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無@気まぐれ投稿
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無@気まぐれ投稿
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蓮は、この国の第2皇子だった。
彼の表向きの性格は温和で、政治に深入りせず、第1王子である兄・青藍に全てを委ねているように見えていた。だが、実際は宮中の窮屈さに耐えきれず、時折変装して街へ出る。
そんな夜に、月華楼で翡月を見た。
一目で心を奪われた。
美しい。だけど、それだけではない。踊りながらどこか遠くを見
ている瞳に蓮は自分と似た孤独を感じた。
身分が違う。皇子と歓楽街の踊り子。
知られれば両者ともに破滅する。だからこそ、蓮は秘密を守る。
そして、夜な夜な変装し、月華楼の裏から翡月に会いにいく。
最初はただ話を聞き、酒を酌むだけだった。でも、少しずつ距離が近くなっていた。そしてやがて、2人は触れ合うようになった。
ある夜、翡月が蓮のフードをゆっくりと外した。
『綺麗な顔….』
翡月の声は、いつもの舞台上の甘さとは違って、素の声だ。
蓮は、翡月の細い腰を引き寄せ、唇を重ねた。最初は慎重に、やがて熱を帯びて、翡月の指が蓮の髪を梳き、蓮の手が翡月の衣を解いていく。
「これでいいんですか、もう戻れないですよ」
『いい、蓮がいるなら』
その夜、二人は初めて身体を重ねた。
翡月の白い肌に、蓮の手が這う。熱に吐息がまじり、抑えきれない声が漏れる。
身分も場所も全て忘れ、ただ互いを求めた。終わったあと、翡月は蓮の胸に額を預け小さく笑った。
『….また来て』
「必ず」
一方、蓮の行動に不信感を抱く者もいた。
有名な公爵家の跡継ぎ、茜谷 橙真。蓮とは幼馴染で、互いに信頼し合う仲だった。だが最近、蓮が頻繁に宮を抜け出すのを見て、橙真は不信感を抱いた。
「女にでも溺れているのか?あの蓮に限って?」
幼馴染として、少し気になり調査を始める。
すると、歓楽街、月華楼の名が浮上した。
橙真は自ら足を運び月華楼へ、そして美しい翠玉がいる舞台を見た。
彼もまた一目で心を奪われた。
「….あんな男がいるのか」
橙真は大金を動かし、月華楼の主に話を通した。表向きは特別な客として、二人で酒を酌みたいという名目だ。
翡月は嫌々ながらも、主の命令に従った。
個室で向かい合った橙真は、最初から率直だった。
「俺はあんさんを気に入った。金ならいくらでも出す。一緒に来い。」
翡月は静かに首を振った。
『僕の心は、もう決まっています』
「誰だ」
『言えません』
橙真は苛立ったが、無理強いはしなかった。
何度が通ううちに、翡月の態度が徐々に柔らかくなるのを感じた。。だが同時に、翡月が誰かを想っていることも痛いほど分かった。
「俺が翡月さんを守ります、だから俺を選んで下さい」
翡月はそれを聞くと目を見開き、その後小さく笑った。
『優しさは、嬉しいです。でも….俺はあの人を選ぶ』
橙真は言葉の意味を理解した。
「….そうか」
だから俺は身を引くことに決めた。
コメント
1件
うわあ、第2話でいきなり深い関係になっちゃった…!蓮と翡月、身分違いの恋ってだけで切ないのに、お互いに孤独を感じてるっていうのがまた心に刺さる。そして橙真がまさか翡月に一目惚れするとは思わなかった。でも最後に身を引くって決めた橙真、かっこよすぎるでしょ…。この先どうなるんだろう、続きが気になる!