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テラーノベル(Teller Novel)
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続きです。



……………………………



sm視点




今日も今日とて此処から実質的に出られない俺は、城内を暇潰しがてら彷徨っていた



正直言って最近のあいつらは何処かおかしいからあんまり出くわしたくはないが



如何せん幽霊のやることなんてたかが知れてる



そんなことを考えながら歩いている時、



ふと後ろから何かがこちらに向かってくる足音が聞こえ、反射的に振り向くと



シャークんがこちらに悠々と歩いてきていた





そんなシャークんの様子に俺は少し驚く




だって、シャークんは一番俺という幽霊の存在に否定的だったから




毎日のようにこちらにナイフやらなんやら凶器をしかけてきては失敗して、




鋭いあの目で睨みつけてくる




まぁ簡潔に言うならば、絶対に俺に近付いてくることのなかった人物であるということだ



非科学的なことはやはり少し信じられないのか未だに殺しにかかってきて、



正直言って全部意味のないことだし、そろそろ心臓に悪いからやめてほしいと思っていた



そんなシャークんが、今俺の方に近付いてきている



文面だけ見れば大したこともないことだが、俺にとってこれは大きな変化だった



そして俺の目の前まで歩んできたかと思うと、足を止め静かにこちらに向き直り口を開いた



shk「……おはようスマイル」



sm「!!?お、おはよ……?」



そうにこやかに俺に挨拶を交わすシャークんに、俺は驚きを隠せず困惑した




shk「?なんでそんなに驚いてんの?」




そんな俺にさも平然とでも言うかのように再び話しかけてくるシャークん




shk「スマイル今日なんか変じゃね?なんかあったとか?」



sm「は、え??」




そんなシャークんに俺が困惑し続け、動けなくなっていると



シャークんは俺のそんな様子を不思議そうにしながらも俺に微笑みかけてきた



shk「…もしかして寝惚けてんのw?…しょーがねぇから俺が食堂まで連れてってやるよw」



グイッ



sm「!!??」



そしてそんな言葉を発したかと思うと、シャークんは触れるはずのない俺に触れ



しっかりと俺の腕を掴んだのだ




sm「な、なんで……触れて、!?」



shk「?」



だって、今は俺は幽体のはずで普通なら俺に触れないはずだ



夢にしては感触がリアルだし、そもそも幽霊になってから夢なんて一度も見たことがない



じゃあだとしたらこれは……現実??



そこまで考えて、俺は今朝の事をよくよく思い出す




朝目を覚ました時、俺は台の上に乗っていて  



しっかり服も着ていたから、何も疑問に感じずにここまで歩いてきたが



よくよく考えてみれば、目覚めた時の少しの肌寒さとか



床の感触とかがいつもよりはっきりしていた




それになりより、今日俺はなんでいつものように浮こうとしなかったんだ?



幽体なら俺は絶対浮遊移動をするし、浮遊も俺が浮きたいと思えば出来る簡単なことだから



急にできなくなっているってことはやっぱり……




そこまで考えて、なんとなく今の状況を察した俺は後退ろうとするが



シャークんに力強く腕を掴まれていたせいで、俺はその場から動くことも出来なかった




sm「っ…ねぇ、一旦離しshk「そーいえばさぁ、」……」



shk「俺こうやってスマイルに触るの久しぶりかも、スマイルずーっときりやんの実験部屋で眠ってたから」



ギュゥゥ



そう言い俺に抱きついてくるシャークんの言葉の節々には、どこか狂気を感じて



俺は逃げることもできないのでただただ恐怖心を抱きながらも言いなりになっていた




shk「……あ、そーだ!久々に今日二人で出かけない?ほら、スマイルが起きた記念に」




sm「………」 




そう楽しそうに笑うシャークんは、無邪気な子供のようにも見えて




ただそれがより一層シャークんの狂気を濃くしていった



そして再び食堂へと俺を連れてくために、シャークんが俺の腕を掴んだまま歩みだしたその時



kr「あぁぁ!!!いたぁ!!!」



sm「!?」




後ろからきりやんのそんな大声が聞こえて、後ろを振り向くとこちらに走ってきたきりやんが



俺をシャークんから引き剥がすかのように俺の腕を引いた




kr「やっっと成功したって思ったらすーぐどっか行きやがって……ほんと世話の焼けるやつだなぁ」



sm「きり、やん……」



やっぱり俺に触れれるのはシャークんだけでもないらしく



そしてそれは俺がまた再び肉体を得たことを意味した



それに、このきりやんの言動からきっと俺がこうなった原因もこいつにあるのだろう



そう思い立った俺は未だシャークんを謎に説教しているきりやんに、恐る恐るある問いかけをした




sm「……きりやん、」



kr「?なんだよ」



sm「……俺に、、何したの、?」



そう俺がきりやんに問いかけると、きりやんは不気味なほどに綺麗に笑い



俺の頬に優しく触れてきた



kr「……別に、スマイルがもう一度生きられるようにしただけだよ」ニコッ



sm「っ」バッ



kr「あ、おい!!」




そんな返答を聞いて確信づいてしまった俺は怖くなり



とりあえず二人から離れようとその場を走り去り中庭に向かった







kr「も~、傷開いたら大変なのはスマイルなのに……」



shk「あーあ、きりやんが怖がらせるから…」



kr「はぁ!?…いやシャケだって人のこといえねーよ!!」




…………………………



はい、作者です。




ついに実験が成功してしまいましたね、おめでとう(((




smさん意識的には生き返っているけど死んでることには変わりないです。



まぁ言うならばキョンシーみたいな、そんな感じですね()




人間が完璧に生き返るなんてこと、ありえませんから






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