テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2話です!
🔞は作品を通して少ないと思います!
伏字ございません!
⚠️色んなものに注意!!
口調の改変がかなりあります!
wnくん愛されぽくはありますが違います!
それではどうぞ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ru「スー…スー…」
wn「…」
正式にロウ様の側室になって1週間が経った
同じベッドで寝るようになって、初めの2日くらいはロウ様も距離をとって僕が安心できるようにしてくれていた。
でも僕がだんだん慣れてきたことに気づいてからは、遠慮なくハグだったりキスだったりをベッドの中でされるようになってまた落ち着かなくなっている。
wn「ロウ様…朝ですよ…?」
どうにか腕の中から抜け出そうと身体をよじってみるもすごい力で引っ張って戻される。
ru「まだ…」
ロウ様は朝に弱い。それはいいのだけれど、あんまりにも遅いとショウさんがたたき起こしに来て気まずいのだ。
カッカッカッカッ
そう、こんな風に靴を鳴らしながらショウさんが歩いてきて…
バゴンッ!!!!!!
ドアをすごい勢いで開ける。このように。
rb「ロウ様!!朝ですよ!!ウェン様のこと離してさしあげてください!!」
ru「…ん”ん”」
rb「今日はウェン様が正式に側室になったことを知らせるって昨日言いましたよね?大きな宴も開かれるって!!」
ru「!」ガバッ
ru「おい、ウェンの服は」
rb「貴方様のご要望通りウェン様の髪の色に合わせたものを用意しましたよ!宝石は瞳の色に合わせたものをたくさん!」
ショウさんがぷりぷりしながら話している。
その間もロウ様は僕を離さない。
ru「ウェン、今日は飯の後は夜まで服選ぶから、たくさん食え」
wn「は、はい」
そうして僕はいつものように食事のため中庭へ向かった。
ri「あ!おはよーウェン!」
先に食事をしていた彼がこちらを振り向き、愛らしい笑顔で手を振ってくる。
控えめに手を振り返すとその顔が更に嬉しそうになって僕まで嬉しくなる。
ri「遅かったね!またロウが離してやらなかったんでしょ〜、可哀想に」
僕の頭を撫でながらロウ様を睨んでいる。
ru「うるせ、てか触んな」
僕の頭の上でバトルが繰り広げられていてなんだか居た堪れない気持ちになる。
wn「あ、あの…」
ru.ri「「なーに?ウェン」」
wn「あ、えっと…ごはん、食べましょ?」
rb「ウェン様の言う通りです。言い合ってないでさっさと食べてください?夜に向けて色々準備しなくては行けないし…」
ショウさんは連日準備におわれていたようで心做しか疲れている。そんな僕の視線に気づいたのか
「心配なさらないでください、とてもめでたいことですし、やりがいもありますから」
と優しい声で言われた。
wn「無理はしないで、下さい…」
言葉を紡ぐのは難しい。詰まってしまうがどうにかして僕の気持ちを伝える。ロウ様が僕のために付けてくれた先生が、習ったことはどんどん実践しようと教えてくれたから。
rb「!!!!」
rb「なんて素晴らしい方なんでしょう…やっぱりロウ様の側室なんて辞めて俺のもとで働きませんか?」
ri「ウェン、ウェン!!俺のところも空いてるよ〜?」
wn「あ、んんと…」
ru「嫌だって」 ちゅっ
あ、また…
初めて話したあの日からずっと、一日に一度は彼と唇を重ねている。嫌じゃないけれど、いつも唐突だからちょっとびっくりする。
wn「…///」
ru「照れてんの?可愛いな、本当」
ri「…ロウはいーよねー、好きな人がずっと隣にいてさぁ。ショウもそう思うでしょ?」
rb「…どうでしょうかねぇ」
ri「ふーん…ま、俺は今日会えるけどね!うわー、会うの久しぶりだからまじ楽しみ!」
おそらくライ様がよく話している『マナ』という人だろう。ライ様が言うには、蜂蜜色の綺麗な髪に吸い込まれるような2色の瞳が美しい人で、誰にでも優しくて明るい太陽のような人で、他のやつに変な目で見られていないか心配で〜…とかなんとか言っていた。
僕の話も時々しているようで、一度お手紙を頂いた。ロウ様に読んでもらわないと読めないけれど、本のような綺麗な字で書かれていて僕にとっては宝物のようになっている。
そんな優しい人と今日会えるかもしれない、そう思うと胸が弾む。
ru「何にこにこしてんの」
覗き込むようにしてこちらを見るロウ様と目が合う。
wn「あ…僕、マナ様にあうの、すごく楽しみなんです」
ri「!」
ri「マナもね、ウェンに会うのすごく楽しみって言ってるよ!めっちゃ良い奴だから仲良くしてやってね!」
ru「ウェンにも友達は必要だし、マナなら信用できる。」
ri「なんてったって俺の嫁だからね!ふふ、宴とかいつもはだるいけど今日は楽しみだわ!」
rb「話してばっか居ないでさっさと食べてくださーい、今日は本当に忙しいんですからぁ…」
髪の毛までぺしょぺしょになったショウさんがそう呟くので、僕たちは慌ててご飯をかき込んだ。
…
ru「ん”〜…次」
wn「…」
なんだかしっくり来ない。もっとウェンの良さを引き出せる服があるのではないだろうか。宝石だって限りなくウェンの瞳に近いものを用意させた、のに。
彼の瞳はいつか行ったこの国の端にある、「海」というものに似ている。
空のようでもあるけれど、空よりも深くて、底が見えない所は海によく似ている。
wn「…ま、…ロウ様?」
