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貴方はシャドーハウスという屋敷を知っているだろうか?一度、屋敷へ入ってしまえば出られない…誰も知らない屋敷…。
今から貴方達に話すのはそんな屋敷の中でおこった事だ。
さぁ、私が語り手となり貴方達に一体、屋敷の中で何がおこっていたのかをお話ししよう……是非、楽しんでくれ…。
ある小さな村に黒い煙をもくもくと上げている大きな列車が来ていた。数時間、村にとどまっていた列車は小さな少年・少女を数人乗せるとブォーと大きな音を立てて発進した。
列車の行く先は……シャドーハウス…
目が覚め、起きあがろうとするとガンッと何かに頭をぶつける
??「いったぁ…」
彼が眠っていたのは棺の中。蓋を閉じた状態で寝ていたのだ、頭をぶつけたのは当然だ。
彼はゆっくりと棺の蓋を開き再び起き上がる。
??「……ここは…あ、そっか…。俺、今日からお影様にお仕えするんだった。」
「着替えなきゃ…。」
ふらっと立ち上がり紺色の質素な服に袖を通す。着替え終わるとガコンッと音を立てて小さな窓のような所が開き、黒いベールを被った人が固いパン一つを置いていく。
彼が生活している部屋は自由に出入りは出来るが見た目は牢屋と変わらない。
彼がパンを取り食べ終えると小さな扉をくぐり通路に出る。
いくつかの角を曲がり歩くと一つの木で出来た扉が見えてくる。
??「たしか…ここ…だよな?」
ドアノブを引き、扉の中に入ると狭い空間があり、扉を閉めると部屋の中に強風が吹く。
よろけてしまいそうなほどの強風だ。
風が止み、部屋から出るとまた狭い空間がある。その部屋の絵画がかけられている壁に向き、身だしなみを整えると深呼吸をしてから壁を押す。
壁は隠し扉の様になっており、押すとくるっと回り大きな部屋に出る。
少年は部屋の中にあるカーテンを開くとベッドへと近づいて行く。ベッドには誰かが眠っている。
??「おはようございます。ハクレイ様」
彼がそう口にするとベッドの膨らみはもぞっと少し動き、掛け布団をのけ、起き上がる。
姿を表したのは顔や手など、身体が煤で覆われた少年のような人だった。
ハクレイと呼ばれた煤で覆われた少年はゆっくりと言葉を発する。
ハクレイ「おはよう…。ここに居るってことは君が俺の人形かな…?」
??「はい。宜しくお願いします」
ハクレイはこくっと小さく頷くとベッドから立ち上がる。
ハクレイ「俺は風呂入ってくるから…掃除、よろしくね…。」
??「はい」
ハクレイが風呂に入っている間に少年は煤で黒くなってしまっている部屋を掃除して行く。
数分後、ハクレイが風呂から出てくる。
ハクレイ「…もう掃除終わったの?早いね」
??「ありがとうございます」
部屋の窓の側に置いてある椅子に腰掛けながらハクレイが話す。
ハクレイ「君の名前を考えないといけないね…。」
少年は少し嬉しそうに。
??「そうですね。あった方が便利かと思います。」
ハクレイ「何が良いかな…。近い方が良いよね。ハクレイ…ハク…レイ…。」
手を口元に当てながら考え込む。
あとがき
どもども、ゼンマイです。
今回はあんまり時間が無いんでこんくらいで許して下さい…すみません…。
この物語は『シャドーハウス』というアニメ化もしている漫画を自分なりに少し改変しながら書かせて貰ってます。
頑張ってますので皆様に少し楽しんで貰えたら幸いです。
これからも定期的に出して行こうと思うので良かったら次の話も読んでください。
ありがとうございました〜