🌸「、、、」
自分の家に向かう階段を登る
俺にはもう何も残っていない
お葬式も、ほとんど記憶に残っていない
泣いて
泣いて
泣いて
もう涙がでないんじゃないかってくらいに泣いた
🍍がいなくなったのなら、もう🍍の家に帰る必要も無くなった
久しぶりに自分の家に帰る
ポストを見ると、手紙やら広告やらで溢れかえっていた
その中に1枚、指名手配犯の紙
半年ほど前のもの
3人の男性を56した殺人鬼、、、
あぁ、ダメだ
吐きそう…
理由を知った
なぜあの子が牢獄にいるのかという理由を
3人の被害者の名前
憎んで憎んで
ずっと許せないと思っていた奴らの名前だった
あの日から
いつまで経っても忘れることのできない名前
あぁ、、俺が…俺が全部悪いんじゃん
間違っていた
全部、間違ってたんだ
どっから、、どこから間違えたんだ
ごめんなさい、ごめんなさい
壊してしまって
取り返しのつかない言葉で
あなたの心を56してしまって
、、、
タヒにたいかも
いいじゃん
もう🍍もいないし
タヒんでしまおうか
楽になれる
そんな突拍子もない計画性のないものは
現実味が増してくる
そうしよう、罪を償おう…
あっちにいって
謝りたい
🍍に…そしてあの日の青年に、謝りたい
フラフラとベランダに吸い寄せられる
楽になれる、、楽に…
!?!
🌸「危ないッッ!!?!」
🦈「ビクッ!?」
「、、、、はッ、?」
やっと決断できたところだったのに
裸足の片足を手すりに乗せて
身を乗り出すその瞬間
隣人に声をかけられた
というか、止められた
なんだ…最近家にいなかったじゃん、
あぁ、、でも確か、、、自分の部屋に帰る時に隣の部屋のポストを見た時は
乱雑に入れられた紙類は全てなくなっていた
こんなタイミングで帰ってくるなんて、
先日、慕っていた同期がタヒんだ
目の前で、鈍い銃声の音と共に
大切な人と心中をした🍍くんは、幸せそうに見えた
相手の人も、幸せそうだった
それでもやっぱり目の前でそんなことが起こってしまうと
メンタルはボロボロだった
畳みかけるように
1218のタヒ刑執行が決まった
🦈は執行人に選ばれてしまった
できなかった
56せなかった
だって、幸せになってほしかったから
🍵「大丈夫だよ、(笑)俺、タヒぬの怖くないし(笑)」
嘘だ、なんで笑っていられるんだろう
どれだけタヒにたいと思っていたって
そんなの怖いに決まってる
『だって、🦈がそうだったから』
そんなこと、どうしてもできなくて
無責任に
その場から逃げ出した
上司から電話がかかってかるも全部無視して、
しまいには家に押しかけられたけど
それも全部無視した
毎日毎日押しかけられて
不眠症になりかけて
ほんと、鬱になりそうだった
最近は来なくなって
安心すると共に、仕事を失ってしまったことに対する焦りが湧いてきた
餓死するくらいなら、、
___もういいや、
そう思ってベランダに出て、タヒのうとしたというのに
なんてタイミングなんだ…
🦈「、、なん、ですか、?」
🌸「ぁ、、えっと、、その、、、とりあえず、こっちきてお話ししません、??」
顔は陰になっていてよく見えない
名前は、、たしか、
表札に桃歌巳(とうかみ)って書いてた気がする
珍しい苗字で、なんとなく覚えていた
それに隣の人とは一回も顔を合わせたことがなかったから
少し気になっていたというのもある
丁寧な人っていうことだけが、玄関を見るだけでわかるくらい
いいじゃん、タヒぬ前に誰かとお話ししたかったから
ちょうどいいや
🦈「、、、ゎかりました」
どんな人なんだろう
🦈「ぉじゃましま~す…」
玄関から部屋に入ると、部屋は少し暗めだった
🌸「いらっしゃい、(笑)」
あ
🦈「🍍くん、、」
🌸「、、、、ぇ、?」
あれ、声出てた、?
