個性を俺に

小学生高学年にあがった

俺はと言うと

……相変わらずだ

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高学年にあがると

い〇めが始まった

訳の分からないまま

体育館に呼ばれ

何をするかと思えば

殴られ

それだけでない

物の損失、行方不明

イタズラは昔からだが

マジックペンでの

机への落書きは初めてだった

殴られて

傷を作って

心だって痛かった

病んでるだ なんて

そんな一言で、

そんな簡単な言葉で

俺を笑って。

笑って。

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1度倒れた

辛くて辛くて

無理だ、と思っていた時には

既に床と目が合っていた

どんっ、と

俺が倒れる音に

静まり返る教室

意識はあった

だから一生懸命起き上がって

爆）……すい、ません

寝てしまった。

と嘘を口実にし

体調に嘘をつきまくった

個性がある者と

無い者。

まるで

世界から追い出されたかのような気分だ

出久は。

…というと。

もう

話したのは…いつだっただろうか

出久は ……

一切…

…話しかけてこなくなった