ru「あ…悪い」
wn「あの…僕、これが着たいです」
彼が着ている服は淡い桃色が裾に向かうに連れて夕暮れのように青くなっている。
そもそも、ウェンが自分の意思でこれを着たいと言ってくれた。俺は俺ばかりが独りよがりでウェンの気持ちはきちんと聞いてやれなかった。彼にはまだ自分の意思を伝えるのは難しい、と。そう決めつけてしまっていた。
ru「似合ってる。それに合う宝石、一緒に考えるか」
頬を優しく撫でる
wn「…えへ」
少しずつスキンシップにも慣れてきて、俺が触ると自分から身体を寄せてくれるようになってきた。まるで怯えた仔猫を飼い慣らしたようで優越感に浸ってしまう。
rb「ほら、いちゃいちゃしていないで宝石決めますよ。夜まであまり時間もないので」
ショウによって甘い空間から引き戻される。
rb「トルコ石、蒼玉、藍玉…瑠璃もいいですね…、ウェン様はどんな宝石でも着こなされるから決めるのが難しいですね…あぁ、他のものも持ってこさせますので少々お待ちください」
ru「…ウェンは、どれが好き?」
wn「…僕、は…」
まだ難しいだろうか。さっきは俺が上の空だったのを気遣って決めた可能性もあるから、ここで確認しておきたい。
wn「…これが好きです」
彼が指さしたのは灰簾石、深い青色の宝石でどちらかと言えば俺の髪のような色をしている。
…俺の髪の色…いや、さすがに自惚れか
wn「これ、ロウ様の髪の色みたいで綺麗だから…」
自惚れじゃなかった。
ru「ほんと…くそ…口開けろ、」
何をされるのか分からないまま、大人しく口を開けたウェンに噛み付くようキスをする。いつもの触れるようなキスじゃなくて、深く、深く、奥まで暴くように。
wn「ん…!?」
ru「…」
ちゅ…
wn「…あぅ」
ru「はぁ…」ぎゅぅ
愛しすぎて壊してしまいそうになる。何よりも大切にしたいのに、俺の手でぐちゃぐちゃにしてやりたいとも思ってしまう。
ru「愛してる…」
wn「はぇ…///」
rb「あの、俺の気持ちも考えて下さい…」
ru「知らん」
rb「もー!ロウ様の意地悪!!ショウ何にもしてあげなくなっちゃいますよ!?」
過労によって駄々こねモードになるショウ。そろそろ休ませてやらんとか。
ru「わかった、わかった。じゃあ灰簾石の首飾りと靴、あとは耳輪。耳輪は俺にも同じのを用意してくれ」
rb「かしこまりましたぁ、ではご準備が終わりましたらロウ様は準備のため一度広間に行かないとなので、ウェン様は後ほどお呼びしますからね」
wn「はい、いってらっしゃいませ」
ru「すぐ戻る」
ちゅっ
wn「…うぅ///」
どきどきする。さっきは、舌を入れられちゃったから、なんだか口だけじゃなく顔までも熱を持っている気がする。
夜までは時間があるので服を汚したくないから1度脱ぎ、中庭を散歩することにした。
さくさくと小気味良く音を鳴らして、広い中庭を歩く。僕とロウ様のお部屋が見える場所までしか行ったことがなかったから、こんなに宮殿側に来るのは初めてだ。
にゃーん
wn「?」
にゃー
wn「わ、ねこちゃん…!なぁに?どうしたの?」
足元に猫がやってきた。紫水晶が嵌め込まれた首輪をした黒猫だ。
wn「きみ、どこの子なの?」
猫を軽く撫でる。すりすりと寄ってきて人馴れしているのがわかる。
タッタッタッ
??「フェルム?どこ?」
はっと息を飲むほどの漆黒の髪。言うなれば、黒曜石。切れ長でつり目がちな深い紫水晶の色の瞳。夜を切り取ったような、そんな人が僕の目の前に現れた。
??「あ、あ、っ!!」
口をはくはくとさせて、何か言いたげにしていたけれどそのまま来た道を逃げるように走っていってしまった。
wn「え?…あ!」
猫がそれを追っていくのが見えた。 あの猫の飼い主だったのだろうか、にしても、まるで猫のような人だった。特に足の速さとか…
wn「あれ、これ…」
猫の首輪が落ちているのに気づいた。
wn「あとでロウ様に聞いてみないと…」
ru「何を?」
wn「へ、わぁ!!」
突如後ろから声をかけられる。驚いて転びそうになったところを間一髪支えられ、振り返るとそこにはロウ様がいた。
wn「あ、ロウ様!あの、先程猫がこれを落としていきまして…」
ru「ん…、あぁこれはテツの所の猫だな」
wn「テツ…?」
ru「…あ”〜、話すと長くなるから今日一段落したらでいいか、というかお前遠く行きすぎ、どこ行ったのか結構焦ったぞ」
wn「あ、ご、申し訳ございません!」
ru「怒ってる訳じゃねぇけど、次は俺を連れて行け」
wn「はい…」
ru「…悪いと思ってんならウェンからキスしてよ。いつも俺からだし」
wn「はにゃ…///」
wn「ん…」ちゅ
ru「はっ、もっと」
wn「ん”っ」
ぐちゅ、と卑猥な音が脳内で鳴り響く。後頭部をがっちり掴まれてロウ様の好きに貪られる。でも、全然嫌じゃなくて。
ああ、もう逃げられない
こんな幸せを知ってしまったら
ru「っは、よし、準備行くぞ」
手を差し伸べられ、その手を取る。
もうこの手を離したくない。
そう思ってしまった
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おかえりなさい、2話終了です!
いやー本当はもう宴やるつもりだったんですけどなかなか上手くいかないもんですね笑
次回こそはmnくんを登場させます!!
ということで、閲覧ありがとうございました!
また次回👋
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