テラーノベル
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ゼミの席で私は、ドアの真横で一番前の席になった。
ゼミの校舎に着き、赤本を解く時間が始まるまで、前回の赤本の結果などが渡され、見直しも終わり、ボケっと壁に貼られている不燃材料みたいな字が書かれているシールを見ていた。
私は、視力が悪いため、目を凝らして見ていた。
そのとき、内藤先生がドアのところに来て、私がずっと見ている視線の先を辿っていた。それでも分からなかったようで、「何見てんの?」と、聞いてきた。
そこで、私はその壁のシールを指差し、「そこのシール?みたいなやつ」と返した。それでも、先生は「え、どこ?」と言っていて、少ししてからシールの存在に気付いた。
それを見た先生に「不燃材料って書いてあるー不燃材料って何ですかぁ?」と聞いたら、
「んーなんか燃えにくいんじゃない?」という返事が来た。
そして、居なくなって、また戻ってきて、「何見てるの?」ともう一度聞かれ、同じような回答をし、「またそれ!?」って言われた。
その質問に答えた後も、ずっと目を見てきて、内藤先生の瞳の中にはくっきり私が映っているのが分かるほど、顔が近かった。
私の目をずっと見ていた先生が、「綾音さん睫毛長いね」と言ってきて、少しビックリした。でも、すぐに平常心を取り戻せた。
そんなことをしていると、他の先生が教室に入ってきて、内藤先生に「メンチ切ってる」と言っていた。そんな言葉に先生は楽しそうに笑っていた。
目と目がずっと合っていて、ドキッとした。そこで、やっと気付き始めたのだ。内藤先生が“好き”という気持ちに。
コメント
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うわ、この第16話、すごく良い雰囲気でしたね。「不燃材料」ってシールをきっかけに自然と目が合って、先生が「睫毛長いね」って言ってくるシーン、距離感が絶妙でドキドキしました。他の先生に「メンチ切ってる」って言われて笑う内藤先生も可愛いし、最後に綾音さんが自分の気持ちに気づく流れがすごく自然で、胸がぎゅっとなりました。
コロッケ
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青池
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