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12 - And the journy continues…

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2025年05月23日

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阿部ちゃんのいない生活が約1年続いた頃。俺は、淡々と仕事をこなし、他の7人とは仲良くしていたけれど、やっぱり寂しくて、オフの日には塞ぎがちだった。

あの穴は、今まで阿部ちゃんの家の寝室にしか現れなかったから、阿部ちゃんの存在しない世界にはもう現れないのかもしれない。考えれば考えるほど絶望的な気持ちになる。

空き時間に、事務所に問い合わせたり、阿部ちゃんの母校を訪ねてみたりしたけど、阿部ちゃんの手掛かりは依然、掴めないままだった。それどころか、阿部ちゃん自体誰の記憶からも削除されているかのようだった。


阿部ちゃんに会いたい。


幸い、この世界に俺の恋人は存在せず、誰にも惑わされずに済んだのだけはよかった。



そんなある夜。

ひどくうなされて目が覚めると、汗をぐっしょりかいた、その目線の先に例の穴が出現していた。



💙「阿部ちゃん………」



もう迷うことはなかった。

この先にしか希望はない。

阿部ちゃんのいない世界なんてクソ食らえだ。

俺は迷わず、その穴に飛び込んだ。



💙「待ってて。阿部ちゃん」







おわり。

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