。
「ねぇ、〇〇ちゃん」
「!……はい」
「なんで俺が2人で遊ぼうって言ったか、それに誘ったかわかる?」
「……」
「〇〇ちゃんの事好きになっちゃったんだよね」
「!…本当…ですか?」
「うん」
「だから、付き合ってくない?」
と頭を下げる及川先輩に私はこう答えた
「…よろしくお願いします」
「……本当?」
「はい」
「これからよろしくね!〇〇ちゃん!」
「よろしくお願いします」
「…敬語外して?」
「いや、それは…!」
「いいから!」
またまた圧に押され敬語を外すことになった
「分かっ……た」
仲良くもなり敬語も外せて更に及川先輩を今徹と呼ぶ練習をしている。仲良くなってまぁ、1ヶ月たち、私は歌詞ドッキリをする事にした。
LINEにて
「今日くらいはさ」
徹「うん?」
「岩ちゃんの話じゃなくて」
「ファンの話でもなくて」
徹「…?」
「今日くらいはさ」
「くだらない話しでもしようよ」
徹「いいよ?」
「今日はなんかさ」
「またねって靴をはいたら君は」
「前みたいに」
「引き止めようなんてしてこないかな」
徹「ごめんね…?」
「今日くらいはさ」
「今日だけでいいから」
徹「うん」
「君に甘えてみたかった」
「毎日なんて言わないからさ」
徹「毎日でもいいよ!」
「なんてね、冗談だよ」
徹「え、冗談!?」
「わかれよ」
徹「え?」
徹「え?嘘だよね?」
徹「え、待って俺の何がダメだった…?」
徹「なんでこたえないの…?」
「と、とーる」
徹「嫌だよ!?別れないから!」
「これ歌詞ドッキリ」
徹「え?」
「だから……」
「ドッキリ」
徹「はぁ〜!?」
徹「心臓に悪いんだけど!?」
「すみません~笑」
こんなふうに仲も深まり毎日が楽しかった。
冬休みも終わりもうすぐ徹…くんの卒業も近づいてきた。冬休みでは遊園地・水族館・買い物と充実した冬休みを送った。それで徹くんに高校最後のデートをしたいと言われた。
もちろん私はOKした。
「〇〇ちゃんはどこ行きたい~?」
「じゃあ、私たちが付き合った遊園地もう1回行きません?」
「いいね!」
「今度は早く来ちゃダメだからね!?」
「分かってますよ~笑」
そして徹くんの高校最後のデート。私滅多に短いスカート履かないんだけど今回は短いスカートに挑戦してみた。そしてデート当日
今回は徹くんが先に来てた。
「ごめん、待った?」
「いや、いまさっき来た所!」
「そっか、良かった~、」
「よし、じゃ、入ろ〜!」
「今日はめっちゃ楽しむぞ〜!!」
「楽しも~!」
ジェットコースター・コーヒーカップ・メリーゴーランド・お化け屋敷と色々遊んだ
ジェットコースターでは2人めっちゃ楽しんだ。コーヒーカップは私が回しすぎたせいで徹くんが少し酔っちゃった見たいだけどすぐに治ってそこからどんどん遊んだ。最後また観覧車に乗って最後を終えようとした。でも私は予想しなかったことを言われた。
「やっぱ前来た時も思ったけど景色きれ~」
「……うん、そうだね」
「〇〇ちゃん」
「ん?」
「別れよ」
そう言われた瞬間何が起こったか分からなかった。もう何も考えられなかった…嘘…?ドッキリ…?と色々考えた。
「え、なんて…?」
「だから別れよっか、って。」
本当に頭が追いつかない。確かに付き合う期間は短かったけどこんなすぐに別れるとは思わないじゃん…?私は嘘だと信じたかった。
でも…
「嘘じゃないよ。」
はっきりと聞こえた。でも、ほんとに信じたくなかった。それだけ短い期間でも好きだったから……
「じゃあ、…なんで今日遊んだんですか」
「最後くらい…ねぇ、?」
「楽しまないと」
少し躊躇感がある声で言われると…もう本当に好きとかじゃないんだなと思った。
徹……いや、及川先輩と別れ、学校での授業も残り少ない。でもそんな中最後の委員会があった。委員会で一緒の及川先輩の幼なじみ岩…泉先輩。グループも一緒だから…この授業が終わったら、少し聞きたかったことを聞こうと思う。
「岩泉先輩」
「あ?…あー、及川の彼女か」
「あ、もう元カノですけど…ね、」
「あいつもう言ったのかよ…」
とボソと言っていたがわたしには聞こえた。
もう言った…?なんの事、?
「もう言った…とは?」
「いや、なんでもない」
「本当にですか?」
「……」
「なんか、2人揃って何か隠してますか?」
「…LINEだけ一応俺と交換しといてくれ」
「及川が卒業したら言える…と思うから」
「分かりました」
「約束ですよ」
「あぁ」
そして3年…及川先輩達が卒業した。私は即座に岩泉先輩に連絡した。というか電話した
「プルルルルプルルルル」
「あ、出た、岩泉先輩」
「今から洗いざらい吐いて貰いますからね」
「おう」
「…なんで私振られたんですか?」
「それは……」
「あいつ、アルゼンチン…日本から離れてバレーもっと上手くなるため…」
「……は?」
「…あいつなりに傷つかないよう言葉は選んだらしいけど……」
「いやいや、…え?」
「…聞いて…ないですよ…」
「……」
「あいつアルゼンチン行ったらまだなんか未練タラタラで『〇〇ちゃん今日も元気?』って毎日聞いてくるんだよ。……だから、」
「もっかい話してくれないか…ですか?」
「!?」
「…あぁ、」
「ありがとうございました。では、」
電話が終わり即座に及川に電話をする
「プルルルルプルルルル」
「……もしもし、〇〇ちゃん。どうしたの」
「先輩。ご卒業おめでとうございます」
「…うん、ありがとう」
「先輩、今、アルゼンチン…なんですね」
「…え」
「待って待って、なんで〇〇ちゃん知ってるの?!」
「俺言った覚えないんだけど…?」
「裏切りましたね?」
「ごめ…」
「先輩」
「2年後…待っててくださいね」
「え?」
「2年後…いや、1年後まで待っててください。もっかい先輩を惚れさせるんで」
「!?」
「…ほんっと…先輩…バカです!!」
「え!?ちょ、え!?急に悪口!?」
「酷くない!?」
「先輩は遠距離が嫌だったんですか」
「いや……」
「じゃあなんで!」
「〇〇ちゃんを思っての判断だったから」
「……急にかっこいいこと言って……!」
「ほんっと、やめてくださいよ!!」
「……まぁ、先輩。1年半後まで待っててください」
「待ってるね」
プツッと電話を切った…。
1年半後。アルゼンチンに着いた。
「うわぁ~!建物高~!」
「景色良っ!?」
「でも本命は…」
「どこにいんの~!!!」
「あれ…〇〇ちゃん?」
「あ、…いたっ!」
「及川先輩」
「!」
「〇〇ちゃん…?」
「はい」
「〇〇です」
「及川先輩に伝えたいことがあってきました」
と言うと優しく微笑んでくれた。
「…でもそれ〇〇ちゃんが言っちゃう?」
「私が言いたいんです」
「そっかぁ、笑」
「及川先輩、付き合ってください。 」
「と言うかもう、離れたり振ったりしないでください」
と深々と頭を下げる
「……ます…」
「え?」
顔を上げたら先輩の顔が赤くなっていた
そして赤くなった顔で、
「〇〇ちゃんっ、また、よろしくね、!!」
「…はい!」
終わり_