TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する


⚠︎ オリキャラ 男夢主

⚠︎ 原作改造

__ ̄ ̄__ ̄ ̄__ ̄ ̄__ ̄ ̄















憂太side


『……風、?』

開いた口が塞がらない。その前に、

『…風って、どういう、?』

風だということと、呪力が繋がらない。理解が追いつかない。

「あ〜…分かりやすく言うと風ってだけだな、うん。」

パンダくんは面倒臭そうに顔を掻いている。

「…そうだなぁ、」



「要(かなめ)を見たら、きっとすぐ分かる。」



>>>>>


中に居たときはすごい振動だったのに、外からだと全くというほど静かだ。

…本当に入っていいのだろうか。いやでも、見てみたいしな…、

『…よし、』

要くんに何か言われそうだけど、今は忘れておく。僕は覚悟を決めて、建物内に足を踏み入れた。

『…っ⁉︎』


空気が変わった。体全体に、重いモノがのしかかる。多分リカちゃんで慣れてなかったら、この中を歩けなかった。ていうかこれ…

『風じゃなくて…重力に近い気が…』

要くんの術式については後で聞くことにして、壁に手を添えながらさらに呪力が強い方へと向かった。



>>>>>


要side


『……?』

領域内に変化が起きた。誰が侵入してきたのかは大方予想がつくので、今目の前にいる呪霊にトドメを刺す。

[キュル“……ル“]

呪霊の周りの空気を鋭い刃のように固め、そのまま潰すと案外はやく消えた。

『…弱、』


明らかに弱い。報告書ではコレが1級に相当すると書いてあったが…。何か引っかかる。


「…あ、!要くん!」

少し開けておいた扉から憂太が顔を出した。やっぱり入ってきたか。

『…なんで来たの、』

「あはは…、ごめん心配で…」

お人好しだな。

というかさっきからずっと苦しそうにしている。なにかに耐えて…、

『…あ』

「…?どうしt」

憂太が何かを言う前に、この周りだけ呪力を消す。それと同時に呪霊の気配も感じ取りにくくなった。

『…悪い、苦しかったよな、』

俺が謝ると、たちまち驚いた顔をした。さっきよりも楽そうだ。

「え、いや、僕が勝手に入ったのが悪いんだし…」

最初に言っておけば良かった。そこまで苦しくなさそうだったからまだいいけど。

「…ねぇ、要くんの術式って…」





[グウワア”アア“”‼︎]


「…え」

『…っ!憂太‼︎』








帳内だけに、重い重い重低音が響き渡った。






>>>>>


憂太side


背中にまとわりつくような痛みを感じて、目を開く。



『……は、』


砕け散った壁の一部が体にかかる。けどそんなものは無視して、走り出した。








『…っ、要くん‼︎』

元々は壁だったのであろうコンクリートの山に、横になっている要くんの所へ駆け寄る。

『要くん⁉︎要くん‼︎』

自分の肩が背中よりも痛む。多分、要くんが僕を押して庇ったんだ。

『要くん…‼︎』

自分が足手まといにしかなっていないことを実感して、目頭が熱くなる。何度も名前を呼んだ。















「…っ」

『…‼︎』

『要k』

「そんな叫ばないで…、頭痛い…。」

名前を呼ぶ回数が手の平で数えきれなくなりそうだった時、腕の中にいた体が動いた。


「……なんで泣いてんの、」

『…グスッ、だっ“て、』

頭の傷が痛むだろうに、要くんは起き上がって僕の涙をすくってくれた。頭以外にもある傷が目立つ。

「俺は大丈夫だから…そんな泣くな、」

誰が見たって大丈夫な傷じゃないのに。

急に自分が情けなくなって、要くんに庇われてる自分に腹が立って、立ち上がった。

「…?憂太?」


『…要くん。』








『僕がちゃんと、帳の外まで送り届けるから。』


「…!」

今なら、なんでも出来る気がした。







次は僕が、




僕たちが、










要くんを守る。






__ ̄ ̄__ ̄ ̄__ ̄ ̄__ ̄ ̄

next_❤️100


❤️&💬&👤+

ヨロシク。

loading

この作品はいかがでしたか?

450

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