テラーノベル
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二人をかばうように剣を構え、他のシルバーウルフ達を牽制していたトマスも、ローラのあまりに痛々しい姿に、一瞬隙が出来てしまったらしい。その隙をついて、2体のシルバーウルフが一斉に飛びかかる。
その時。
その内の1体が、悲痛な叫び声と共に、弾かれたように地に落ちた。それを追うように、シルバーウルフCの体に、次々と矢が突き刺さる。
……マークか。良い仕事するなぁ。
トマスは残るシルバーウルフDの牙を、剣で何とか防いでいる。
体長がトマスよりもはるかにデカいシルバーウルフD。明らかにトマスは力負けしている。押し切られる寸前、マークの弓がシルバーウルフDを襲った。
「サンキュー、マーク!助かった!」
トマスの元気いっぱいのお礼に、マークは微かに笑った。
お~、笑顔レアだな。
そしてマークは、小さな声でトマスに指示を出す。
「僕、こっちのウルフを弱らせる…。さっきのウルフ…トドメ刺して」
なるほど。シルバーウルフCは、何本もの矢を体に受けながらもヨロヨロと立ち上がり、まだ戦意を失ってはいない。まだマークの腕では、弱らせる事は出来ても、絶命させるほどのダメージが与えられないんだろう。
「分かった!!」
ニカッと笑って、トマスが剣を振りかぶる。弱々しく唸るシルバーウルフCと、ちびっ子剣士の一騎討ちが始まった。
一方、何とか回復したものの、血まみれの服で痛々しいローラは、またも難局を迎えていた。目に矢が突き刺さったままのシルバーウルフAが、ローラめがけて走り込んできたからだ。
さっき襲われたのがよっぽど怖かったのか、可哀想にローラは、真っ青になって、ぶるぶる震えている。
もはや、逃げる事も出来ないようだ。
「危ない!」
「ローラちゃ~ん!!」
「逃げて!!」
カフェからは、おっさん達の悲痛な叫びがこだまする。もちろん、モニタールームでも、息をつめて見守っている。
「大丈夫…!あの子、意外と負けず嫌いなの。大丈夫。…大丈夫…!」
ルリが祈るように呟く。
チビ達の話になると、ルリもちょっとだけ母っぽくなるのが面白い。
ぐんぐんとローラに近付いていくシルバーウルフA。恐怖に耐えきれず、ローラはぺたんと座り込んでしまった。
地を蹴って、シルバーウルフAがついにローラに飛びかかる。カフェでもマスタールームでも、息をのみ誰もが目を覆った。
奇妙な静寂。
コメント
1件
うおおお第141話読み終わったよ!!🔥🔥 マークの弓さばきが冷静すぎて痺れた…あのシルバーウルフCへの連続射撃、レア smile もらえるトマスの「サンキュー!」に私も一緒に「やった!」って叫んじゃった🥺💕 でも一番心臓潰れそうだったのはローラちゃんのピンチ…!恐怖で座り込んじゃう姿が痛々しすぎて、ルリさんの「大丈夫…!」に一緒に祈る気持ちになったよ…。次どうなるの!?続き楽しみすぎる😭🌸
右左一奥
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