テラーノベル
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絵名は、自分の絵に自信を持てなかった。どれだけ書いても上手くなっている気がしなくて。ネットに絵を投稿しても、誰にも評価されなくて。
「私って、やっぱり才能がない、のかな」
ーお前には画家になれるほどの才能はない。
「違う、私だって、私だって!」
そんな時だった。一通のDMが送られてきたのだ。
ーこんにちは、えななんさん!私、Mと言います。突然ですが、あなたが書いたイラスト、すごくよかったです!見ていてすごく明るい気持ちになれました!突然の誘いでごめんなさい。私たちの曲にイラストをつけていただけないでしょうか?あなたのイラストがあれば、もっとたくさんの人に笑顔を届けられると思うんです!返事をお待ちしています!
「え?私のイラストがよかった、?」
ー私の絵が、褒められた、?見ていて明るい気持ちになれた、か。嬉しいな。
「え?私たちの曲にイラストをつけてもらえないかって書いてる。でも、私は、。そうだ。実際に会って話してみよう。どうするかはその時に決めよう」
そして絵名は、幼馴染の愛莉に連絡を送った。彼女はアイドルを辞めていたのだ。
ーねえ、愛莉。
ーどうしたの、絵名?
ー私、土曜日にMって人と会うの。
ーMってあのM!?明るい曲を作ってて、最近伸びてきてるっていう?
ーそうなの?でも、多分その人だと思う。その人からイラストを描いて欲しいって言われてて。
ーいいじゃない!
ーそれでなんだけどさ、愛莉も、一緒に行かない?
ーえ?なんで?行くのは別に構わないけれど、どうして私も?
ー愛莉も一緒に曲を作ろうよ。
そうして、土曜日がやってきた。絵名は、約束通りファミレスにやってきた。するとそこには、ピンク髪の女の子と、黄色い髪の子が話していた。すごく明るく笑っていた。二人は絵名に気付き、声をかけた。
「あ、あの!えななんさんですか?」
「ー!はい、えななんです。それじゃあ、Mさんですか?」
「はい!」
すると、遠くから声が聞こえた。
「絵名ー!ごめんなさい!遅くなっちゃって!」
その声にえむと咲希も気づいたようだ。
「え、えむちゃん、。今の声って、!」
「そうだよね?やっぱりそう聞こえたよね!?」
二人は静かに盛り上がっていた。
「愛莉、珍しいね。愛莉が遅れてくるなんて」
「本当にごめんなさい。日課のトレーニングをしていたら、遅れてしまって!」
えむと咲希の目は輝いていた。
「愛莉ちゃん!?あの愛莉ちゃんなの!?」
「すごく可愛い!本物だー!」
「え、えっと。絵名?この子達がMなの?」
「う、うん。そうだよ」
「なんか、すっごく精神年齢が低い気がするわ、。」
そんな茶番の後、四人はファミレスに入っていった。
「えっと。それじゃあ、早速なんだけど、詳しく聞かせてもらってもいいかな?」
「はい!えっと、まずは、私たちはMです。二人で曲を作っています。でも、コメントで言われたんです。”もっと良いイラストが欲しい”って。それで、ネットを漁っていたらえななんさんのイラストに行き着いたんです!見た瞬間にこの人に描いてもらおうって思いました。えななんさんのイラストから、想いが伝わってくるような感じがしてー!」
「そういうことだったの。ありがとう、Mさん。でも、私で本当にいいの?」
「え?」
「多分知ってるでしょ?私の絵は誰にも評価されてないの。単体の絵だったらきっと、評価されずに終わると思う。だから、本当に良いのかなって」
「絵名、。」
「そんなこと言わないでください、えななんさんの絵は、すごく魅力的なんです。もし、誰にも評価されないなら、私たちが高く評価します!えななんさんの絵はすごく良い絵なんだって曲を通して広めてやります!」
「そうですよ!えななんさんの絵は、想いを伝えられる、そんな絵だと思うんです。えななんさんのイラストを見てもらえないのはすごく勿体無い。私たちは全力でえななんさんの絵を評価します。自信持ってください!すごくいい絵ですから!」
すると、絵名が安心したように笑った。
「ありがとう。それなら、やってみようかな!」
「本当ですか?ありがとうございます!」
「それで、なんだけど、愛莉も仲間に入れて欲しいの、!」
「ふえ?」
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コメント
1件
第6話、読み終えました!絵名が自分の絵に自信をなくしてるところに、MからのDMが届くっていう導入、すごく胸に響きました。特に「想いが伝わってくる」ってMが言ってくれたシーン、あれが絵名にとってどれだけ大きかったかと思うと、なんだかじんときますね。それで愛莉も巻き込んでいく展開、この4人の関係性がどう育っていくのか、すごく楽しみです。続き、気になります!