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次の日の朝
詩夏と琴音が今日も一緒に登校していた。
『…本当にいいの?一緒に聞きに行くって昨日言ってたけど…無理しないで』
『大丈夫だよ!何かあったら大変だし…詩夏が居なくなったら悲しいし!』
琴音はいつものように笑っていた。
無理をしているとは思えない。
そんな琴音の笑顔に今日も救われていた。
学校
ちなは相変わらず遅かった。
いつも遅刻ギリギリだ。
『あっぶね〜!セーーーフ!』
そんなことを言いながらいつも教室に入ってくる。陽気な女の子だ。
琴音も元気な子だが、ちなは少し琴音と違う感じがする。
(何かを隠しているみたいだな。)
詩夏は不覚にもそう考えてしまう。
(今日、絶対聞くんだ。)
今はもう少しでチャイムが鳴る。
聞けそうにない。
その後の休み時間もちなは席をあけていた。
『なかなかタイミング合わないねー』
『そうだね。なんか、避けられてるみたい』
『考えすぎだよ詩夏!ほら!帰り道あるじゃん!その時聞こー!』
『うん、そうだね』
放課後
ホームルームが終わり、生徒が席を立つ。
『ちなちゃん!一緒に帰ろー!』
『えっ、あぁ、うん。帰ろ〜!』
ちなはまた、不気味な笑みを浮かべている。
琴音は気づいていないのか。
それとも
詩夏がおかしいのか。
詩夏が口を開く。
『ちなさん…私、やっぱり貴方をどこかで見た覚えがあります。この景色も…今までの戦いも。あと、小さいときどこかで…』
『詩夏…?何言ってんの?』
琴音は状況があまり理解できていない様子。
だが、ちなは黙っている。
そのちなの表情は、少し笑っているようにも見えた。
『なんとか言ってください。図星ですか?』
詩夏が煽る。
『ちなさんは時間を操る魔法がある。時間、戻すことができますよね?』
誰も喋らない。
沈黙の空気が流れる。
『…これ、何回目ですか?』
詩夏がちなを睨むように見る。
その顔はとても真剣だった。
ちなの口が開く。
『…さぁ、もう覚えてないや〜!』
『えっ…ちなちゃん?』
『ねぇ詩夏。私のこと、思い出せるでしょ〜?ほら!いっぱい可愛がってあげたんだから。』
詩夏は考える。
小さい頃に関わりがあるちなという人物。
『えっ…』
詩夏の顔色が一気に悪くなる。
(思い出したくない…思い出したくない…)
『わかるでしょ?そんな変な顔色しちゃってさ〜。』
詩夏が震えた声で話す。
『…千夏(ちなつ)…?』
信頼