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永玖side
さっきまでの自分の言葉「もっと言って」が、頭の中で何度もリピートする。
そんな俺に、颯斗がゆっくりと近づいた。
颯斗 「永玖、今のもう一回言ってみ?」
その優しそうな言葉が耳に響く。
俺は指先がぴくっと震える。
永玖 「っ、やっ、言わない」
颯斗 「言わないの?」
颯斗は俺の顎を指先でクイッと持ち上げる。
颯斗「さっきは素直だったじゃん、永玖。もっかい言ってくれたらご褒美あげるよ?」
その声に反応して、永玖の瞳が潤む。
永玖「っ、/」
「もっと俺にコマンドを言ってくださいっ、」
頬が赤く染まり、呼吸が乱れていく。
哲汰がぽつりとつぶやいた。
哲汰 「えぐ、本当にsubなんだね♡♡かーわい笑」
「煽るなって」と琉巧が言いながらも、視線は俺に釘付け。
謙信だけは少し後ろで腕を組み、じっと見つめてる。
そんな空気の中、颯斗は俺の耳元に顔を近づけて、囁いた。
颯斗「命令、していいんだよね?」
永玖「うんっ、」
颯斗「じゃあ、」
“stop”(止まれ)
ピタッと止まる自分の身体。どこにも触れられてないのに、呼吸が浅くなる。
颯斗 「いい子だね笑♡」なでなで
そう言って、颯斗はゆっくりと俺の首筋にキスを落とす。
永玖「っ、/」
颯斗 「反応かわいすぎ。そんなに感じるなら、こっちからも教えてあげる笑♡」
颯斗の手が俺の背に回ろうとした、その瞬間。
「待って。」
謙信の声が響く。
謙信「永玖、俺のとこ来て」
永玖「謙信、?」
謙信「永玖、全員に見られながら命令されて本当に嬉しい?」
その言葉に、俺の瞳が揺れる。
颯斗も、ふっと笑った。
颯斗「たしかにね。永玖が欲しいのは”好きなやつ”からの命令、だよな?」
永玖「っ、」
俺はギュッと唇を噛みしめて、でも小さくうなずいた。
だけど、その直後。
颯斗「でもね、永玖」
颯斗がふたたび囁く。
颯斗「それでも、永玖が”命令してほしい”って顔してるなら、」
颯斗「こっちは止まらねぇからな」
颯斗は憑依したような目をして俺の方をじっと見つめる。まるで、獣のように。
没、🤕✋
300♥️😭🙏
💬🙏
では!バイバイ👋
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