🦈「あっ、ちがッ、、…すみません、、」
🌸「…」
変なの、
苗字違うし、顔も全然似てないのに
なんとなく彼の雰囲気を感じた
🌸「…そこ、座りな?紅茶作るからちょっと待っててね、?(笑)」
🦈「ぁっ、はい、ありがとうございます…」
ふわりと笑う桃歌巳さん
でも、どことなく元気がなくて、やつてるように見える
目が少し腫れていて、クマができている
桃歌巳さんが台所に行ったのを確認して、部屋を見渡す
一人暮らしなのかな
棚には何枚か写真があるけど、光の反射でよく見えない
子供2人、、の写真のように見える
なぁ~んかこの家、
“寂しい”な、
🌸「はい、どうぞ~」
🦈「ぁ、ありがとうございます、」
ほのかに香る花のような紅茶
ありがたくいただきながら、桃歌巳さんの方を見る
どこか虚だ
🌸「、、、🍍のこと、知ってるの、?」
🦈「へ、?」
「ぁ、同期だった雨海です…」
さっき、声を漏らしてしまった時の反応
やっぱり🍍くんの知人だったのか、、
🌸「、、そっか、君が雨海くんなんだ(笑)」
🦈「…」
あぁ、この人なんだ
確信する
理解する
すごく優しそうな人じゃん
羨ましい
「、、、🌸さん、、ですか、?」
🌸「、、!」
「うん、🍍の義理の兄なんだ~、」
「兄っていえる立場じゃないんだけどね、」
きっと🌸さんも、さっきまで🦈と同じようなことをしようとしてたんだろうな
こんな深夜にベランダに行くなんて
きっと、そのつもりだったんだ
、、、
🦈「おせっかいかもしれないんですけど、」
「🍍くん、🌸さんのこときっと大好きでした」
どうしても🌸さんに笑顔になってほしい
ずっとずっと他人に興味のなかった🦈が
ここ数日間で、こんなにも多くの人の幸せを願うなんて
「大量のLINEみて、嫌そうな発言してたけど、すっごく嬉しそうで…」
「職場でも、よく🌸さんのこと話してましたし、、、…!?」
🌸「ポロポロ」
「ぁ、れ、?(笑)おかしいね…もうたくさん泣いたはずなんだけどな(笑)ポロポロ」
抱え込んでいたのかな、、
切り詰めてたのかもしれない
今の🦈には抱きしめることは許されていない
恋人でも友達でもなんでもなくて
ただの隣人だから
🌸「、、ごめんね、?(笑)急に泣いちゃって…」
今の🦈にできること
できること
できること、、
🦈「、、、」
「明日もくるのでっ、!!!!!」
🌸「、、、へ、?ポロ」
🦈「だから、!だから待っててくださいね、!」
動揺しているのが目に見えてわかる
それでもいい
🌸「、、、ゎ、かった、」
🌸さんの家を出て、さっきの自分の部屋につく
数十分前の苦しい気持ちはもうない
きっと🌸さんはこれでタヒねないだろう
だって、すごく面倒見がいいから
今はそんな中途半端な関係でもいい
🍍くんと同い年だし、心を埋めるにはもしかしたらちょうどいいかもしれない
今はただ🍍くんの面影を追いかけてくれてもいい
いつかきっと、、きっと🦈のことを恋人として見せてあげる
うん、大丈夫
生きる理由、見つけた
🦈はまだ、生きていける
🌸&🦈 メリーバッドエンド…?
ということで
楽しんでいただけたでしょうか、?
なかなか読みづらかったと思うので、軽く伏線をおさらいしようかなと思います..!
🍍
仕事 看守者
高校の時の記憶がないため、上手く就職活動できずに危ない職場で働くことに
過去に📢と交際していたため、📢と会うと時折懐かしい感覚に襲われる
ちなみにモンスターをストローで飲むようになったのは、📢くんの影響(実際とは異なります)
📢
牢獄人
高校の時の🍍をいじめた3人組を56したため、収監
🍵のことを途中から苗字呼びじゃなくて名前呼び→信頼の証拠
エナドリ飲みたい〜みたいな発言も実は組み込んでます
🌸
🍍の義理の兄
🍍が以前襲われて、いじめられたことをきっかけに過保護に
最後、🍍が意識を取り戻した時には🌸兄呼びではなく 🌸 呼びに変更
→つまり🌸は🍍が高校3年間を完全に思い出したことを理解する
🍵
👑と、その両親の3人を56したため収監
みんなの第1印象のとおり、根は優しくていい人
最期は🦈を人質にとったことでタヒ刑に
👑に会えると思っていなかった🍵はタヒぬのが怖かった
👑
🍵と交際をしていた
家族の関係が良くなく、誰にも相談できないまま時が過ぎてしまった
親2人につけられた傷の痛みに耐えられなくて、最愛の人に56しを懇願
→それからずっと後悔している
🦈
🍍の同期
EP1くらいに🍍が「あーゆー奴が1番闇深そう」みたいな発言は当たっていた
🌸の隣人
丁寧なポストを保っていた🌸だが、🍍の家に住み込むために家を空ける
→ポストが乱雑な紙類で溢れかえる
それをみた🦈が少し違和感を感じる描写あり
的な感じになります、!
思ったよりもたくさんのいいねをもらえて嬉しかったです🫶🏻
それにしても本当に読みづらい…
本当の最後まで読んでくれてありがとうございました!
ノベル楽しかったです(*´꒳`*)
チャットノベルはむずくて私の性格上合っていない🫠
コメント
3件
ぼろっぼろに泣きました… フォロー失礼します🙇🏻
ほんとにこの作品大好きなので完結嬉しいです…✨(少し寂しい(( 伏線ほぼ拾えてたのも嬉しかったです~!() ひとりひとりの役割がはっきりしてて、それでいて伏線もりもりなのがお話の構成しっかり考えられてるのが伝わって大尊敬です🥹💕︎︎ 連載お疲れ様でした⸜🙌🏻⸝💕