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バスケ部に入った松子さん。まあまぁの運動神経の持ち主であったため、中2の後半から試合に出れるようになり、部活内での友達関係も良好で楽しみが増えました。勉強の方も、クラスで50人中10番というまあまぁ良い成績を保てるようになりました。
中学校生活、一見順調に見える松子さんでしたが、何よりの悩みは、入学以降徐々に増え続ける体重と、顔面ニキビの増加でした。中1のバレンタインに好きな男の子にチョコレートを渡し、ホワイトデーに振られてからは一気に自信消失。それ以後は、隣のコートにいる男子バスケ部の先輩に憧れますが、「デブでブツブツの私なんか…」という思いから密かに眺めるのが精一杯でした。
高校へ上がると、特進クラスに入ったものの、勉強のスピードについていけず、勉強することに嫌気がさし、もう何もしたくないという無気力感に襲われる松子さん。高2では一般文系クラスへ降格。その頃には勉強熱心だった母オリエも「うちの娘はそんなにデキがよくないのかも…」と悟ってきており、勉強に関してはガミガミ言わなくなっていたのでした。高2では人生初彼氏ができるものの、付き合うって何をすれば良いのかも解らない、奥手な二人であったため、お互いの部活が休みの月曜日だけ家の途中まで一緒に帰る、というのが唯一のデートでした。どちらかが月曜日用事があったのをきっかけに、月曜日に一緒に帰ることもなくなり、いわゆる自然消滅、という道を辿ったのでした。
中学・高校とモテ期は来なかった松子さん。たまに告白してくる男子は、付き合ってもいないのに断った後ストーカーに変身する、カッコよく見えた教育実習生に誘われ舞い上がって遊びに行ったら突然キスされそうになり男性不信に陥る、など、この頃から男運の悪さが垣間見えるようなことがありました。…が、貞操観念の強い母オリエの元、18:30という厳しい門限の中、清く正しく高校生活も過ぎていったのでした。
スカートは膝下丈、化粧したこと無し、ファーストキスも未経験、というまじめすぎるほどまじめに過ごした6年間が終わり、神戸の大学へ進学した松子さん。厳格に育てられ、まじめに過ごした娘が突然都会に出るとどうなるんでしょうか?