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「君の事が好きだ付き合ってほしい‼︎」

放課後の校舎裏というなんともベタな所に呼ばれたら、案の定告白された。それも男から。



俺の名前はあっと。先程も申した通り目の前の知らないメガネの男から告白をされた。俺自身そういった事に偏見は特にない、実際今付き合っている人も男だ。当然浮気もする気もないので、この人には申し訳ないが諦めてもらおう。

「ごめんけど俺今付き合ってる人いるから無理」

そう断ったにも関わらずこの男は一向に諦めようとせず俺と関係を持とうとしている。気弱そうだったからすぐに引いてくれると思っていたのに、、、。それに最初に告白された位置から若干ではあるが少しずつこちらに近づいているような気がした。ジリジリと近寄ってくる様子に恐怖感を覚え、逃げるようにしてその場を去っていった。ここまでしたら流石のあいつも諦めただろう。そう思っていた、、

次の日、いつものように登校し下駄箱から上靴を取ろうとしたら、何かがパサリと足元に落ちてきた。何かと思い拾い上げるとどうやらラブレターのような物だった。開いて中身を見る。その内容に思わず顔が青ざめる。その手紙には俺に対する愛がびっしりと書かれていた。字体は明らかに女性のものではなく男性のものだった。おそらく昨日告白してきた男だろう。まさかここまでされると思わず、手紙を触ってるのも嫌になりすぐにその手紙を捨てた。しかしそれから一週間ずっと男から手紙が届き続いた。それも1日1通のレベルじゃない。1日に何通もの手紙が届けられた。内容はどれも俺に対する愛を語る文で、最近は恐ろしい事に俺の行動を事細かに記した手紙まで入れられていた。

「一体どうしたらいいんだ、、」

「あっと顔がかなり疲れてるけど大丈夫か?」

ここ最近の出来事に疲れが出ていたのか、彼氏であるぷりっつに心配を掛けてしまった。相談しようと思ったが、これ以上ぷりを心配させたくない。

「いや大丈夫ダイエットで疲れてるのかも」

上手い事理由をつけてはぐらかす。1人であの男をどうにかしないとあっとは心の中で決意した。しかしあっとは気づいていなかった。背後に除く1人の男の影に、、、。

ぷりと別れて1人で家に帰っていた。ふとあっとは背後に嫌な視線を感じ、後ろを振り返ると男が覆い被さるようにあっとを襲ってきた。なんとかして離れようにもこの男見た目にそぐわず力が強くて抱きついてきた腕を振り解けない。

「なぁいつになったら君は僕のものになるんだ?」

「僕は君の事をずっと見ていた。今じゃ君が何時に何をしているのかも答えられる。」

「そうさ僕達は結ばれなければならない運命なんだよ‼︎」

訳のわからない御託を並べられて気持ち悪い本当に吐きそうだ。あまりの怖さに腕をはらう力も消えてどうしようもなく絶望感に打ちひしがれていた。そこに

「お前なんしてんねん‼︎」

聞き慣れた声が聞こえた。ぷりだ

(どうして帰り道は反対のはずなのに、、)

そんな事よりも助けに来てくれたことが嬉しくて思わず涙が出た。ぷりは駆けつけてきた瞬間あっとに引っ付いていた男の手を払いのけ、すぐさま動けないように押さえつけた。そして押さえつけてない反対の手で警察を呼んだ。あまりに迅速な動きに呆気に取られた。その後すぐに警察が来てくれて男は連れて行かれた。1人の警察官があっとを家まで送ろうかと聞いたがぷりが送ることになり2人で家に向かい始めた。

「ぷりなんで家の方向反対なのに気づいたんだ?」

「いやなんかここ最近ずっと顔色悪いのに、あっとは大丈夫って言うから本当かなと思って後ろついて行ったらあんなことになってたから、、」

どうやらぷりには全てお見通しだったみたいだ。その後男は、あっとに対するストーカー行為が問題視され停学処分となった。これは後から聞いた話だが、男は以前あっとに助けられた事があるらしく、そこから徐々に憧れから恋愛感情に変わりそれがエスカレートしてしまったみたいだ。何はともあれもう怯えなくて済むと思うと、とても気が楽になった。しかしぷりはもっと早く気づけたらすぐに助けられたのにと、とても後悔しており、別の意味であっとを困らせていた。

「大丈夫だよぷり相談しなかった俺が悪いんだし。」

今日は俺の家にぷりが遊びに来ていた。部屋に入ってからずっとぷりがこんな感じなので俺は少し不満だった。久しぶりに2人きりなのに、、、。

「いや絶対もっと早く助けられた。マジで悔しi、、、」

そんな事を言うぷりの口を俺は塞いだ。最初は驚いていたぷりもすぐにキスを返してくれた。しばらくお互いの口内を貪りあい、唾液を滴らせながら口を離す。

「俺さあいつのせいで満たされてないんよね」

下ろしていた腕をぷりの首に回す

「だからさ、、、」

先程のキスでほてった顔を近づける。

ーーとにかく今は君が欲しいーー

「俺をぷりでいっぱいにして?//」

次の瞬間激しくキスを返された。息が出来ず少し開けた口の中にぷりの舌が濃く深く入ってくる。まだ足りないもっと欲しい。あいつに触れられた全てを消し去ってしまうくらいに触って、貪って、なじってほしい。お互いに上がる体温を感じながら、体を密着させる。どうか今夜は俺を寝させないで、、、。

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