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唯華「すみません。こちらに属していた原西。という教師の彼女です。校長先生いらっしゃいませんか。」
校長「あぁー唯華さん。原西先生今どうですか?」
唯華「意識不明です。」
校長「そうですか。あ、どうなさいました?」
唯華「その事で少し。」
唯華「私、昨日そちらの生徒さんと会いまして、謙也に向けてみんなで手紙を書いたと。そしてその日に謙也は意識不明になりました。そこで、よろしければ1時間だけ謙也のクラスのHRの時間を頂けないかと。」
校長「原西先生のクラスのHRを1時間貸してほしい。全然良いですよ。生徒たちにはこちらから伝えておきます。」
唯華「その話なのですが、結論から言うと、生徒みんなで謙也の病室に行き、手紙を呼んで頂けたらなっと思っていまして。 」
校長「あー。なるほど。それでしたら本日3時間目を使ってください。そして5.6時間目に是非生徒たちを連れて原西先生の元にいってあげてください」
唯華「ありがとうございます。」
3時間目になり私は少し緊張しながら校長につられながら謙也のクラスに向かった。
校長「今日は原西先生の彼女さんから、話したいことがあるようです。」
唯華「みなさん。原西先生の彼女の唯華です。まず、手紙ありがとうございました。
今の先生の容態について話していきます」
「いま先生は意識不明で回復待ちです。依然として記憶もありません。先生をしていたことすら恐らく覚えていません。そこで皆さんに協力して欲しいことがあります。 」
私は1時間を使って生徒たちに想いを伝えた。
5時間目の時間になり、私たち総勢22人は謙也の元へ向かった。
唯華「先生。謙也の状態は。」
医師「未だに意識は戻っていません。もしかしたら、、このまま。」
唯華「え、、」
生徒「唯華さん。先生のそばにいてあげてください。」
唯華「ありがとう。」
私はそっと謙也の手を握った。
唯華「謙也。今までに教えてた生徒のみんな連れてきたよ。思い出して、目覚めてね。」
私は大きく頷き生徒に合図を送った。
原西先生へ。
「僕たちに、色々なことを教えてくださってありがとうございました。先生が居なくなったあの日から僕たちは先生の復帰を少しでも早く願ってました。
覚えてますか。先生が僕たちに生きる希望、生きる理由を教えてくださったこと。僕たちはその時はあまり理解できませんでした。でも今なら理解できる気がします。
先生には唯華さんという素晴らしい彼女さんがいます。唯華さんは誰よりも先生の回復を願い、寄り添ってました。先生は今記憶もないと聞きました。そんなことしていいんですか?
唯華さん悲しみますよ。今まで沢山悲しませてきたんじゃないんですか。先生が生きる希望を失ってどうするんですか。早く目覚めてください。みんな待ってます。いつまでサボるんですか。早く僕たちに教えてくださいよ。人生というものを。
先生。これからは僕たちが先生のことを守ります。なのでどうか回復して下さい。生徒一同。いや、学校一同先生の復帰を願ってます。」
代表生徒がそっと謙也の隣に一輪の花を置いた。そして生徒たちは校長先生と共に病室をあとにした。
唯華「謙也。みんな待ってるよ。」
謙也の顔を見るとうっすらと涙が浮かんでいるようにも見えた。
突然モニターが赤く点滅し始めた。
激しい音ともに医者が一気に駆けつけてきた。
それと同時に謙也の体が痙攣を始めた。
唯華「謙也!謙也!」
私は必死に話しかける。しかし返事は帰ってこない。
医師「唯華さん。ここでまっててください。」
医者に連れられ手術室に入り私はひたすら待つしかなかった。
手足は震え、頭の中には嫌なことしか想像できなかった。
お願い。お願い。みんな待ってる。だからまだ、まだ生きて。
私はずっと不安だった。今があるのは謙也のおかげ、なのに私はまともに謙也に気持ちを伝えることもできず、本当のことも言えずにお別れをするなんて嫌だ。絶対に助かって欲しい。
次々に医者が集まって、手術室に続々入っていった。深刻なんだろうか。
私は不安で涙が止まらなかった。
そして私は謙也が好きだった曲を口ずさんだ。
「朝の空を見上げて、今日という一日が、
笑顔でいられるように、そっとお願いした。
時には雨も降って、涙も溢れるけど、
思い通りにならない日は明日頑張ろう。」
明日が来ますように。