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❤️視点
収録終わりの楽屋。
いつもならメンバー5人で騒いでる時間だけど今日はたまたま俺と柔の2人だけだった。
俺はソファに座ってスマホを眺めていた。
「しゅんー」
突然、隣から声がする。
「ん?」
「英語得意でしょ」
「まあ、そこそこ?」
柔がこっちを見る。
なんだろう。
「じゃあさ、“I need you”ってどういう意味?」
「え?…“あなたが必要”って意味だよ」
「へー」
柔は何でもないように頷いた。
……なんか怪しい。
でも、気にせず答える。
「じゃあ、“I want you”は?」
「“あなたが欲しい”」
「ふーん……」
また頷く。
ここでようやく気づいた。
これ、もしかして。
柔、俺に言わせようとしてる?
たぶん次に聞かれるのは――
「じゃー… “I love you”は?」
ほら、やっぱりそうだ。
思わず笑いそうになった。
たぶん、俺に「愛してる」って言わせて、恥ずかしがらせようとしてる。
……なるほど。
そういうことなら。
「それは__」
俺はスマホを置いて、柔のほうを見る。
柔が少しだけ身構えたのが分かった。
その反応を見て、確信する。
これは、ちょっと仕返ししてもいいかもしれない。
俺は立ち上がって、柔の近くまで歩いていく。
そして耳元で、言った。
「愛してる」
「……」
柔が固まった。
思った通り。
さっきまで余裕そうだったのに、みるみるうちに顔が赤くなっていく。
「……っ」
俺は笑いをこらえる。
やっぱり面白い。
「……舜太、そういうのズルいって」
柔が小さな声で言う。
「だって、柔が聞いたやん」
「そうだけど…… もう、舜太に質問しない」
「えー、なんで?」
「なんでも!」
そう言って俯く柔を見て、俺は小さく笑った。
さっきまで俺を照れさせようとしていたのに。
今はすっかり立場が逆だ。
「柔」
「……なに」
「また英語の意味、聞いてくれてええよ」
「もういいって」
「そっか笑」
柔はまだこっちを見ない。
その様子がおかしくて、俺はまた笑った。
今度はどんな答えを返そうかな。