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「なんだこれああ~~~っ!!!」
『!わわ、びっくり』
「ないっ!!」
「何ィ!?」
「敵船から奪ったゴムゴムの実が!!!!
ルフィ、お前まさかこんな実食ったんじゃ………!!」
「!………うんデザートに………!!まずかったけど…」
『うん、たべてたね』
ルウが描いたスケッチに写るのは紫色のまーるいフルーツにぐるぐる模様が入っている実。
記憶を呼び起こしてみると、ルフィが食べていた"変な果物"とは正にこれである。
「ゴムゴムの実はな!!悪魔の実とも呼ばれる海の秘宝なんだ!!!」
「!」
「食えば全身ゴム人間!!!そして一生泳げない体になっちまうんだ!!!!」
『悪魔の実……』
「えーーーーーーーーーーっ!!!うそーーーーーーーっ!!!」
「バカ野郎ォーーーーっ!!!」
この日赤髪海賊団は二人の子供に散々驚かされた。
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魚屋
「にひ、魚くれっ!!魚屋のおっちゃん」
『マグロとさんま2匹ずつおねがいします』
「よう、ルフィ。近頃一段と楽しそうだな。お前、今日も海賊達の航海連れてってもらえなかったんだろ?」
「あらエマちゃん!今日も可愛いね〜さすが私のお姫様だよ〜!!マグロとサンマ、用意するよ」
魚屋のおじさんとおばさん。
なかなか男前な夫婦である。
「それに一生泳げねェ体になっちまって。また町の姫さんに迷惑かけるんじゃねェぞ??」
「いいんだ!一生カナヅチでもおれは一生船から落ちない海賊になるから!
それよりおれは"ゴムゴムの実"でゴム人間になれたからその方がずっと嬉しいんだ!!エマも守ってやれるし!!ほら!!」
「おや、言うじゃないかいルフィ。じゃあ怪我負わせたら覚悟しないからねぇ。ほら、マグロとさんま2匹ずつ、毎度!!」
前は泳げないことにガックリしていたルフィだがそれはもう乗り越えたようだ。
一方のエマはと言えばいきなりのルフィの守る宣言に、わたしもつよくならないとね、とちょっとよく分からない思考をしていた。
「ゴム人間がどうした!!確かに不思議だし村中面白がっとるがなんの役に立つんじゃ。
体がゴムになったところで!!」
「村長!」
「何度でも言うがなルフィ、お前は絶対海賊にはならせんぞ!!村の汚点になるわい!!あの船長は少しはわかっとるようじゃがもうあいつらとはつきあうな!!」
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